酒井玲子の日々

2009年9月15日(火)
 「酒井玲子の日々」をおとずれてくださって、ありがとうございます。
どうやってここにたどり着かれたかはわかりませんが、これも何かのご縁です。
酒井玲子ってどんな人間なの? と興味を持っていただけたら、時々のぞいてみてください。

 私自身は、一期一会を大事にしたいと思いながら日々生活していますので、そんな酒井玲子のつぶやき、出会った人々、読んだ本の感想、失敗談(たくさんあってこまるだろうなぁ)、もちろん仕事のうえで参考になるようなことも、色々と徒然なくままに書いてみたいと思っています。

 2023年7月26日(水)
 このページを書き連ねてから14年が過ぎました。なかなかマメに更新できませんが、これからも私が出会った出来事を書いていきたいと思いますのでどうぞお付き合いください。

行政や地域とのつながり

2024年7月13日(土)

 このところ公的な会議の委員として参加することが増えました。練馬区の関係では、以前のブログにも書いた練馬区地域福祉計画検討委員会の権利擁護部会員は今年度も拝命して続けることになりました。また、練馬区がこれから作ろうとしている「エンディングノート」の作成委員会にも、NPO法人成年後見推進ネットこれからの理事長として、事務局長と一緒に参加しています。こちらは区としてエンディングノートを作成する際の参考意見を述べるもので、会議は2回だけ開催され、他の地域団体や練馬区社会福祉協議会の権利擁護センターもメンバーに入っています。
 
また、練馬区社会福祉協議会の権利擁護センター運営委員会には今年度から参加させていただくことになりました。

上記はいずれもNPO法人成年後見推進ネットこれからの理事長としての立場ですが、このほかにぱあとなあ東京会員の社会福祉士としては、練馬区社会福祉協議会権利擁護センターが主催する、成年後見についての検討支援会議に、他の社会福祉士と交代で、弁護士、司法書士の先生方と並んでアドバイザーとして参加しています。 

 NPOとしては、これまで練馬区で成年後見を中心とした活動を地道に続けてきたことで、行政や社協とも信頼関係を築けた結果なのだろうと思います。会議等には理事長としてNPOを代表して参加していますが、事務局スタッフ一人ひとりが、それぞれの役割を果たして、「これから」の日頃の活動を支えてくれているからこそ得られた信頼だと思っています。

色々な会議に参加するたびに、自分の考えの及ばないところに他の参加者が気付いたり、深い考えをお持ちであることに感心するばかりで、自分のふがいなさに情けなくなります。それでも、自分の求められる役割を果たせるように、これからも考え続けたいと思っています。

追悼 大切な友人

事務所開所10周年に頂いた胡蝶蘭  園芸担当者の手により毎年花をつけます

2022年の誕生日に届いた花束と

2023年の誕生日

 2024年4月7日(日)

 昨年の5月にある男性が亡くなりました。私にとって友人というのも変な感じがする、不思議な関係のSさんは、色々なことを私に伝え、多くの物を残してくださいました。

 最初の出会いは私が社会福祉士の資格を取るための勉強をしている時、ボランティアで参加したある自治体の社会福祉協議会のお出かけイベントでした。そこに脳血管性認知症で車いすを利用しているお母様と一緒に参加していたのがSさん。タクシーを使った八景島シーパラダイスへのお出かけで、各家族に1名ボランティアが同行してお手伝いをすることになっていたのですが、まだ福祉の勉強途中で、ましてや介護の理論も技術も持ち合わせていない私は、車いすの操作も良くわからず、ただ、お母様を介助するSさんを見ていることしかできませんでした。何のために同行したのだろう、もっと何かできなかったのかなと、お出かけが終わってからもモヤモヤした気持ちが続いたので、そんな率直な気持ちをお手紙に書いて、Sさんに送ることにしました。
 すると、Sさんから「一度うちに遊びにいらっしゃい」とお誘いをいただき、ご自宅に伺ったのがSさんとのお付き合いの始まりになるのでしょうか。お話を伺うと、お父様は何年か前に亡くなり、一軒家のご自宅でお母様を一人で介護しているそうで、もちろんヘルパーさんは入っているけれど、デイサービスには行っておらず、介護についても一人で色々と研究してしっかりした考えを持ってやっていることが感じられました。
   その後は1年に1,2回お家に遊びに行くほかに、クリスマスにカードやちょっとしたプレゼントを贈り合ったり、誕生日にメールのやり取りをしたりということが続きました。遊びに行った時に教えてもらったのが、近くのケーキ屋さんで作っているという「タルトタタン」。Sさんはそれをお母様と「タッタラタン」と言い合って、3人で楽しく美味しく食べました。この「タッタラタン」の例のように、Sさんはとてもユーモアがあって、誕生日プレゼントは前後6か月いつでも受付中とメールに書いてあったり、そのやり取りはとてもほっこりするものでした。私の行政書士開業10周年に蘭を送ってくださったのもSさんです。

 何年かそのような時間が流れた後、お母様の具合が悪くなり、結局病院で亡くなられました。亡くなる少し前に病院にお見舞いに行くことができ、ご葬儀にも参列させていただきました。

 その後も思い出したように遊びに行っていましたが、ある時「しばらく冬眠するので連絡できなくなります」とのメールが。私はあまり深く考えもしないでいましたが、何か月後かに連絡が来た時には、癌になって入院治療していたとのこと。家に戻られてからも抗がん剤治療を続けていらしたようですが、なかなか合う薬がなく、色々と試しているとお聞きしました。

 その後も年1回程度お会いして近況報告し合うような感じでしたが、お亡くなりになる半年前位に、ご自宅近くの病院に仕事で行く用事ができたので、お会いできないかと連絡したところ、わざわざ病院まで迎えに来てくださって、ご自宅でお話ししたのが最後になってしまいました。ご病気のことも詳しいことは知りませんでしたし、よく考えたらご本人のこともほとんど何も知らないまま来てしまいました。
 私の誕生日には、ここ何年か花束を送ってくださって、お亡くなりになった年(2023年)の私の誕生日にも素敵なバラの花束が届きました。

 そして5月のある日、突然Sさんの訪問看護師さんから電話が。「Sさんが危ない状態です。やっと連絡してもいいとご本人がおっしゃったので、電話しました」との言葉に、しばらく状況が呑み込めないでいましたが、これは早く行った方がいい!と、入っていた約束を調整してご自宅に駆けつけたのですが、本当にちょっとの差で最期には間に合いませんでした。聞いたところによると、その前にも入院していたけれど、ご本人の希望でご自宅に帰ってきたところだったそうです。ご本人もこんなに早く逝ってしまうとは思っていなかったようで、これからまだやりたいこと、やらなくてはいけないと考えていたことがあったのだろうと思うと残念でなりません。 

 Sさんはご両親が既にお亡くなりになっているので、親族はご兄弟お一人だけですが、日頃からあまり関係が良くなかったうえに、そのご兄弟も体調が悪く、火葬、埋葬はお付き合いのあったお仲間が中心となって取り仕切ってくださり、私も立ち会わせていただきました。ご本人が亡くなってから初めてお会いした方ばかりでしたが、皆さん温かく輪の中に加えてくださって、私が知らなかったSさんの若い頃のお話なども聞かせていただきました。

