酒井玲子の日々

2009.09.15(火)
    「 酒井玲子の日々」を訪れてくださってありがとうございます。
 どうやってここにたどり着かれたかはわかりませんが、これも何かのご縁です。
 酒井玲子ってどんな人間なの?? と興味を持っていただけたら、時々のぞいてみて
 ください。
  私自身は、一期一会を大事にしたいと思いながら日々生活していますので、
 そんな酒井玲子のつぶやき、出会った人々、読んだ本の感想、
 失敗談(たくさんあって困るだろうなぁ)、もちろん仕事のうえで参考になるようなことも
 色々と徒然なるままに書いてみたいと思っています。
  

削りイチゴの幸せ

2022年6月28日(火)

 異例の早さで梅雨が明けた今日の光が丘は、できるなら外に出たくないと感じる猛暑でした。夕方、近所にある「ローズガーデン」の横を通りながら、ゴールデンウィークにこの場所にキッチンカーを出店していた、三原台にある加藤農園さんの「削りイチゴ」を思い出しました。色々な種類のイチゴを凍らせて、それをそのまま薄く削って練乳を少しかけて食べたその味は、冷たくて新鮮なイチゴのさわやかさと練乳の甘味が混じったとっても幸せな味でした。食べた時も5月にしては暑い日でしたが、こんな猛暑の時にこそ、あの冷たくて幸せな甘さを味わいたいなぁと思いながら、汗だくになって目的の地へ急いだのでした。

 https://amadori-ichigo.com/

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ドキュメンタリー映画「夢みる小学校」 子どもはミライだ!

2022年5月7日(土)

 もう1か月前になってしまいますが、「夢見る小学校」というドキュメンタリー映画を観ました。

 その学校は「きのくに子どもの村学園」といって、理事長で学園長でもある堀信一郎氏が作った学校です。堀氏は教育学を学んで僻地の教師を目指していましたが、教育学者ニイルがイギリスで開校した「世界で一番自由な学校」と呼ばれている「サマーヒル・スクール」のような、子どもが主役の学校を作りたいと考えました。ニイルの「自由教育思想」に米国の教育学者デューイの「問題解決学習」を加え、日本の伝統風土を生かした独自の教育体系で子どもたちを自由にのびのび育てたいということで、まず和歌山県に「きのくに子どもの村学園」を開校し、その後福井、山梨、北九州、長崎と全国で五つの学校が生まれました。

 この映画の主な舞台となっているのは山梨県南アルプス市にある「南アルプス子どもの村小学校」。この学校には学年ごとのクラスがなく、衣食住をテーマにしたプロジェクトから自分の好きな活動ができる場所を自分のホームルームに選んで1年間在籍するそうです。
 映画では体験学習を通じて自分たちで問題を見つけて解決策を探し、失敗しながら色々な知識を得ていく、活き活きした子ども達の様子を追っています。
 また、この学校には先生と呼ばれる人は存在しなくて、ニックネームで呼ばれるおとなが子どもたちと共に歩む「アドバイザー」的な役割を担っています。
 個々の体験には点数がつけられないとして、序列をつけるためのテストもなく、「通知表」ではなく「生活と学習の記録」という、おとなが丁寧な文章で子どもたちの様子と成長を記録したお知らせが届けられます。

 映画の中には通知表がない公立小学校として、長野県伊那市立伊那小学校が紹介されていて、1年生がヤギの世話を通して総合学習を行っている様子が映し出されています。やはりここでも子どもたち自身が自分の体や五感の体験を通して自ら育っていくことを大切にして、通知表の代わりに子どもの育ちの姿を直接保護者に伝えることを重視しているそうです。

 もう1校紹介されている世田谷区立桜丘中学校の西郷孝彦校長は、理由のない校則をなくし、たった一つの校長ルールとして「中学校3年間を楽しく過ごしてもらうこと」を掲げています。また、生徒総会で決まったことを教師はできるだけ実現すると公言し、定期テストをなくしたいという議題が出て決まった時には実際に定期テストもなくしたそうです。楽しければ学校に行きたいと思うし、自分たちで考えたことが実現されれば、自ら考える力も育つのだろうなと思います。「楽しい」ってなかなか意味の深い難しい言葉だなとあらためて感じました。

 全編を通して子どもたちの活き活きした眼差しとそれを見守るおとなの深い愛情が印象的で、これからは、生きる力を育むことがおとなの大事な役割、さらには責任になるのだろうと感じました。また、ある大学の教授が、子どもの村を卒業して自分のゼミに入ってきた生徒は、質問する力が備わっているとコメントされていたことがとても心に残りました。

 

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オレンジカフェアリス広報誌への投稿

2022年3月10日(木)

 光が丘のオレンジカフェアリスでは、毎月広報誌を発行しています。参加者の一人が編集長を務め、参加者が編集、印刷、配布を担当しています。コロナ禍でアリス自体がお休みの時も、毎月欠かさず発行して、編集長が参加者のお宅まで届けたりもしていました。

 その広報誌の3月号にエッセイを投稿しましたので、こちらにも載せさせていただきます。

  アリスエッセイ 3世代の絆 〜酒井玲子〜

 昨年11月に長女が男の子を出産しました。私にとっては初孫です。長女には赤ちゃんの頃から仲良くしている幼なじみで同い年の友達が3人います。今は3人とも結婚して別の場所に住んでいますが、年末にみんなが実家に帰って来るということで、娘の赤ちゃんの顔を見に、それぞれ子どもを連れて久しぶりに集まってくれました。そのママ達も加わって、狭い我家は大賑わい。コロナの時期ではありましたが、換気をしてマスクは外さず十分注意しての顔合わせとなりました。

 我家は長女が1歳になる少し前に光が丘に引っ越してきました。慣れない場所での子育てに不安が募る中、とりあえず娘をベビーカーに乗せて近くの公園に行くことにしました。
 我家から近い夏の雲公園には芝生、砂場、遊具、水遊び場と様々な場所があり、小さい子どもを遊ばせるにはとても良い環境です。公園に通ううちに、同じマンションに住んでいる同い年の女の子のママ達と知り合い、娘たちも一緒に遊ぶようになりました。時には娘を見てもらっている間に用事を済ませたり、そのうち下の子が産まれて、大変な時にもお互いに子どもの面倒をみあって、子育ての悩みも聞いてもらったり、ママ同士も同じ団地に住んでいるということもあって、とても仲良くなりました。いわゆる「ママ友」ですね。

 幼稚園はそれぞれ別のところに通いましたが、小学校でまた一緒になり、一人が中学から私立に行ったものの他の子は中学までは一緒の学校で過ごしました。成長の過程では色々と悩みもありましたが、ママ同士もそんなにいつも一緒ではないけれど、何かあればお互い相談にのったり、時々ランチやお茶をしておしゃべりする関係が続いています。子育てが一段落した頃からは、親の介護が共通の悩み。

 娘たちはやがて社会人となり、それぞれの道を歩き始めました。頻繁に会うこともなくなったようですが、何かあれば連絡を取り合い、お互いの結婚式には参列し、私はその写真を見せてもらう度に「あの小さかった〇〇ちゃんが…」とわが子のことのようにうれしくなり、幸せを祈りました。

 そして今度は娘たちがママに! うちの娘が一番最後に出産したので、その子どもも最年少ですが、上は今度小学校に入学する女の子から、おしゃべり上手なおしゃまな女の子や走り回って目が離せない男の子まで。そんな子たちを見ていると、娘たちが同じ年齢だった頃の様子を思い出して、みんな「〇〇ちゃんの子どもの頃にそっくりね」と言い合っています。小さい子どもだった娘たちがみんなしっかりママになって、自分の子どもの世話をしている様子を見て、おばあちゃんたちは感慨もひとしお。孫が一気に増えた気持ちになりました。そして自分も歳をとるわけだと納得。

 娘たちは、自分がたくさんの人に見守られて大人になったということを実感したことでしょう。これからの世界を担う子どもたちに明るい未来が待っていることを願って、孫たちの成長を見守っていきたいと思いますし、光が丘で紡がれた3世代の絆が、これからも長く繋がっていってほしいなと感じたひと時でした。


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オレンジカフェアリスの近況

2022年3月9日(水)

 光が丘の介護事業所であるNPOむすびの主催で、むすびの場所を利用して行っている「オレンジカフェアリス」は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、緊急事態宣言が発出されてむすびの会場が使えない時期を除いて、定員を絞って、マスクの着用、検温、手指消毒の徹底等感染対策を講じながら開催しています。

 開催できなかった時期も、皆さんのつながりが途絶えないように工夫をしてきました。近所のカフェで朝の短時間に三々五々集って、ちょっとしたおしゃべりをしたり、むすびのベランダで花や小さな野菜を育てるアリス・グリーン・グループ(AGG)や光が丘管弦楽団の活動を支援するアリス・ミュージック・グループ(AMG)を立ち上げて、関心のあるメンバーが活動を続けていました。

 アリスが再開した今でも、アリスが始まる前にはAGGのメンバーがベランダで水やりや植え替えを行っています。また、最初に簡単な体操をしてから、光が丘管弦楽団のコンサートミストレスを務める参加者が、ヴァイオリンで毎回季節に合わせた色々な曲の演奏をしてくださいます。
  コーヒータイムの後は、講師をお招きしてのミニ講座や、参加者によるお話、クイズ、体操といったことを、皆さんが楽しめるように工夫して行っています。
 2月の最後には地域の民生委員さんをお招きして、民生委員がどんな立場でどんな活動をしているのかということをお話ししていただきました。そして、3月第1週は酒井が社会福祉士の仕事について簡単にお話をして、実際にどんな仕事をしているのか事例を披露したところ、参加者の皆さんから様々な質問が出ました。特に成年後見制度については、なかなか身近に具体的なことを聞く機会がないようで、日頃疑問に思っていることについての質問がたくさん出され、活発な質疑応答となりました。
 次週は地域包括支援センターの職員さんにおいでいただき、地域包括の仕事について簡単にお話しいただき、その後、アリスのメンバーにボランティアで「見守り訪問員」という活動をやっている方がいるので、その活動の実際についてお話ししていただく予定です。

 アリスに来ていると、色々と役に立つ知識が得られると皆さんにも好評です。もともとNPOむすびはケアマネージャーがいる居宅介護事業所と訪問介護事業所をやっているので、介護の相談はむすびにつないだり、アリスのリーダーも介護福祉士で介護のプロなので、アドバイスができます。楽しみながら役に立つ情報が得られる場所として、これからもオレンジカフェアリスを、参加してくださる皆さんと一緒に続けていきたいと、年度末を前に気持ちを新たにしました。  
 それにしても、毎回何をやるか、ネタを考えるのに四苦八苦する状況は続きそうです。

2022年 新年のご挨拶

2022年1月4日(火)

 2021年はいつにもましてあっという間に過ぎていきました。特に後半は、NPO法人成年後見推進ネットこれからが主催する成年後見制度の連続講座の企画や運営に奔走しながら、自身の後見活動を進め、地域での活動にも参加しているうちに終わってしまったという感じです。

 2022年はもう少し自分の頭の中を整理して、効率的に物事を進められるようになりたいと思っています。一方、何かをやろう、やらなくてはと思った時にはまずやってみるという行動力も大事にしたいものです。

 新型コロナウイルスの感染状況もどうなるかわからないところですが、結局は一人ひとりが感染対策をしっかりすることが基本だと考えます。感染対策を講じたうえで、できることをやるというのはこれからも変わらないだろうと思います。

 早く感染が収まることを願いながら、日々を大切に過ごしたいと思っています。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

NPOこれからの連続講座が終了しました

2022年1月4日(火)

*成年後見制度連続講座が終了しました*

 成年後見連続講座チラシリサイズ.jpgNPO法人成年後見推進ネットこれから主催の「介護や福祉の現場を支えるみなさんが知っておきたい 成年後見制度」は10月10日(日)か12月5日(日)までの5回の講座を、延べ100人を超える方にご参加いただき、無事終了いたしました。

内容は以下のとおりでした。

1.「成年後見制度と権利擁護」 弁護士 土肥尚子氏

2.「認知症の方と医療」 桜台診療所院長 医師 辰野剛氏

3.「後見人の仕事」 NPO法人成年後見推進ネットこれから理事長(社会福祉士) 酒井玲子

4.「事例発表とグループワーク」 ねりま社会福祉士会副会長 石川康雄氏

5.「成年後見制度を促進するための地域連携と中核機関の役割」
練馬区社会福祉協議会権利擁護センター ほっとサーポートねりま所長 千葉三和子氏

 歳末助け合いの助成金をいただいて開催できた講座です。あらためて助成いただけたことに感謝申し上げます。来年度は弁護士の遠藤英嗣氏による「家族信託と任意後見」についての講演会を企画しております。こちらも皆さんの関心に応えられるよう力を尽くすつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。

(その2)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからの2021年度最大のイベントである連続講座は盛況のうちに終了することができました。昨年後半はこの講座の準備と運営に奔走していたので、終わってほっとしたというのが正直な気持ちです。ご協力いただいた講師の方々には、それぞれの立場で成年後見制度についての悩みも含めて権利擁護に対する熱い想いを語っていただき、それを参加者の皆様が熱心に受け止めてくださったのが感じられて、とてもうれしく思いました。

 「これから」スタッフも運営面で臨機応変に力を合わせて対応することができ、あらためて「これから」スタッフの強みと力を感じました。
 何より私を含めたスタッフ自身が大変勉強になった講座となりました。

 この講座を通じて見えてきた皆さまのニーズ等もあるので、それを今後の活動に活かしていきたいとスタッフ一同考えています。

介護や福祉の現場を支えるみなさんが知っておきたい成年後見制度 連続講座

2021年8月22日(日)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからでは、10月10日(日)から12月5日(日)まで5回にわたり成年後見制度についての連続講座を開催することとなりました。