 『ご縁』というのは本当に不思議なものだと思います。ちょっとしたきっかけで知り合ったSさん。私がお手紙を出さなければ、その後のお付き合いは無かったでしょうし、Sさんの生き方や考え方から色々と学ぶこともできなかったと思います。何よりユーモアの大切さを教えていただきました。これからも、気になることは自分なりに納得いくまでやって、色々なご縁を大切に、そしてユーモアを忘れずに生きたいと思います。

  このブログはずっと書きたかったのですが、うまくまとめられなくて、今頃公開することになりました。それでも思うようにまとまらず長文になってしまいました( ;∀;)。

もうすぐSさんの1周忌になります。感謝を込めて。

 

講演会「最期まで自分らしく生きる ~在宅医療の可能性と事前指示書の重要性~」 その2

2023年7月25日(火)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからが主催した上記の講演会は、7月2日(日)10時~12時 石神井公園区民交流センターで開催されました。講師はその1でお願いすることになった経緯を記した高林克日己先生です。

 当日は日曜日の午前中、暑い中にもかかわらず100名を超す方にご参加いただきました、在宅医療や事前指示書について、あらためて皆さんの関心の高さを実感したところです。

 講演の前半は、日本の人口推移や今後の人口構成予測といった統計的な資料を示して、このままいくと少子高齢化がどんどん御加速して、老々介護や孤独死が増え、病院も満床で医療崩壊が起こることが予想されるので、救命第一という今までの医療に対する考え方を大きく変えなければ未来はないという話をされ、在宅医療へのシフトを提唱されました。高林先生曰く、医療資源や医療費の問題だけではなく、在宅医療がご本人にとって幸せだから勧めるのです、とのこと。在宅医療を受けながら自宅で過ごす患者さんの、穏やかな表情や素敵な笑顔の画像を披露してくださいました。

 後半は、人間の終末期にはどのようなことが起こるか、延命治療にはどのようなものがあり、自分の終末期の希望を書いておく事前指示書がないとどうなるのかというお話があり、事前指示書の重要性を説明されました。参加者にお配りした資料には、高林先生が提案される事前指示書も付けておきました。

 そして最後には、患者さんたちを連れて欧州旅行をした時(今までに21回も行かれているそうです!)の画像を映して、いきがいがあると人生は楽しく生きられることを強調され、「皆さんも楽しく生き抜きましょう」と締めくくられました。

 終了後に回収したアンケートには83名の方から回答をいただき、「このようなお話が聞きたかった」とか「帰ったら早速事前指示書を書こうと思います」といった声が多く見られました。

 お忙しい中で練馬にお越しくださって、貴重なお話をしていただいた高林先生には感謝の気持ちでいっぱいです。私は講演会の時に初めてお会いしたのですが、とても素敵な方で、もっと色々とお話を伺いたいと思いました。

 

↑ 講演会の様子   ↓ 高林先生

NPO「これから」の講演会
「最期まで自分らしく生きる ~在宅医療の可能性と事前指示書の重要性~」 その1

2023年7月18日(火)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからの今年度のメインイベントである講演会が、7月2日(日)午前中に石神井公園区民交流センターで開催されました。
 講師には「高齢者終末医療 最良の選択」の著者であり、松戸市の医療法人社団鼎会 三和病院顧問である医師の高林克日己氏をお迎えして、100名を超える参加者の皆さまが熱心に耳を傾けてくださいました。

 当日参加者にお配りした資料に、理事長としてのご挨拶文をつけたのですが、そこから抜粋したものを載せたいと思います。

 『…本日の講師である高林先生は、現在は松戸市の三和病院にお勤めで、ご自身が在宅医療にも関わって、地域に根差した医療を実践されているお医者様です。そのような高林先生を講師としてお迎えすることになった経緯を、ここで少しお伝えしたいと思います。
 私はNPOの活動を通して、また個人的にも成年後見人の活動を通して、支援している方の医療や看取りにも関わることが多く、また自分の家族や自分自身も最後の時をどうしたら自分らしく穏やかに過すことができるのか、いわゆる終末期の医療や介護の在り方について関心を持つようになりました。そんな時に出会ったのが高林克日己先生が書かれた『高齢者終末医療 最良の選択 ~その基礎知識と生き方のヒント~』(2016年 扶桑社)という本でした。それだけであれば、そのような書籍を出版されるようなお医者様、しかも千葉の病院の先生にご講演をお願いしようとは思わないのですが、そこに不思議なご縁がありました。
 後日、私の卒業した高校の同窓会誌を読んでいたところ、同窓会の記念講演で、卒業生であるお医者様が「最期まで自分らしく生きる」というタイトルでお話された内容をまとめたものが掲載されていました。そのご講演をされたのが高林先生だったのです。
 珍しいお名前なのできがつきましたが、そうでなければそのままになっていたかもしれません。そこにもご縁を感じてしまった私は、ぜひ「これから」の講演会でもお話をしていただきたいと熱望し、単に同じ高校の卒業生であるというだけの伝手を使って、厚かましくも先生にお手紙を書き、病院宛に講演の依頼書をお送りしました。
 ダメで元々の気持ちでしたが、直ぐにメールでおのお返事を頂戴し、しかも講演についても「いいですよ」と快諾していただきました。この時は、本当に「願いは通じるのだな」と感激したことを覚えています。それが2019年の秋ごろのこと。その後、新型コロナウィルスの感染拡大が顕著になり、せっかくの高林先生の講演会も残念ながら中止の判断をせざるを得なくなりました。
 それから2年たった2022年の秋。コロナの感染も少しずつ収まり、大勢の人が集まるイベントも開催可能になったのを機に、あらためて高林先生にご講演をお願いしたところ、今回も快くお引き受けいただいて、ようやく本日を迎えることができました。

 先生の今回のご講演のテーマは、私ども「これから」としても、個人としてもじっくり考えなくてはいけないこと、そして悩みつづけなくてはいけない大事なことだと思っていますので、本日は皆さまと一緒に学ばせていただきたいと考えております。
 そして、参加してくださった皆さまにとっても本日の講演が、ご自身やご家族、支援する方々のこれからを考えるうえでの一助となることを願いつつ、ご挨拶とさせていただきます。2023年7月2日』

オレンジカフェアリスと関根奈々さんのコラボ展

2023年5月31日(水)

 光が丘のNPOむすびでやっているオレンジカフェアリスは、5/12-14の3日間、練馬駅すぐの練馬区立区民・産業プラザ(ココネリ)にある産業イベントコーナーにおいて、関根奈々さんとのコラボ展を開催しました。

 奈々さんは知的障害がありますが、独特のイラスト的な絵を描いて、展覧会で入賞したこともあります。その奈々さんの作品の展示と、関連グッズの販売をする一方、アリスに参加している方が作った作品の展示・販売や、水引アクセサリーのワークショップも行いました。
 中には95歳の方が丁寧に作って袋物もあり、93歳の方はお得意の布草履をコツコツ作って出品してくださいました。亡くなった奥様の絵を出してくださった方もいて、会場に花を添えてくださいました。
 当日はアリスの参加者が交代で受付や販売員を務めながら、自分たちも楽しみました。スタッフも含めると1日平均100人以上の来場者があり、初めての試みとしては良かったのではないかと思います。