成年後見連続講座チラシリサイズ.jpgタイトル:介護や福祉の現場を支えるみなさんが
     知っておきたい成年後見制度

 

会場:練馬区立区民・産業ぷらざ(ココネリ)3階
               多目的室1・2

対象:介護や福祉の現場を支える方または
              関心がある方

定員:先着20名

参加費:全5回2,000円 初回参加時にお支払いください

開催日時:日程は下記の通り 時間はいずれも
              14時〜16時

問い合わせ、申込先:TEL 090-7819-2581

          FAX 03-5997-6345

                            E-mail  npokorekara@gmail.com

  日程と講師

(1)  10月10日(日) 成年後見制度と権利擁護  弁護士 土肥尚子氏
                           (新宿南法律事務所)

(2)  10月24日(日) 認知症の方と医療     医師  辰野剛氏
                            (桜台診療所院長)

(3)  11月 7日(日) 後見人の仕事       社会福祉士 酒井玲子
                           (NPOこれから理事長)

(4)  11月21日(日) 事例発表とグループワーク 社会福祉士 石川康雄氏
                                 (ねりま社会福祉士会副会長)

(5)  12月 5日(日) 成年後見制度を促進するための地域連携と中核機関の役割

                             千葉三和子氏

            (練馬区社会福祉協議会権利擁護センターほっとサポートねりま所長)

 

 どちらかというと介護や福祉の現場にかかわる地域包括支援センター職員やケアマネージャー等に向けて、日頃抱えている疑問や困難を共有して顔の見える関係を作り、今後の仕事や活動に役に立つようなものにしたいと考えておりますので、ご興味のある方はお申し込みください。

「これから塾」で遺言書についての講師を務めました

2021年8月6日(金)

 理事長をしているNPO法人成年後見推進ネットこれからが毎月第一火曜日の午後に開催している「これから塾」。8月は「遺言書にまつわるあれこれ」ということで、行政書士の酒井から遺言書の基本的なことについて、ナレーションを付けた資料をプロジェクターで映すかたちで皆様にお伝えしました。

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 新型コロナウイルスの感染が拡大している状況の中、区の施設である街かどケアカフェこぶしを使わせていただけることはとてもありがたいです。人数制限や換気、消毒、検温等の対策を徹底し、参加者もスタッフもマスク着用で臨みました。

 まずは遺言書とはそもそもどういうものかというところから始めて、次の四つのポイントを挙げて説明しました。@亡くなった後に効力が生じるものA民法で定められた内容(相続、財産処分、家族関係等)に関することB決められた書き方に従うものC単独でするもの。
 そして、遺言書でできることで法律上の効力が認められるものとしては、やはり財産に関することがメインで、そのほかには子どもの認知や遺言執行についてなどがあること。
 遺言書の種類としては、主なものに自分ですべてを書く「自筆証書遺言」と公証役場で公証人と証人2人の立ち会いのもとで作る「公正証書遺言」があり、それぞれの特徴をお話ししました。また、昨年からは自筆証書遺言を法務局で保管してくれる制度ができ、それを利用すると、本人が亡くなった後に自筆証書遺言を家庭裁判所に提出して、その存在を確認する「検認」という手続きをしなくても金融機関で相続手続きができることをお伝えしました。
 また、どんな方が特に遺言書を作っておいた方がいいか、というところでは、特に結婚していて子どもがいないご夫婦は、兄弟姉妹や甥姪が登場する可能性もあるので、配偶者にすべての財産を相続させるという遺言書を作っておけば、最低取り分である遺留分がない兄弟姉妹や甥姪には財産が渡らないで、遺言書通りに実現できます。ということを強調しました。

 ひと通りお話しした後には、話の内容を踏まえてクイズを出して、〇×で皆さんにお答えいただきました。ほとんどの方が正解されていたので、皆さん、よく理解してくださったことがわかりました。

 最後に、遺言書を作る準備段階として、自分の相続人や財産を把握し、葬儀やお墓について考えることは終活の一環となるとともに、今後の生活をどこでどのように送りたいか、延命治療はどうするかといったことも考えるきっかけになればよいし、そのために「これから」が作っている「これからノート」を活用していただけるとうれしいです。ということでお話を締めくくりました。

 お話の後には質問を受け付けましたが、それぞれにご自身の状況や経験に基づいて具体的な質問が出され、活発な質疑応答となりました。

 参加してくださった方が、「もっとたくさんの人に聞いてもらえるといいのに」とおっしゃってくださったのがとてもうれしかったのですが、人数制限のある中なので、あまり広く宣伝できないというジレンマがあって、つらいところです。

みんなで音楽を楽しむ会

2021年6月29日(火)

DSC_0336リサイズ.jpg 光が丘の地元を中心に活動している光が丘管弦楽団(通称:ひかかん)は、例年地域のIMAホールで定期演奏会を行ってきましたが、コロナ禍で大掛かりな演奏会ができない状況が続いていました。そんな中でもできることはないか、ということで、コンサートミストレスが中心となって考え、地域の小学校の校長先生の理解とご協力もあって、小学校の体育館をお借りして、小規模なアンサンブルの演奏会をやろうということになりました。小学校の金管バンドも参加して、まずはお客様も絞ってやってみようというチャレンジです。
 そこにもう一つの仕掛けが…。そのコンサートミストレスが私も関係しているオレンジカフェアリスに参加していて、アリスでいつもバイオリンを弾いてくださっているのですが(とても贅沢です!)、彼女がアリスの参加者にも運営や会場設営を手伝ってもらえたらお互いにいいのでは?と提案してくださって、アリスの中にAMG(アリス・ミュージック・グループ)が結成されました。
 アリスのメンバーで音楽好きな方、何か自分が役に立ちたいと思っている方が集まったので、当日の会場の椅子の出し入れ、受付、体育館に入る際の下足番(?)等皆さんにお役目を振って、ただのお客様ではなくて、仕事をしてもらうようにしました。
 外部に宣伝はしなかったのですが、それでも演奏者も含めて100名弱が集まって、小学校の金管バンドのディズニーメドレーや弦楽、管楽アンサンブルを楽しみました。校長先生によるリコーダー演奏もステキでした。DSC_0328リサイズ.jpg

 大きな演奏会ができない中、できることをやっていこうという演奏家に学校が協力し、発表の場が無くなった子ども達も人前で演奏することができました。さらに、オレンジカフェのメンバーは、その場で必要と思われることがあれば自分たちで考えて動き、会場設営や受付、下足番等に大活躍。生演奏も楽しめて大満足だったことと思います。

 これを第一歩として、これからもその時できることを考えて、色々な人や団体等と協力して実現していけたらいいなと思えた一日でした。

映画「いのちの停車場」

2021年6月13日(日)

 小説家で現役医師でもある南杏子さんが書いた原作を、吉永小百合さん主演で映画化した「いのちの停車場」を近所の映画館で観てきました。

 救命救急の現場で活躍していた女医が故郷に戻って在宅診療に携わるようになり、そこにいた若い看護師(広瀬すずさん)と、女医を追いかけてきた医大卒の運転手兼事務員(松坂桃李さん)とともに、事故で車いす生活になってしまった院長(西田敏行さん)の下で様々な患者さんに出会うエピソードとともに、自分の父親(田中泯さん)の病気と向き合う姿を描いた物語です。

 詳しいことはネタバレになるので書きませんが、色々と考えさせられる映画でした。何度も目頭が熱くなりましたが、私は涙が出ないので、その代わりになのか(?)マスクの中で鼻水が出て困りました。
 最後ははっきりとは描かれていないことで、ちょっと混乱しましたが、特に重い現実を突きつけられ、考えさせられるものでした。 

 この映画の前売り券を、新宿の戸山ハイツで「暮らしの保健室」を主催し、がん患者の家族を支える場であるマギーズ東京も運営している、看護師の秋山正子さんから何枚か預かりました。4月に秋山さんの講演を聞く機会があり、その時に秋山さんが「いのちの停車場」の大きなポスターを持ってこられて、どこか貼ってもらえるところはありませんか?とおっしゃったので、手を挙げて、私がかかわっている近所の介護事業所「NPOむすび」のホールに貼ってもらったことから、後に秋山さんから前売り券を送っていただいたという経緯があります。

 少し前に観た「痛い在宅医」も、実際の在宅医療の現場のエピソードをもとに作られていましたが、このところ在宅医療に焦点が当たった小説や映画、ドラマも増えたように思います。多くの人が少しでもその現場のことを知るきっかけになるのは良いことだなと思います。そして、自分自身のいのちのしまい方はどうしたらいいのか・・・難しい問いに向き合わなくてはいけません。

お見送りのかたち

2021年5月7日(金)

 このところ葬儀や火葬に立会う機会が続きました。近しい親族だけのこじんまりした葬儀と、葬儀は行わずに火葬炉の前でお別れをする直葬という形でしたが、いずれも落ち着いてゆっくり故人とお別れすることができて、参列した皆が心満たされるお別れとなりました。

 葬儀のかたちは、もともと家族葬や一日葬といったシンプルな形が好まれるようになっていたところに、コロナ禍ということで、参加する人数も絞って、遠くからは人を呼ばない、会食も控えるというように、一層簡素化が進んでいるようです。 

 私が参列した葬儀は、身近な人だけで一日で行い、菩提寺の住職にお経をあげていただいてから斎場で荼毘に付されるという形でしたが、葬儀の際も親族でゆっくりお別れをすることができました。

 直葬のお別れは、NPOで任意後見を受任していた方でしたが、お看取りしていただいた施設から葬儀社の安置所に搬送し、火葬の日まではそこに会いにいくこともできました。火葬にはNPOの担当者はもちろん事務局メンバーで都合のつく者が皆参列し、火葬炉の前で棺にご本人の好きだった食べ物や差し上げた手紙等を納め、故人に語りかけながらきれいなお花で棺を埋め尽くしました。施設長さんも来てくださって、故人について語り合うこともでき、皆が寂しいながらも温かい気持ちになることができました。

 このようなお別れができたのはどうしてかと考えてみると、本人がある程度元気だった時に、自分の人生の最終段階をどのように過ごしたいか、特に命が助からない状況になったときに少しでも長く生きたいのか、それともいわゆる延命治療はしないで、痛みや苦しさは取り除いてほしいのか、ということを本人に聞いていて、どちらも痛みは取ってほしいけれど、人工呼吸器等の延命治療はしてほしくないという意思を確認してありました。そのため、病院と施設という違いはありましたが、医師や施設側に本人の意思を伝え、延命はしないで緩和だけはお願いしますとしたところ、ほとんど苦しむこともなく、静かな最期を迎えられました。

 また、最期が近づいた時には、その後のことにどう対処するかということを考え、葬儀社に見積もりをとってどこに依頼するかの心づもりをしておき、親族等にも連絡をしていました。また、任意後見人として支援していた方には監督人が就いたばかりだったので、その監督人にも状況を説明して指示を仰いでいました。そういった準備をしていたからこそ、いざというときに慌てることもなく、予定通りに事を運ぶことができ、お別れも心おきなくできたのではないかと思っています。

  やはり準備と心づもりは大切です。さて、あらためて自分自身の最期はどのように迎えたいのか、考えておかないといけないですね。

これから塾「成年後見制度Q&A」

2021年5月4日(火)

 NPO法人成年後見推進ネットこれからが練馬高野台駅の街かどケアカフェこぶしで開催している「これから塾」は、緊急事態宣言中は会場が使えなかったためにお休みでしたが、4月に再開することができました。第46回目となる今回は、「これから」の本来の活動目的である成年後見制度について、寸劇の方法で、しかも直接長時間お話しすることはまだできないために、動画を撮って、それを見ていただく形となりました。

 法定後見、任意後見、複数後見という三つのパターンの相談を想定して、相談者と相談を受ける相談員の会話を寸劇のかたちにして、全くの素人である「これから」のメンバーが演じました。私は相談員役をやったのですが、少ししかないセリフにもかかわらず、なかなか覚えられずに苦労しました。ただ、今回の場合は、一字一句正確にセリフを言わなくても、内容が間違っていなければいいという緩いルールにしたので、助かりました。とはいえ、逆にアドリブがたくさん飛び出して、それはそれで緊張感あふれる寸劇となりました。

 スマホで動画を撮影し、それをPCに取り込んでUSBに落とし込むという作業もあったので、情報機器にあまり詳しくない私たちは、そこでも苦労しましたが、なんとか本番にうまく動画と音声が再生できたのでほっとしました。

 動画を見ていただいた後には直接質疑応答の場を設けたところ、参加者からは成年後見制度についてのご意見や感想等も次々と出て、とても有意義な会となりました。

 NPO法人成年後見推進ネットこれからのブログには、感想等も含めて載せていますので、そちらもご覧ください。

https://blog.canpan.info/korekara/これから塾写真4リサイズ.jpg

ドキュメンタリー映画「けったいな町医者」

2021年4月4日(日)

「けったいな町医者」小.jpg 兵庫県尼崎市で在宅医をしている長尾和宏医師の著作を原作とする映画「痛くない死に方」と同時に公開となった、長尾医師本人の在宅医としての日々を追いかけたドキュメンタリー映画「けったいな町医者」も観てきました。

 運転しながら電話できるシステムを搭載した車で患者さんのところを回る様子。患者さんやその家族との対話。電話を受けて、必要なら「今から行きます」と、どこにいても駆けつける姿。クリニックでの患者さんとの軽妙なやり取り等々。患者さん本人だけでなく、その家族の想いや気持ちも聴き取って、できるだけ希望に添うように真摯に向き合う姿が映し出されていました。そして、クリニックで開かれる患者さんと家族のためのクリスマス会に向けて、忙しい合間を縫って一生懸命歌を練習する様子には、全力で人を楽しませようとする先生の心意気を感じました。