 今回の企画は、アリスのリーダーが関根奈々さんのお母様と知り合いだったというご縁で、アリスとして奈々さんを応援したいという気持ちから企画されたものですが、アリスは高齢の方だけでなく、障害のある方も子どもたちも、誰もが安心して生活できる地域を目指す、インクルーシブな活動をしていることを発信する機会にもなったと思います。

 また、コラボ展を訪れてくださった福祉事務所の所長さんに、アリスで福祉事務所についてお話をしていただけないかと直談判(?)したところ、週明けすぐにご連絡をいただき、高齢者支援課かの方がアリスを見学に来てくださいました。また、コラボ展の隣のホールで「看護の日」というイベントをやっていたのを覗いてみた際には、地域の在宅看護の事業所さんにもアリスでのお話をお願いしたところ、こちらもすぐに連絡をいただき、近いうちにアリスに来てくださることになりました。これにはこちらからお願いしてみたものの、その反応の速さにこちらのほうがびっくりしてしまいました。なんとありがたいことでしょう!

 

コラボ展の隣に朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルとなった牧野富太郎博士がいたので、一緒にパチリ!

2023年3月12日

練馬区では、地域福祉計画を策定し、その計画した事業の取り組み状況について、区民や識者の意見を聞いて反映させるために「練馬区地域福祉計画推進委員会」を設置しています。計画の中の専門的事項を検討するために専門部会を置いているのですが、そのうちのひとつである権利擁護部会の福祉団体の代表委員としてNPO法人成年後見推進ネットこれからにお声がかかり、理事長である酒井が委員として参加しています。
 現在の計画の期間は令和2年から6年度の5年間で、この計画の策定の時から委員として参加し、計画が完成した現在は、その取組状況を検証しているところです。令和5年3月末までの委嘱期間だったのですが、次期もお願いしますと言われたので、次の2年間も委員を務めることになりました。

 練馬区の地域福祉計画には成年後見制度利用促進計画が含まれているため、権利擁護部会では、主に大きな施策のひとつである「権利擁護が必要な方への支援体制を整備する」について、その取組状況を確認したり、議論したりしています。
 この委員会で議論されたことや私が感じたこと等については、機会があればまたこちらで書いていきたいと思っています。
 

削りイチゴの幸せ

2022年6月28日(火)

 異例の早さで梅雨が明けた今日の光が丘は、できるなら外に出たくないと感じる猛暑でした。夕方、近所にある「ローズガーデン」の横を通りながら、ゴールデンウィークにこの場所にキッチンカーを出店していた、三原台にある加藤農園さんの「削りイチゴ」を思い出しました。色々な種類のイチゴを凍らせて、それをそのまま薄く削って練乳を少しかけて食べたその味は、冷たくて新鮮なイチゴのさわやかさと練乳の甘味が混じったとっても幸せな味でした。食べた時も5月にしては暑い日でしたが、こんな猛暑の時にこそ、あの冷たくて幸せな甘さを味わいたいなぁと思いながら、汗だくになって目的の地へ急いだのでした。

https://amadori-ichigo.com/

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ドキュメンタリー映画「夢みる小学校」 子どもはミライだ!

2022年5月7日(土)

 もう1か月前になってしまいますが、「夢見る小学校」というドキュメンタリー映画を観ました。

 その学校は「きのくに子どもの村学園」といって、理事長で学園長でもある堀信一郎氏が作った学校です。堀氏は教育学を学んで僻地の教師を目指していましたが、教育学者ニイルがイギリスで開校した「世界で一番自由な学校」と呼ばれている「サマーヒル・スクール」のような、子どもが主役の学校を作りたいと考えました。ニイルの「自由教育思想」に米国の教育学者デューイの「問題解決学習」を加え、日本の伝統風土を生かした独自の教育体系で子どもたちを自由にのびのび育てたいということで、まず和歌山県に「きのくに子どもの村学園」を開校し、その後福井、山梨、北九州、長崎と全国で五つの学校が生まれました。

 この映画の主な舞台となっているのは山梨県南アルプス市にある「南アルプス子どもの村小学校」。この学校には学年ごとのクラスがなく、衣食住をテーマにしたプロジェクトから自分の好きな活動ができる場所を自分のホームルームに選んで1年間在籍するそうです。
 映画では体験学習を通じて自分たちで問題を見つけて解決策を探し、失敗しながら色々な知識を得ていく、活き活きした子ども達の様子を追っています。
 また、この学校には先生と呼ばれる人は存在しなくて、ニックネームで呼ばれるおとなが子どもたちと共に歩む「アドバイザー」的な役割を担っています。
 個々の体験には点数がつけられないとして、序列をつけるためのテストもなく、「通知表」ではなく「生活と学習の記録」という、おとなが丁寧な文章で子どもたちの様子と成長を記録したお知らせが届けられます。

 映画の中には通知表がない公立小学校として、長野県伊那市立伊那小学校が紹介されていて、1年生がヤギの世話を通して総合学習を行っている様子が映し出されています。やはりここでも子どもたち自身が自分の体や五感の体験を通して自ら育っていくことを大切にして、通知表の代わりに子どもの育ちの姿を直接保護者に伝えることを重視しているそうです。

 もう1校紹介されている世田谷区立桜丘中学校の西郷孝彦校長は、理由のない校則をなくし、たった一つの校長ルールとして「中学校3年間を楽しく過ごしてもらうこと」を掲げています。また、生徒総会で決まったことを教師はできるだけ実現すると公言し、定期テストをなくしたいという議題が出て決まった時には実際に定期テストもなくしたそうです。楽しければ学校に行きたいと思うし、自分たちで考えたことが実現されれば、自ら考える力も育つのだろうなと思います。「楽しい」ってなかなか意味の深い難しい言葉だなとあらためて感じました。

 全編を通して子どもたちの活き活きした眼差しとそれを見守るおとなの深い愛情が印象的で、これからは、生きる力を育むことがおとなの大事な役割、さらには責任になるのだろうと感じました。また、ある大学の教授が、子どもの村を卒業して自分のゼミに入ってきた生徒は、質問する力が備わっているとコメントされていたことがとても心に残りました。

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オレンジカフェアリス広報誌への投稿

2022年3月10日(木)

 光が丘のオレンジカフェアリスでは、毎月広報誌を発行しています。参加者の一人が編集長を務め、参加者が編集、印刷、配布を担当しています。コロナ禍でアリス自体がお休みの時も、毎月欠かさず発行して、編集長が参加者のお宅まで届けたりもしていました。

 その広報誌の3月号にエッセイを投稿しましたので、こちらにも載せさせていただきます。

  アリスエッセイ 3世代の絆 〜酒井玲子〜

 昨年11月に長女が男の子を出産しました。私にとっては初孫です。長女には赤ちゃんの頃から仲良くしている幼なじみで同い年の友達が3人います。今は3人とも結婚して別の場所に住んでいますが、年末にみんなが実家に帰って来るということで、娘の赤ちゃんの顔を見に、それぞれ子どもを連れて久しぶりに集まってくれました。そのママ達も加わって、狭い我家は大賑わい。コロナの時期ではありましたが、換気をしてマスクは外さず十分注意しての顔合わせとなりました。