 実際の患者さんの例がたくさん出てきましたが、中には元気なうちにきちんとリビングウイルを自分で書いて、色々な準備をして、妻への感謝の気持ちも書いていた男性もいて、長尾先生も「すばらしい」と感嘆していました。

 長尾先生のような在宅医が身近にいて、そういう医師に出会えた人は幸せだろうなと思います。これから、在宅での医療や看取りが推進される中で、どれだけ患者や家族に対して言葉を尽くして向き合ってくれる在宅医や訪問看護師等の医療や介護のチームが地域にあるかということが、本来の地域包括ケアの実現につながるのではないかと感じました。そして、私は医師でも看護師でもありませんが、関わる人に対して『言葉を尽くす』ことがどれだけできているだろうか、元々話をすることが得意ではないけれど、それでも誠実に相手に対して言葉を尽くすことによって信頼関係が生まれると思っているので、これからも努力して、誰に対しても言葉を尽くせるようになりたいと思いつつ、銀座の映画館を後にしました。

 

『痛くない死に方』

2021年3月30日(火)

「痛くない死に方」小.jpg 在宅医療に関する映画を続けて2本観ました。

実際に大阪の尼崎で在宅医療に携わっている長尾和宏医師の著書を原作とする『痛くない死に方』と、その長尾医師の日常を追ったドキュメンタリー『けったいな町医者』の2本です。

 長尾医師の著書のうち『痛い在宅医』と『男の孤独死』を読んだことがあったのですが、今回の映画は物語の前半は『痛い在宅医』に出てくるエピソードが基になっています。

 物語の前半で、患者を苦しませて死なせてしまった「痛い在宅医」だった医師が、先輩在宅医の現場を体験することによって大事なことを教えられながら成長し、後半では自分の担当患者とその家族に寄り添いながら、患者とその家族を平穏死に導いていく様子が描かれています。

 主人公の医師を柄本佑さんが演じているのですが、最初は眼鏡をかけて白衣を着て、どこか他人事のようなのに上から目線の医師だったのが、先輩医師に同行して、患者さんが在宅で家族に囲まれて穏やかに亡くなっていく現場を体験することによって、何を大切にすべきなのかを学んで実践していく後半は、白衣でなく普段着で患者さん宅を周り、表情豊かな顔には眼鏡はなくコンタクトに変えている。その対比もとても印象的でした。

 柄本佑さんはNHKのドラマ『心の傷を癒すということ』でも精神科医の役をされていてましたが、なんとなくその姿と重なるものがありました。役柄的には全く違いますが、医師としてのたたずまいといったものが…。

 この映画を通して、本人が元気なうちからどのような死を迎えたいのかを考え、それを家族や周りの人と共有しておけるか。人が亡くなる時には実際にどのような状態になって、どんなことが起きるのかということを知っているかどうか、そして何よりどんな在宅医を選ぶのか、それらによって人の最期はこんなにも変わってしまうのか、ということをまざまざと突き付けられたように感じました。

 ドキュメンタリーほうはまた次の機会に。

2021年 新年のご挨拶

*2021年新年のご挨拶*

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年の今頃は、1年後に今のような世の中になっているとは想像もしませんでした。新型コロナウイルスの感染拡大による三密の回避や活動の自粛は、あたりまえだと思っていた日常がどんなに大切なものだったのかということに気づかせてくれました。

 年が明けてもコロナ禍はすぐに終息しそうもありません。そんな中でも懸命に仕事をしてくださっている医療・介護従事者や、生活に欠かせないエッセンシャルワーカーの皆さまには心から敬意を表します。そして、自分が感染しないよう、人にも感染させないように十分注意しながら、今できることを一生懸命考えて、少しずつでも前に進んでいきたいと思っています。

 本年が皆様にとって、少しでも明るい希望を見いだせる年となりますようお祈り申し上げます。

2020年最後のうれしかったこと

2020年12月31日(木)

 昨年お亡くなりになった方の自筆証書遺言の内容に沿った手続きが終了し、銀行から振込があったと受遺者の方からご連絡をいただきました。かなり難儀したケースだったので、今年の最後の最後に無事すべての手続きが完了したということで、とてもうれしく、ホッとしました。

 私が後見人等としてお手伝いしていた方が昨年お亡くなりになったのですが、まだある程度しっかりしているときに、自筆での遺言書を書いておられました。家庭裁判所での検認手続きは相続人のお1人が司法書士に依頼して終わったのですが、その後の相続手続きを行政書士として私が受任しました。

 普通ならば問題なく遺言書の内容に沿って手続きできるはずなのですが、そうはいかない事情があり、そのうえその対応が金融機関によって違っていました。ご本人はご主人を亡くされてお子さんはいないので、遺言書がないと高齢のご兄弟や甥姪が10人以上相続人となって、とても分割協議ができる状況ではありません。それをわかっていたからこそ遺言を準備していらしたのです。

 銀行の要求はかなり困難なもので、とても無理と思えて、監督人だった司法書士や知り合いの弁護士にも相談したりしましたが、なかなか「これ」という解決策は見つかりませんでした。ただ、ご本人の意思を表したのが遺言書なので、なんとかそのお気持ちを実現したいという想いで、銀行と交渉し、要求された書類を揃え、3か所あった銀行について、容易にできそうなところから手続きしていきました。受遺者の方々やそのご家族にも協力していただき、ようやく最後の銀行からの振込が年末に完了したというわけです。途中で、もう私では無理ではないかと思ったこともありましたが、あきらめずにやって本当に良かった。受遺者の方々にも喜んでいただけて、私もうれしかったです。一足早いお年玉をいただいた気分です。

 今年1年困難なことはたくさんありましたが、最後に良いことがあって、新しい年はいいことがあるかもしれない、と明るい気持ちで新年を迎えられそうです。

 今年も色々な方に支えていただいた1年でした。皆さまに感謝申し上げます。新しい年もできる事をコツコツやっていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さまにとっても希望に満ちた年になりますよう、お祈り申し上げます。

 

今日のうれしかったこと(持続化給付金)

2020年12月8日(火)

 コロナ禍における持続化給付金の申請について、個人で古紙回収業をしている方から、パソコンも持っていないので申請のサポートをお願いしたいという依頼がありました。

 持続化給付金は、新型コロナウイルスの感染症拡大によって大きな影響を受けた事業者に対し、事業の継続を支えるために事業全般に広く使える給付金です。新型コロナウイルスの影響等で、事業収入が前年同月より50%以上減少した月がある場合に支給されます。前年の確定申告表や該当月の売上帳といった必要書類を揃えて申請するのですが、要件に該当して、必要な書類が揃っていれば、比較的すぐにもらえるものです。