 我家は長女が1歳になる少し前に光が丘に引っ越してきました。慣れない場所での子育てに不安が募る中、とりあえず娘をベビーカーに乗せて近くの公園に行くことにしました。 我家から近い夏の雲公園には芝生、砂場、遊具、水遊び場と様々な場所があり、小さい子どもを遊ばせるにはとても良い環境です。公園に通ううちに、同じマンションに住んでいる同い年の女の子のママ達と知り合い、娘たちも一緒に遊ぶようになりました。時には娘を見てもらっている間に用事を済ませたり、そのうち下の子が産まれて、大変な時にもお互いに子どもの面倒をみあって、子育ての悩みも聞いてもらったり、ママ同士も同じ団地に住んでいるということもあって、とても仲良くなりました。いわゆる「ママ友」ですね。

 幼稚園はそれぞれ別のところに通いましたが、小学校でまた一緒になり、一人が中学から私立に行ったものの他の子は中学までは一緒の学校で過ごしました。成長の過程では色々と悩みもありましたが、ママ同士もそんなにいつも一緒ではないけれど、何かあればお互い相談にのったり、時々ランチやお茶をしておしゃべりする関係が続いています。子育てが一段落した頃からは、親の介護が共通の悩み。

 娘たちはやがて社会人となり、それぞれの道を歩き始めました。頻繁に会うこともなくなったようですが、何かあれば連絡を取り合い、お互いの結婚式には参列し、私はその写真を見せてもらう度に「あの小さかった〇〇ちゃんが…」とわが子のことのようにうれしくなり、幸せを祈りました。

 そして今度は娘たちがママに! うちの娘が一番最後に出産したので、その子どもも最年少ですが、上は今度小学校に入学する女の子から、おしゃべり上手なおしゃまな女の子や走り回って目が離せない男の子まで。そんな子たちを見ていると、娘たちが同じ年齢だった頃の様子を思い出して、みんな「〇〇ちゃんの子どもの頃にそっくりね」と言い合っています。小さい子どもだった娘たちがみんなしっかりママになって、自分の子どもの世話をしている様子を見て、おばあちゃんたちは感慨もひとしお。孫が一気に増えた気持ちになりました。そして自分も歳をとるわけだと納得。

 娘たちは、自分がたくさんの人に見守られて大人になったということを実感したことでしょう。これからの世界を担う子どもたちに明るい未来が待っていることを願って、孫たちの成長を見守っていきたいと思いますし、光が丘で紡がれた3世代の絆が、これからも長く繋がっていってほしいなと感じたひと時でした。

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オレンジカフェアリスの近況

2022年3月9日(水)

 光が丘の介護事業所であるNPOむすびの主催で、むすびの場所を利用して行っている「オレンジカフェアリス」は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、緊急事態宣言が発出されてむすびの会場が使えない時期を除いて、定員を絞って、マスクの着用、検温、手指消毒の徹底等感染対策を講じながら開催しています。

 開催できなかった時期も、皆さんのつながりが途絶えないように工夫をしてきました。近所のカフェで朝の短時間に三々五々集って、ちょっとしたおしゃべりをしたり、むすびのベランダで花や小さな野菜を育てるアリス・グリーン・グループ(AGG)や光が丘管弦楽団の活動を支援するアリス・ミュージック・グループ(AMG)を立ち上げて、関心のあるメンバーが活動を続けていました。

 アリスが再開した今でも、アリスが始まる前にはAGGのメンバーがベランダで水やりや植え替えを行っています。また、最初に簡単な体操をしてから、光が丘管弦楽団のコンサートミストレスを務める参加者が、ヴァイオリンで毎回季節に合わせた色々な曲の演奏をしてくださいます。
  コーヒータイムの後は、講師をお招きしてのミニ講座や、参加者によるお話、クイズ、体操といったことを、皆さんが楽しめるように工夫して行っています。
 2月の最後には地域の民生委員さんをお招きして、民生委員がどんな立場でどんな活動をしているのかということをお話ししていただきました。そして、3月第1週は酒井が社会福祉士の仕事について簡単にお話をして、実際にどんな仕事をしているのか事例を披露したところ、参加者の皆さんから様々な質問が出ました。特に成年後見制度については、なかなか身近に具体的なことを聞く機会がないようで、日頃疑問に思っていることについての質問がたくさん出され、活発な質疑応答となりました。
 次週は地域包括支援センターの職員さんにおいでいただき、地域包括の仕事について簡単にお話しいただき、その後、アリスのメンバーにボランティアで「見守り訪問員」という活動をやっている方がいるので、その活動の実際についてお話ししていただく予定です。

 アリスに来ていると、色々と役に立つ知識が得られると皆さんにも好評です。もともとNPOむすびはケアマネージャーがいる居宅介護事業所と訪問介護事業所をやっているので、介護の相談はむすびにつないだり、アリスのリーダーも介護福祉士で介護のプロなので、アドバイスができます。楽しみながら役に立つ情報が得られる場所として、これからもオレンジカフェアリスを、参加してくださる皆さんと一緒に続けていきたいと、年度末を前に気持ちを新たにしました。   それにしても、毎回何をやるか、ネタを考えるのに四苦八苦する状況は続きそうです。

2022年 新年のご挨拶

2022年1月4日(火)

 2021年はいつにもましてあっという間に過ぎていきました。特に後半は、NPO法人成年後見推進ネットこれからが主催する成年後見制度の連続講座の企画や運営に奔走しながら、自身の後見活動を進め、地域での活動にも参加しているうちに終わってしまったという感じです。

 2022年はもう少し自分の頭の中を整理して、効率的に物事を進められるようになりたいと思っています。一方、何かをやろう、やらなくてはと思った時にはまずやってみるという行動力も大事にしたいものです。

 新型コロナウイルスの感染状況もどうなるかわからないところですが、結局は一人ひとりが感染対策をしっかりすることが基本だと考えます。感染対策を講じたうえで、できることをやるというのはこれからも変わらないだろうと思います。

 早く感染が収まることを願いながら、日々を大切に過ごしたいと思っています。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

NPOこれからの連続講座が終了しました

2022年1月4日(火)

*成年後見制度連続講座が終了しました*

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 NPO法人成年後見推進ネットこれから主催の「介護や福祉の現場を支えるみなさんが知っておきたい 成年後見制度」は10月10日(日)か12月5日(日)までの5回の講座を、延べ100人を超える方にご参加いただき、無事終了いたしました。

内容は以下のとおりでした。

1.「成年後見制度と権利擁護」 弁護士 土肥尚子氏

2.「認知症の方と医療」 桜台診療所院長 医師 辰野剛氏

3.「後見人の仕事」 NPO法人成年後見推進ネットこれから理事長(社会福祉士) 酒井玲子

4.「事例発表とグループワーク」 ねりま社会福祉士会副会長 石川康雄氏

5.「成年後見制度を促進するための地域連携と中核機関の役割」
練馬区社会福祉協議会権利擁護センター ほっとサーポートねりま所長 千葉三和子氏

 歳末助け合いの助成金をいただいて開催できた講座です。あらためて助成いただけたことに感謝申し上げます。来年度は弁護士の遠藤英嗣氏による「家族信託と任意後見」についての講演会を企画しております。こちらも皆さんの関心に応えられるよう力を尽くすつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。