 今回ご依頼いただいた方は60代後半で個人で古紙回収業を営んでいて、コロナのせいで収入は激減。このままだとお先真っ暗とまでおっしゃっていました。昨年の収入や今年の売上を見ると、給付金の要件には該当しているようです。ただ、添付する必要がある確定申告の控えが見当たらないとのこと。知り合いの税理士さんに納税証明をとればよいことを聞いて、ご本人と一緒に税務署で納税証明を入手して私のパソコンで申請したところ、必要な資料が揃っていないとの連絡が。やはり確定申告第一表が必要とのこと。再度税理士さんの知恵を求めたところ、税務署で確定申告の控えを閲覧でき、写真撮影もさせてもらえるとのこと。再度ご本人と税務署へ。次の確定申告の参考にするために閲覧するというのが本来の目的らしいのですが、このコロナ禍で色々な給付金を申請する際に必要となるため閲覧を希望する人が多いらしく、申請書の目的には「コロナ禍における支援を受けるため」と記入してくださいと言われました。そして、職員の見ているところで該当資料をタブレットで撮影して、再度オンライン申請した数日後。ご本人からの電話で「今、銀行から振込があったとの連絡がありました!」との報告が。「これでなんとか年が越せます」と喜んでいらっしゃったので、私も「やったー!」とうれしくなりました。

 不正受給が増えているとの報道もありますが、本当に必要な方のところには、きちんと届いてほしいと心から願います。本当に良かった。

NPO法人成年後見推進ネットこれから「会員のつどい」

2020年11月15日(日)

 私が理事長を務めるNPO法人成年後見推進ネットこれからの『会員のつどい』が11月8日(日)に無事終了しました。

  詳細は「これから」のブログに掲載しましたのでお読みいただけたら幸いです。

https://blog.canpan.info/korekara/

佐藤先生写真2リサイズ.jpg

  今回の会員のつどいの一番の目的は、皆さんに集まっていただいて、直接話をすること。そして少しでも笑顔になっていただくことでした。一応何もないと話も出にくいのでは、ということで『コロナ禍の中で考えたこと(生活や医療・介護について)』という大まかなテーマを掲げましたが、とりあえず皆さんに好きなことを話していただけるようにしました。まだコロナ禍は続いている中なので、できうる限りの感染防止対策をすることが大前提で、もう一つ工夫したこととして、若い世代とも交流できたら、お互いに意義のある集いになるのではないかと考え、福祉を学ぶ学生さんにも参加していただくようにしました。

 『会員のつどい』なので、会員を中心にチラシを郵送してご案内したぐらいで、あまり広く広報できなかったので、最初はなかなか参加の申込みも増えず、スタッフだけになっちゃったら…と心配したのですが、少し前にスタッフが手分けして会員さんにお誘いの電話をしたところ、最終的には参加者13名、スタッフ6名、先生と学生さん計5名で、24名と、会場の広さに対して丁度良い人数となりました。「電話で背中を押されて参加したけれど、とても良かったよ」と言ってくださった方もいて、丁寧なフォローは大切だなとあらためて感じました。会員の集い写真4リサイズ.jpg

 学生さんからも、授業はオンラインで実習もできない中で、地域の方と話をすることができてとても有意義だったとの感想をいただき、参加した方が皆さん「楽しかった」と言って帰って行かれたのが、私としては何よりうれしく、やって良かったとホッとしました。『人と会う、話す、笑う』という今回の目的達成! これもみんなで色々と考えて工夫を凝らし、準備をし、当日参加してもしなくてもそれぞれの役割を果たしたスタッフのおかげであり、協力してくださった東京福祉大学社会福祉学部講師の佐藤惟先生と参加してくれた学生さん、そしてコロナ禍の中でも参加してくださった皆さま、本当にみんなの気持ちが一つになった成果だと、皆さまに心より感謝申し上げます。

 今までの『会員つどい』は講師をお招きする講演会等が多かったのですが、会の趣旨から考えると、今回のような会員同士の交流ができる形が本来の姿なのかもしれないと考えさせられました。

 

再びの「ビリー・エリオット」

2020年10月30日(金)

 2017年の夏に観た舞台「ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー」が今年も上演されるということで、今回は早々にチケットを手配して楽しみにしていました。ビリー役は今回もオーディションで新たに選ばれた4人の少年。主な大人の役はほぼダブルキャストで、そのうちの一人は初演と同じ。一人ずつが新たに加わった役者さんでした。

 本来は7月〜8月にかけて上演される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、予定していた舞台は中止。今年は観られないのか…とがっかりしていました。

 秋になって、何かで「ビリー・エリオット」が上演されることになった、との情報があり、チケットを取ろうと思ったところ、劇場に入る観客の数を絞ったこともあったのか、すでに販売終了となっていて、「今年は縁がなかったのかな」とまたまたがっかり。
 ところが、直前販売というかたちのチケットがあるのを、これも何かでみつけて、チケット販売サイトを見たところ、まだ取れるようでした。急いで一緒に行く予定だった娘に連絡して日程を合わせてチケットを予約。ラッキーなことに今年もビリーを観ることができたのです。

 私が今回観た舞台の主なキャストは、ビリー:利田太一さん お父さん:益岡徹さん バレエの先生:柚希礼音さん おばあちゃん:根岸季衣さん。それぞれに魅力的に役を演じていて、今回も舞台に引き込まれるように見入ってしまいました。ビリー役は歌にバレエ、タップ、アクロバットすべてをこなして、もちろん役者としてビリーになり切っている。観る者は、役を演じる少年が成長する姿をビリーに重ねて、劇中の数時間ではあるけれど、一緒に見守っているような感覚になります。

 そして、ミュージカルだけに歌のナンバーがまたすばらしい!劇のもととなった映画「リトル・ダンサー」を見たエルトン・ジョンが感動してミュージカル舞台化を望み、自ら作曲して楽曲を作っているのですが、どの曲もそのシーンにぴったりで、聴いているとその時の登場人物の心情がこちらの心に響いてきます。ビリーやお父さんのソロの曲はもちろんいいのですが、私は「団結だ、団結だ!」と歌う炭鉱夫たちの歌がとても心に残って、今でもそのフレーズが時々頭の中に蘇ってきます。元々英語の歌詞を訳しているわけですが、日本語の歌詞が元の歌詞の意味を損なうことなく、メロディーにも合っていて、違和感なく耳に入ってきます。

 ビリー・エリオットの舞台を見たり、最近はYouTubeでミュージカルのナンバーを歌い継いだりしている動画を見たりすると、ミュージカル、特にアンサンブルの場面がとってもいいなぁ、私はそういうのが好きなんだなぁとあらためて感じています。「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」にも感動。そう思うと、私が中学生の頃にNHKでやっていた「ステージ101」という歌番組で、「ヤング101」というメンバーが一緒に歌って踊っていたのを、毎週カセットテープに録音して何度も聴いては覚えて歌っていたことを思い出します。

 それが私の音楽体験(?)の原点なのかもしれません。今さらながら、何か楽器や歌でも得意なものがあればいいなぁ。何かちゃんとやっておけばよかったと少し残念に思うこの頃です。