(その2)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからの2021年度最大のイベントである連続講座は盛況のうちに終了することができました。昨年後半はこの講座の準備と運営に奔走していたので、終わってほっとしたというのが正直な気持ちです。ご協力いただいた講師の方々には、それぞれの立場で成年後見制度についての悩みも含めて権利擁護に対する熱い想いを語っていただき、それを参加者の皆様が熱心に受け止めてくださったのが感じられて、とてもうれしく思いました。

 「これから」スタッフも運営面で臨機応変に力を合わせて対応することができ、あらためて「これから」スタッフの強みと力を感じました。
 何より私を含めたスタッフ自身が大変勉強になった講座となりました。

 この講座を通じて見えてきた皆さまのニーズ等もあるので、それを今後の活動に活かしていきたいとスタッフ一同考えています。

介護や福祉の現場を支えるみなさんが知っておきたい成年後見制度 連続講座

2021年8月22日(日)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからでは、10月10日(日)から12月5日(日)まで5回にわたり成年後見制度についての連続講座を開催することとなりました。

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タイトル:介護や福祉の現場を支えるみなさんが
     知っておきたい成年後見制度

 

会場:練馬区立区民・産業ぷらざ(ココネリ)3階
               多目的室1・2

対象:介護や福祉の現場を支える方または
              関心がある方

定員:先着20名

参加費:全5回2,000円 初回参加時にお支払いください

開催日時:日程は下記の通り 時間はいずれも
              14時〜16時

問い合わせ、申込先:TEL 090-7819-2581

          FAX 03-5997-6345

                            E-mail  npokorekara@gmail.com

  日程と講師

(1)  10月10日(日) 成年後見制度と権利擁護  弁護士 土肥尚子氏
                           (新宿南法律事務所)

(2)  10月24日(日) 認知症の方と医療     医師  辰野剛氏
                            (桜台診療所院長)

(3)  11月 7日(日) 後見人の仕事       社会福祉士 酒井玲子
                           (NPOこれから理事長)

(4)  11月21日(日) 事例発表とグループワーク 社会福祉士 石川康雄氏
                                 (ねりま社会福祉士会副会長)

(5)  12月 5日(日) 成年後見制度を促進するための地域連携と中核機関の役割

                             千葉三和子氏

            (練馬区社会福祉協議会権利擁護センターほっとサポートねりま所長)

 

 どちらかというと介護や福祉の現場にかかわる地域包括支援センター職員やケアマネージャー等に向けて、日頃抱えている疑問や困難を共有して顔の見える関係を作り、今後の仕事や活動に役に立つようなものにしたいと考えておりますので、ご興味のある方はお申し込みください。

「これから塾」で遺言書についての講師を務めました

2021年8月6日(金)

 理事長をしているNPO法人成年後見推進ネットこれからが毎月第一火曜日の午後に開催している「これから塾」。8月は「遺言書にまつわるあれこれ」ということで、行政書士の酒井から遺言書の基本的なことについて、ナレーションを付けた資料をプロジェクターで映すかたちで皆様にお伝えしました。

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 新型コロナウイルスの感染が拡大している状況の中、区の施設である街かどケアカフェこぶしを使わせていただけることはとてもありがたいです。人数制限や換気、消毒、検温等の対策を徹底し、参加者もスタッフもマスク着用で臨みました。

 まずは遺言書とはそもそもどういうものかというところから始めて、次の四つのポイントを挙げて説明しました。①亡くなった後に効力が生じるもの②民法で定められた内容(相続、財産処分、家族関係等)に関すること③決められた書き方に従うもの④単独でするもの。
 そして、遺言書でできることで法律上の効力が認められるものとしては、やはり財産に関することがメインで、そのほかには子どもの認知や遺言執行についてなどがあること。
 遺言書の種類としては、主なものに自分ですべてを書く「自筆証書遺言」と公証役場で公証人と証人2人の立ち会いのもとで作る「公正証書遺言」があり、それぞれの特徴をお話ししました。また、昨年からは自筆証書遺言を法務局で保管してくれる制度ができ、それを利用すると、本人が亡くなった後に自筆証書遺言を家庭裁判所に提出して、その存在を確認する「検認」という手続きをしなくても金融機関で相続手続きができることをお伝えしました。
 また、どんな方が特に遺言書を作っておいた方がいいか、というところでは、特に結婚していて子どもがいないご夫婦は、兄弟姉妹や甥姪が登場する可能性もあるので、配偶者にすべての財産を相続させるという遺言書を作っておけば、最低取り分である遺留分がない兄弟姉妹や甥姪には財産が渡らないで、遺言書通りに実現できます。ということを強調しました。

 ひと通りお話しした後には、話の内容を踏まえてクイズを出して、〇×で皆さんにお答えいただきました。ほとんどの方が正解されていたので、皆さん、よく理解してくださったことがわかりました。

 最後に、遺言書を作る準備段階として、自分の相続人や財産を把握し、葬儀やお墓について考えることは終活の一環となるとともに、今後の生活をどこでどのように送りたいか、延命治療はどうするかといったことも考えるきっかけになればよいし、そのために「これから」が作っている「これからノート」を活用していただけるとうれしいです。ということでお話を締めくくりました。

 お話の後には質問を受け付けましたが、それぞれにご自身の状況や経験に基づいて具体的な質問が出され、活発な質疑応答となりました。

 参加してくださった方が、「もっとたくさんの人に聞いてもらえるといいのに」とおっしゃってくださったのがとてもうれしかったのですが、人数制限のある中なので、あまり広く宣伝できないというジレンマがあって、つらいところです。

みんなで音楽を楽しむ会

2021年6月29日(火)

 光が丘の地元を中心に活動している光が丘管弦楽団(通称:ひかかん)は、例年地域のIMAホールで定期演奏会を行ってきましたが、コロナ禍で大掛かりな演奏会ができない状況が続いていました。そんな中でもできることはないか、ということで、コンサートミストレスが中心となって考え、地域の小学校の校長先生の理解とご協力もあって、小学校の体育館をお借りして、小規模なアンサンブルの演奏会をやろうということになりました。小学校の金管バンドも参加して、まずはお客様も絞ってやってみようというチャレンジです。
 そこにもう一つの仕掛けが…。そのコンサートミストレスが私も関係しているオレンジカフェアリスに参加していて、アリスでいつもバイオリンを弾いてくださっているのですが(とても贅沢です!)、彼女がアリスの参加者にも運営や会場設営を手伝ってもらえたらお互いにいいのでは?と提案してくださって、アリスの中にAMG(アリス・ミュージック・グループ)が結成されました。
 アリスのメンバーで音楽好きな方、何か自分が役に立ちたいと思っている方が集まったので、当日の会場の椅子の出し入れ、受付、体育館に入る際の下足番(?)等皆さんにお役目を振って、ただのお客様ではなくて、仕事をしてもらうようにしました。
 外部に宣伝はしなかったのですが、それでも演奏者も含めて100名弱が集まって、小学校の金管バンドのディズニーメドレーや弦楽、管楽アンサンブルを楽しみました。校長先生によるリコーダー演奏もステキでした。

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 大きな演奏会ができない中、できることをやっていこうという演奏家に学校が協力し、発表の場が無くなった子ども達も人前で演奏することができました。さらに、オレンジカフェのメンバーは、その場で必要と思われることがあれば自分たちで考えて動き、会場設営や受付、下足番等に大活躍。生演奏も楽しめて大満足だったことと思います。

 これを第一歩として、これからもその時できることを考えて、色々な人や団体等と協力して実現していけたらいいなと思えた一日でした。

映画「いのちの停車場」

2021年6月13日(日)

 小説家で現役医師でもある南杏子さんが書いた原作を、吉永小百合さん主演で映画化した「いのちの停車場」を近所の映画館で観てきました。

 救命救急の現場で活躍していた女医が故郷に戻って在宅診療に携わるようになり、そこにいた若い看護師(広瀬すずさん)と、女医を追いかけてきた医大卒の運転手兼事務員(松坂桃李さん)とともに、事故で車いす生活になってしまった院長(西田敏行さん)の下で様々な患者さんに出会うエピソードとともに、自分の父親(田中泯さん)の病気と向き合う姿を描いた物語です。

 詳しいことはネタバレになるので書きませんが、色々と考えさせられる映画でした。何度も目頭が熱くなりましたが、私は涙が出ないので、その代わりになのか(?)マスクの中で鼻水が出て困りました。
 最後ははっきりとは描かれていないことで、ちょっと混乱しましたが、特に重い現実を突きつけられ、考えさせられるものでした。 

 この映画の前売り券を、新宿の戸山ハイツで「暮らしの保健室」を主催し、がん患者の家族を支える場であるマギーズ東京も運営している、看護師の秋山正子さんから何枚か預かりました。4月に秋山さんの講演を聞く機会があり、その時に秋山さんが「いのちの停車場」の大きなポスターを持ってこられて、どこか貼ってもらえるところはありませんか?とおっしゃったので、手を挙げて、私がかかわっている近所の介護事業所「NPOむすび」のホールに貼ってもらったことから、後に秋山さんから前売り券を送っていただいたという経緯があります。

 少し前に観た「痛い在宅医」も、実際の在宅医療の現場のエピソードをもとに作られていましたが、このところ在宅医療に焦点が当たった小説や映画、ドラマも増えたように思います。多くの人が少しでもその現場のことを知るきっかけになるのは良いことだなと思います。そして、自分自身のいのちのしまい方はどうしたらいいのか・・・難しい問いに向き合わなくてはいけません。

お見送りのかたち

2021年5月7日(金)

 このところ葬儀や火葬に立会う機会が続きました。近しい親族だけのこじんまりした葬儀と、葬儀は行わずに火葬炉の前でお別れをする直葬という形でしたが、いずれも落ち着いてゆっくり故人とお別れすることができて、参列した皆が心満たされるお別れとなりました。

 葬儀のかたちは、もともと家族葬や一日葬といったシンプルな形が好まれるようになっていたところに、コロナ禍ということで、参加する人数も絞って、遠くからは人を呼ばない、会食も控えるというように、一層簡素化が進んでいるようです。 

 私が参列した葬儀は、身近な人だけで一日で行い、菩提寺の住職にお経をあげていただいてから斎場で荼毘に付されるという形でしたが、葬儀の際も親族でゆっくりお別れをすることができました。

 直葬のお別れは、NPOで任意後見を受任していた方でしたが、お看取りしていただいた施設から葬儀社の安置所に搬送し、火葬の日まではそこに会いにいくこともできました。火葬にはNPOの担当者はもちろん事務局メンバーで都合のつく者が皆参列し、火葬炉の前で棺にご本人の好きだった食べ物や差し上げた手紙等を納め、故人に語りかけながらきれいなお花で棺を埋め尽くしました。施設長さんも来てくださって、故人について語り合うこともでき、皆が寂しいながらも温かい気持ちになることができました。

 このようなお別れができたのはどうしてかと考えてみると、本人がある程度元気だった時に、自分の人生の最終段階をどのように過ごしたいか、特に命が助からない状況になったときに少しでも長く生きたいのか、それともいわゆる延命治療はしないで、痛みや苦しさは取り除いてほしいのか、ということを本人に聞いていて、どちらも痛みは取ってほしいけれど、人工呼吸器等の延命治療はしてほしくないという意思を確認してありました。そのため、病院と施設という違いはありましたが、医師や施設側に本人の意思を伝え、延命はしないで緩和だけはお願いしますとしたところ、ほとんど苦しむこともなく、静かな最期を迎えられました。

 また、最期が近づいた時には、その後のことにどう対処するかということを考え、葬儀社に見積もりをとってどこに依頼するかの心づもりをしておき、親族等にも連絡をしていました。また、任意後見人として支援していた方には監督人が就いたばかりだったので、その監督人にも状況を説明して指示を仰いでいました。そういった準備をしていたからこそ、いざというときに慌てることもなく、予定通りに事を運ぶことができ、お別れも心おきなくできたのではないかと思っています。

  やはり準備と心づもりは大切です。さて、あらためて自分自身の最期はどのように迎えたいのか、考えておかないといけないですね。

これから塾「成年後見制度Q&A」

2021年5月4日(火)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからが練馬高野台駅の街かどケアカフェこぶしで開催している「これから塾」は、緊急事態宣言中は会場が使えなかったためにお休みでしたが、4月に再開することができました。第46回目となる今回は、「これから」の本来の活動目的である成年後見制度について、寸劇の方法で、しかも直接長時間お話しすることはまだできないために、動画を撮って、それを見ていただく形となりました。

 法定後見、任意後見、複数後見という三つのパターンの相談を想定して、相談者と相談を受ける相談員の会話を寸劇のかたちにして、全くの素人である「これから」のメンバーが演じました。私は相談員役をやったのですが、少ししかないセリフにもかかわらず、なかなか覚えられずに苦労しました。ただ、今回の場合は、一字一句正確にセリフを言わなくても、内容が間違っていなければいいという緩いルールにしたので、助かりました。とはいえ、逆にアドリブがたくさん飛び出して、それはそれで緊張感あふれる寸劇となりました。

 スマホで動画を撮影し、それをPCに取り込んでUSBに落とし込むという作業もあったので、情報機器にあまり詳しくない私たちは、そこでも苦労しましたが、なんとか本番にうまく動画と音声が再生できたのでほっとしました。

 動画を見ていただいた後には直接質疑応答の場を設けたところ、参加者からは成年後見制度についてのご意見や感想等も次々と出て、とても有意義な会となりました。

 NPO法人成年後見推進ネットこれからのブログには、感想等も含めて載せていますので、そちらもご覧ください。

ドキュメンタリー映画「けったいな町医者」

2021年4月4日(日)

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 兵庫県尼崎市で在宅医をしている長尾和宏医師の著作を原作とする映画「痛くない死に方」と同時に公開となった、長尾医師本人の在宅医としての日々を追いかけたドキュメンタリー映画「けったいな町医者」も観てきました。