9月のこれから塾

2020年9月21日(日)

これから塾202009画像3.jpg

練馬高野台駅高架下の街かどケアカフェこぶしで開催している「これから塾」は、8月に再開することができ、真言宗僧侶で1級FP技能士の高橋泰源氏に動画によるお話をしていただきました。できることを何とか続けたいということで、9月は私、酒井が「死後の手続きと相続問題」というタイトルで、パワーポイントの資料にナレーションをつける形で、やはり動画を上映しました。今回は私もその場にいたので、上映後の質疑応答には直接お答えすることができました。

 人が亡くなった後にやらなくてはいけない手続きを時系列で説明し、特に期限のあるものには注意するようにとお伝えしました。相続については、誰が相続人になるのか、そして被相続人の財産をどのように調べるかといったことから、遺産分割協議で注意すべきことについても説明しました。

 自分の親や配偶者の相続については、本人がある程度元気な時から、本人の相続人が誰になるのか、どのような財産をもっているのか、といったことを把握しておいたほうがよいこと、相続人となる親族とは日頃からコミュニケーションを図っておくと、いざというときに揉めることも少なくなるのではないかということ。親の介護を担っている兄弟姉妹がいたら、日頃から感謝の気持ちを伝えたり、たまには介護を代わって休む時間を作ってあげる等、相手の立場を想像して思い遣る気持ちが大切ではないか、といったこともお話ししました。
 また、成年後見制度と死後事務についてや、民法の改正によって変わったこともまとめてみました。

 私としても、パワーポイントにナレーションを入れるというのは初めての試みでした。何度もナレーション部分を録音し直すことになり、最後には呂律が回らなくなり、気力も途切れそうで苦労しました。また、自分のパソコンではうまくできていたものが、当日会場でお借りしたパソコンで再生しようとしたところ、音声が出ずに慌ててしまいましたが、別の方法で保存しておいたファイルで何とか本番を乗り切ることができてホッとしました。

 今回の資料や動画の作成は必要に迫られたことだったのですが、パワーポイントについても勉強になりました。少しではありますが、できる事が増えたのはうれしいことです。

 

8月のこれから塾終了

2020年8月23日(日) 

これから塾2リサイズ.jpg 8月4日(火)の午後、練馬高野台駅にある「街かどケアカフェこぶし」で久しぶりの『これから塾』を開催しました。

 今回は「得して徳する終活術 葬儀とお墓はどう決める」というタイトルで、川口市にある真言宗のお寺の僧侶 高橋泰源氏にお話ししていただいた画像を流すという方法で行いました。

 その様子は『これから』のブログに載せましたので、ご覧ください。場所を提供してくださった「街かどケアカフェこぶし」と、画像を撮って丁寧な資料も作ってくださった高橋氏には心より感謝申し上げます。状況が許すようになったら、橋氏にはぜひ実際に練馬に来て、お話をして頂きたいと思っています。せっかく再開できた「これから塾」です。今後もなんとか継続していきたいと考えています。 

 下記がこれからのブログです

https://blog.canpan.info/korekara/

 

小さな思い遣り

 

2020年5月25日(月)

 アマリリス(水口邸)リサイズ.jpg自宅マンションの階段を8階まで歩いて上る途中、ちょうど足が重くなり、息がハアハアと上がってくる頃、目の前がパッと明るくなり、思わず笑顔に。ある家の玄関先に置かれた鉢植えのアマリリスの大輪の花は、私の「もうひと頑張り」の原動力になっています。

 この家には90歳の男性が独りで住んでおられます。以前はご夫婦二人暮らしでしたが、奥様が施設に入られて、現在は独り暮らし。最近では外出には念のために杖を使っていらっしゃいますが、お元気で頭もしっかりしていらっしゃる、ダンディでステキな方です。

 この方は、私が日頃から階段を上り下りしているのをご存じなので、普段はベランダで育てている鉢植えを、花が咲くと、見えるようにと玄関先に出してくださるのです。なんて優しい心遣いでしょう。花を見るたびにその方のお顔を思い浮かべて、ありがとうございますと心の中で呟きながら、あと少しの階段を上っています。

NPO法人成年後見推進ネットこれからの理事長に就任しました

2020年4月4日(土)
  今まで練馬区で成年後見制度をもっと身近に、もっと使いやすくを掲げて活動している『NPO法人成年後見推進ネットこれから』の理事を務めておりましたが、前理事長の退任を受けて2020年4月1日より理事長に就任いたしました。
 今後とも『これから』が目指す下記の理念が実現できるように努力していきたいと思っています。
 ☆認知症や障がいを抱えた人の思いが大切にされる社会に
 ☆自分の高齢期を自分で設計、自分で選択できるように

 そして、石川前理事長が掲げた「ご縁を大切にして高齢期を考える」という目標に沿って、会員の皆さまの要望や社会の状況に合った活動をしていきたいと考えています。

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での厳しい船出となりますが、今後とも皆さまのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

想いは通じる うれしかったこと(2)

2020年3月7日(土)

 一生懸命願えば通じるのだな、と感じた出来事、その2です。

 何年か前に、終末期医療についての事前指示書、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)といったことについて調べていた時に、超高齢社会となった今、高齢者が人生の最後をどのように過ごすべきかを考える時代になったとの認識で、延命治療や在宅医療についての基礎知識や事前指示書の必要性を説いた本『高齢者終末医療 最良の選択 〜その基礎知識と生き方のヒント〜』に出会いました。そしてその著者が、千葉大学病院を定年退職し、松戸市の三和病院で現役の医師として在宅医療にも関わっておられる高林克日己先生でした。
 その著書には、急速に進む少子高齢社会における医療の危機、入院から在宅へと進む流れ、その流れの中での終末期医療をどう考えたらいいのか、そして最後に終末医療についての事前指示書の重要性と、作るにあたっての基礎知識が書かれています。実際に在宅医療に関わる中で出会った事例も豊富に載っていて、とてもわかりやすい本でした。

 そしてその数年後、高林克日己先生の名前と出会ったのが、私が卒業した高校の同窓会誌の中でした。年に1度開かれる全卒業生を対象にした同窓会では、それに併せて記念講演会をやることが多いのですが、平成30年の同窓会の講演会でお話しされたのが高林先生でした。そして、その内容を基にして同窓会誌に寄稿してくださった文章が載っていたのです。
 最初にその文章を読んだ時に 「この名前、どこかで見たような…」と思い、ハタとあの本を書いた先生だ!と気づきました。しかも、高林先生ご自身も同じ高校を出た大先輩だったことが判明。これは何かご縁があるに違いない! そう思ったら何かせずにはいられないのが私です。理事をしているNPO法人成年後見推進ネットこれからの2020年夏の講演会の講師に高林克日己先生をお呼びして、終末期医療の実際や事前指示書の必要性についてお話ししていただけないだろうか、と考えたのです。そして、早速これからの事務局メンバーに諮ったところ、皆さんの同意を得ることができました。