 運転しながら電話できるシステムを搭載した車で患者さんのところを回る様子。患者さんやその家族との対話。電話を受けて、必要なら「今から行きます」と、どこにいても駆けつける姿。クリニックでの患者さんとの軽妙なやり取り等々。患者さん本人だけでなく、その家族の想いや気持ちも聴き取って、できるだけ希望に添うように真摯に向き合う姿が映し出されていました。そして、クリニックで開かれる患者さんと家族のためのクリスマス会に向けて、忙しい合間を縫って一生懸命歌を練習する様子には、全力で人を楽しませようとする先生の心意気を感じました。

 実際の患者さんの例がたくさん出てきましたが、中には元気なうちにきちんとリビングウイルを自分で書いて、色々な準備をして、妻への感謝の気持ちも書いていた男性もいて、長尾先生も「すばらしい」と感嘆していました。

 長尾先生のような在宅医が身近にいて、そういう医師に出会えた人は幸せだろうなと思います。これから、在宅での医療や看取りが推進される中で、どれだけ患者や家族に対して言葉を尽くして向き合ってくれる在宅医や訪問看護師等の医療や介護のチームが地域にあるかということが、本来の地域包括ケアの実現につながるのではないかと感じました。そして、私は医師でも看護師でもありませんが、関わる人に対して『言葉を尽くす』ことがどれだけできているだろうか、元々話をすることが得意ではないけれど、それでも誠実に相手に対して言葉を尽くすことによって信頼関係が生まれると思っているので、これからも努力して、誰に対しても言葉を尽くせるようになりたいと思いつつ、銀座の映画館を後にしました。

『痛くない死に方』

2021年3月30日(火)

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 在宅医療に関する映画を続けて2本観ました。

実際に大阪の尼崎で在宅医療に携わっている長尾和宏医師の著書を原作とする『痛くない死に方』と、その長尾医師の日常を追ったドキュメンタリー『けったいな町医者』の2本です。

 長尾医師の著書のうち『痛い在宅医』と『男の孤独死』を読んだことがあったのですが、今回の映画は物語の前半は『痛い在宅医』に出てくるエピソードが基になっています。

 物語の前半で、患者を苦しませて死なせてしまった「痛い在宅医」だった医師が、先輩在宅医の現場を体験することによって大事なことを教えられながら成長し、後半では自分の担当患者とその家族に寄り添いながら、患者とその家族を平穏死に導いていく様子が描かれています。

 主人公の医師を柄本佑さんが演じているのですが、最初は眼鏡をかけて白衣を着て、どこか他人事のようなのに上から目線の医師だったのが、先輩医師に同行して、患者さんが在宅で家族に囲まれて穏やかに亡くなっていく現場を体験することによって、何を大切にすべきなのかを学んで実践していく後半は、白衣でなく普段着で患者さん宅を周り、表情豊かな顔には眼鏡はなくコンタクトに変えている。その対比もとても印象的でした。

 柄本佑さんはNHKのドラマ『心の傷を癒すということ』でも精神科医の役をされていてましたが、なんとなくその姿と重なるものがありました。役柄的には全く違いますが、医師としてのたたずまいといったものが…。

 この映画を通して、本人が元気なうちからどのような死を迎えたいのかを考え、それを家族や周りの人と共有しておけるか。人が亡くなる時には実際にどのような状態になって、どんなことが起きるのかということを知っているかどうか、そして何よりどんな在宅医を選ぶのか、それらによって人の最期はこんなにも変わってしまうのか、ということをまざまざと突き付けられたように感じました。

 ドキュメンタリーほうはまた次の機会に。

2021年 新年のご挨拶

*2021年新年のご挨拶*

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年の今頃は、1年後に今のような世の中になっているとは想像もしませんでした。新型コロナウイルスの感染拡大による三密の回避や活動の自粛は、あたりまえだと思っていた日常がどんなに大切なものだったのかということに気づかせてくれました。

 年が明けてもコロナ禍はすぐに終息しそうもありません。そんな中でも懸命に仕事をしてくださっている医療・介護従事者や、生活に欠かせないエッセンシャルワーカーの皆さまには心から敬意を表します。そして、自分が感染しないよう、人にも感染させないように十分注意しながら、今できることを一生懸命考えて、少しずつでも前に進んでいきたいと思っています。

 本年が皆様にとって、少しでも明るい希望を見いだせる年となりますようお祈り申し上げます。

2020年最後のうれしかったこと

2020年12月31日(木)

 昨年お亡くなりになった方の自筆証書遺言の内容に沿った手続きが終了し、銀行から振込があったと受遺者の方からご連絡をいただきました。かなり難儀したケースだったので、今年の最後の最後に無事すべての手続きが完了したということで、とてもうれしく、ホッとしました。

 私が後見人等としてお手伝いしていた方が昨年お亡くなりになったのですが、まだある程度しっかりしているときに、自筆での遺言書を書いておられました。家庭裁判所での検認手続きは相続人のお1人が司法書士に依頼して終わったのですが、その後の相続手続きを行政書士として私が受任しました。

 普通ならば問題なく遺言書の内容に沿って手続きできるはずなのですが、そうはいかない事情があり、そのうえその対応が金融機関によって違っていました。ご本人はご主人を亡くされてお子さんはいないので、遺言書がないと高齢のご兄弟や甥姪が10人以上相続人となって、とても分割協議ができる状況ではありません。それをわかっていたからこそ遺言を準備していらしたのです。

 銀行の要求はかなり困難なもので、とても無理と思えて、監督人だった司法書士や知り合いの弁護士にも相談したりしましたが、なかなか「これ」という解決策は見つかりませんでした。ただ、ご本人の意思を表したのが遺言書なので、なんとかそのお気持ちを実現したいという想いで、銀行と交渉し、要求された書類を揃え、3か所あった銀行について、容易にできそうなところから手続きしていきました。受遺者の方々やそのご家族にも協力していただき、ようやく最後の銀行からの振込が年末に完了したというわけです。途中で、もう私では無理ではないかと思ったこともありましたが、あきらめずにやって本当に良かった。受遺者の方々にも喜んでいただけて、私もうれしかったです。一足早いお年玉をいただいた気分です。

 今年1年困難なことはたくさんありましたが、最後に良いことがあって、新しい年はいいことがあるかもしれない、と明るい気持ちで新年を迎えられそうです。

 今年も色々な方に支えていただいた1年でした。皆さまに感謝申し上げます。新しい年もできる事をコツコツやっていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。皆さまにとっても希望に満ちた年になりますよう、お祈り申し上げます。

今日のうれしかったこと(持続化給付金)

2020年12月8日(火)

 コロナ禍における持続化給付金の申請について、個人で古紙回収業をしている方から、パソコンも持っていないので申請のサポートをお願いしたいという依頼がありました。

 持続化給付金は、新型コロナウイルスの感染症拡大によって大きな影響を受けた事業者に対し、事業の継続を支えるために事業全般に広く使える給付金です。新型コロナウイルスの影響等で、事業収入が前年同月より50%以上減少した月がある場合に支給されます。前年の確定申告表や該当月の売上帳といった必要書類を揃えて申請するのですが、要件に該当して、必要な書類が揃っていれば、比較的すぐにもらえるものです。

 今回ご依頼いただいた方は60代後半で個人で古紙回収業を営んでいて、コロナのせいで収入は激減。このままだとお先真っ暗とまでおっしゃっていました。昨年の収入や今年の売上を見ると、給付金の要件には該当しているようです。ただ、添付する必要がある確定申告の控えが見当たらないとのこと。知り合いの税理士さんに納税証明をとればよいことを聞いて、ご本人と一緒に税務署で納税証明を入手して私のパソコンで申請したところ、必要な資料が揃っていないとの連絡が。やはり確定申告第一表が必要とのこと。再度税理士さんの知恵を求めたところ、税務署で確定申告の控えを閲覧でき、写真撮影もさせてもらえるとのこと。再度ご本人と税務署へ。次の確定申告の参考にするために閲覧するというのが本来の目的らしいのですが、このコロナ禍で色々な給付金を申請する際に必要となるため閲覧を希望する人が多いらしく、申請書の目的には「コロナ禍における支援を受けるため」と記入してくださいと言われました。そして、職員の見ているところで該当資料をタブレットで撮影して、再度オンライン申請した数日後。ご本人からの電話で「今、銀行から振込があったとの連絡がありました!」との報告が。「これでなんとか年が越せます」と喜んでいらっしゃったので、私も「やったー!」とうれしくなりました。

 不正受給が増えているとの報道もありますが、本当に必要な方のところには、きちんと届いてほしいと心から願います。本当に良かった。

NPO法人成年後見推進ネットこれから「会員のつどい」

2020年11月15日(日)

 私が理事長を務めるNPO法人成年後見推進ネットこれからの『会員のつどい』が11月8日(日)に無事終了しました。

  詳細は「これから」のブログに掲載しましたのでお読みいただけたら幸いです。

https://blog.canpan.info/korekara/

 今回の会員のつどいの一番の目的は、皆さんに集まっていただいて、直接話をすること。そして少しでも笑顔になっていただくことでした。一応何もないと話も出にくいのでは、ということで『コロナ禍の中で考えたこと(生活や医療・介護について)』という大まかなテーマを掲げましたが、とりあえず皆さんに好きなことを話していただけるようにしました。まだコロナ禍は続いている中なので、できうる限りの感染防止対策をすることが大前提で、もう一つ工夫したこととして、若い世代とも交流できたら、お互いに意義のある集いになるのではないかと考え、福祉を学ぶ学生さんにも参加していただくようにしました。

 『会員のつどい』なので、会員を中心にチラシを郵送してご案内したぐらいで、あまり広く広報できなかったので、最初はなかなか参加の申込みも増えず、スタッフだけになっちゃったら…と心配したのですが、少し前にスタッフが手分けして会員さんにお誘いの電話をしたところ、最終的には参加者13名、スタッフ6名、先生と学生さん計5名で、24名と、会場の広さに対して丁度良い人数となりました。「電話で背中を押されて参加したけれど、とても良かったよ」と言ってくださった方もいて、丁寧なフォローは大切だなとあらためて感じました。

 学生さんからも、授業はオンラインで実習もできない中で、地域の方と話をすることができてとても有意義だったとの感想をいただき、参加した方が皆さん「楽しかった」と言って帰って行かれたのが、私としては何よりうれしく、やって良かったとホッとしました。『人と会う、話す、笑う』という今回の目的達成! これもみんなで色々と考えて工夫を凝らし、準備をし、当日参加してもしなくてもそれぞれの役割を果たしたスタッフのおかげであり、協力してくださった東京福祉大学社会福祉学部講師の佐藤惟先生と参加してくれた学生さん、そしてコロナ禍の中でも参加してくださった皆さま、本当にみんなの気持ちが一つになった成果だと、皆さまに心より感謝申し上げます。

 今までの『会員つどい』は講師をお招きする講演会等が多かったのですが、会の趣旨から考えると、今回のような会員同士の交流ができる形が本来の姿なのかもしれないと考えさせられました。

再びの「ビリー・エリオット」

2020年10月30日(金)

 2017年の夏に観た舞台「ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー」が今年も上演されるということで、今回は早々にチケットを手配して楽しみにしていました。ビリー役は今回もオーディションで新たに選ばれた4人の少年。主な大人の役はほぼダブルキャストで、そのうちの一人は初演と同じ。一人ずつが新たに加わった役者さんでした。

 本来は7月〜8月にかけて上演される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、予定していた舞台は中止。今年は観られないのか…とがっかりしていました。

 秋になって、何かで「ビリー・エリオット」が上演されることになった、との情報があり、チケットを取ろうと思ったところ、劇場に入る観客の数を絞ったこともあったのか、すでに販売終了となっていて、「今年は縁がなかったのかな」とまたまたがっかり。 ところが、直前販売というかたちのチケットがあるのを、これも何かでみつけて、チケット販売サイトを見たところ、まだ取れるようでした。急いで一緒に行く予定だった娘に連絡して日程を合わせてチケットを予約。ラッキーなことに今年もビリーを観ることができたのです。

 私が今回観た舞台の主なキャストは、ビリー:利田太一さん お父さん:益岡徹さん バレエの先生:柚希礼音さん おばあちゃん:根岸季衣さん。それぞれに魅力的に役を演じていて、今回も舞台に引き込まれるように見入ってしまいました。ビリー役は歌にバレエ、タップ、アクロバットすべてをこなして、もちろん役者としてビリーになり切っている。観る者は、役を演じる少年が成長する姿をビリーに重ねて、劇中の数時間ではあるけれど、一緒に見守っているような感覚になります。

 そして、ミュージカルだけに歌のナンバーがまたすばらしい!劇のもととなった映画「リトル・ダンサー」を見たエルトン・ジョンが感動してミュージカル舞台化を望み、自ら作曲して楽曲を作っているのですが、どの曲もそのシーンにぴったりで、聴いているとその時の登場人物の心情がこちらの心に響いてきます。ビリーやお父さんのソロの曲はもちろんいいのですが、私は「団結だ、団結だ!」と歌う炭鉱夫たちの歌がとても心に残って、今でもそのフレーズが時々頭の中に蘇ってきます。元々英語の歌詞を訳しているわけですが、日本語の歌詞が元の歌詞の意味を損なうことなく、メロディーにも合っていて、違和感なく耳に入ってきます。

 ビリー・エリオットの舞台を見たり、最近はYouTubeでミュージカルのナンバーを歌い継いだりしている動画を見たりすると、ミュージカル、特にアンサンブルの場面がとってもいいなぁ、私はそういうのが好きなんだなぁとあらためて感じています。「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」にも感動。そう思うと、私が中学生の頃にNHKでやっていた「ステージ101」という歌番組で、「ヤング101」というメンバーが一緒に歌って踊っていたのを、毎週カセットテープに録音して何度も聴いては覚えて歌っていたことを思い出します。

 それが私の音楽体験(?)の原点なのかもしれません。今さらながら、何か楽器や歌でも得意なものがあればいいなぁ。何かちゃんとやっておけばよかったと少し残念に思うこの頃です。

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