 ただ、高校の先輩といっても、手掛かりは著書にあるプロフィールぐらいで、特に連絡先は書いてありません。連絡を取るには今も現役で診療していらっしゃる病院宛にお手紙を出すしかない状況。しかも、練馬区の小さなNPOで、大した謝礼もお出しできないような依頼にお応えいただけるのかどうか…。それでも、やってみなければわからない、当たって砕けろ! ということで、理事長からの依頼書に、私が先生に講演をお願いしたいと思った経緯、高校の後輩であること等を書いた手紙を添えて、勤務先の病院宛に郵送しました。

 すると、手紙が届いたであろう日から何日もおかずに、理事長と私宛に講演を承諾してくださる旨のメールが届いたのです。思わずヤッター!とひとりで叫びそうになりました。
 しかも、高林先生が在宅医療について最初に現場を見て回ったのが練馬区光が丘近辺であり、息子さんも光が丘に住んでいらっしゃるとのこと。先生も「色々とご縁があるのかもしれません」と書いてくださいました。

 この出来事も私にとってはとてもうれしく、自分が強く願ったことは、できるだけのことをやってみると、いつかは叶うものだなと感じた経験でした。

 高林克日己先生の講演会は2020年7月5日(日)の午後に、石神井公園の区民交流センター集会室で行われる予定です。今は先生のお話を直接聴くことができるのを楽しみにしているところです。

新型コロナウイルス感染拡大により、7月の講演会も中止するとの判断をいたしました。
 今の状況が落ち着いて、安心してたくさんの方に集まっていただけるようになったときにあらためて高林先生にご講演をお願いする予定です(2020.4.16)

想いは通じる うれしかったこと(1)

2020年1月26日(日)

 2019年夏頃に、練馬区内の介護事業所のケアマネージャーから、成年後見制度の利用が必要そうな方がいるけれど、どのように制度に繋げればよいかわからない、とのご相談がありました。

 ご本人は、奥様に先立たれてお子さんのいない90代の男性で、練馬区内の一軒家に一人住まいをしています。このところ認知症の症状が進んできて、生活はヘルパーさんの支援が入ってなんとか成り立っていますが、金銭管理の面で、署名と印鑑でお金を下ろしている金融機関から、自分の名前の漢字が書けなくなってきたということで、もう払戻しが難しいと言われ、困っているということでした。(この方は銀行のカードを作っていませんでした)

 私もご本人にお会いしに行きましたが、デイサービス等には行きたがらずに、一日中家の中のソファに腰かけて過ごしているような感じでした。
 ケアマネが後見制度の利用が必要だろうと考え、弟さんに相談したところ、「もう年齢も年齢だし、費用もかかるから成年後見なんて利用しなくてもいい」と言われ、申立人にはなってもらえない状況でした。そうなると、本人申立か首長(区長)申立でやるしかないのですが、診断書を訪問医に依頼したところ「後見」類型となり、それでも本人申立で実務は司法書士に依頼しようとしたところ、申立の依頼も委任契約になるので、本人が契約できる判断能力がないと難しいと言われ(判断能力がないから後見の申立てをするのに!)断念せざるをえませんでした。

 それならば区長申立でお願いするしかないので、まずは管轄の地域包括支援センターに連絡をして、こういう方がいるので、区長申立をお願いできないか、と伝えたところ、弟さんがいるのなら、区長申立は難しいと言われたのですが、それでも「区長申立をするかどうかに関係なく、まずはご本人の所へ行って状況を確認してきてください」とお願いしたところ、担当の方がご本人の自宅を訪問してくださいました。ただ、ご本人に後見制度について説明してもあまり理解していただけず「そんなの使わなくていい」と言われるし、弟さんも必要性を感じていない状況では、むりやり事を進めることもできず、地域包括もそれ以上は動いてくれませんでした。

 ご本人は、今後お金が出せないと困ることは目に見えているので、後見制度が必要な方であることは間違いありません。それなのに制度に繋がらないのはおかしい!と思い、何か手立てはないだろうか、と色々と考え、知り合いの他の地域包括の職員さんや、社会福祉協議会の権利擁護センターにも相談してみました。そして、預金が下せなくなるといった金融機関のほうから行政に働きかけてもらえないか、とも考えましたが、ご本人が希望しなければそれも無理なことでした。

 そんな折に社会福祉協議会の権利擁護センターが定期的に主催している、区内の成年後見に関わる専門職と行政の担当者が集まる「ネットワーク会議」が開催されました。ちょうどそこに、このご本人の担当である地域包括の職員や区長申立をする場合に事務を行う福祉事務所の係長も参加しており、会議の後には名刺交換をして直接話をすることもできました。今までは電話でしか話をしていませんでしたが、後見制度に関する情報交換をする会議で、日頃抱える疑問や悩みを話し合った後に、直接顔を合わせて話をすることで、お互いの意識も変わったようで、地域包括の方も、このご本人の区長申立について、福祉事務所の担当に相談してみますと言ってくださいました。

 しばらくしてどうなっただろうか、と電話で地域包括に問い合わせたところ、福祉事務所の会議にかけたけれど、家族(弟さん)がいるのだから、その家族の協力が得られないと区長申立も難しいということになったとのこと。「そんなぁ」と思いましたが、そうなったらキーパーソンは弟さんなので、弟さんにもお願いしてみようと電話をしたところ、既に地域包括のほうから連絡が行っていて、ご本人のところで職員にも会って「あとは任せたからよろしく頼みます」というようなことを言われました。再度地域包括に電話で確認してみると、本人と弟さんの了解が得られたので、区長申立の手続きに入りますとのこと。ようやくここまで来たか、という感じで、本当にうれしかったです。

 そのしばらく後に、成年後見人の団体「ぱあとなあ東京」の研修があり、最初の自己紹介の際に、最近あったうれしかったことを話してください。というお題が出たのですが、すぐに頭に浮かんだのがこの件で、「なかなか成年後見制度に繋がらなかった人が利用に繋がったこと」と言っている私がいました。

 途中で諦めずに「何とかしたい」と強く想ったことが結果につながったのかなと思うと、想いは通じるのだなと実感した出来事でした。

 

人生会議

2020年1月14日(火)

「人生会議」とは、人生の最終段階における医療や介護について、あらかじめ医療関係者を含めて家族や周りの人と話し合いをして、自分の希望を伝えておくアドバンス・ケア・プランニング(ACP)に付けられた愛称(?)です。その人生会議について、地域の皆さんに学んで実践してもらうために、練馬区光が丘の地域福祉おたすけ隊と東京福祉大学の佐藤惟講師が主催して開かれた「人生会議講座」は1月13日に全3回を終えました。

 第1回は福祉関係者の話、第2回が医療関係者の話ときて、最終回は私が理事を務めるNPO法人成年後見推進ネットこれからが独自に作成している人生整理ノート「これからノート」の活用について話をさせていただきました。

 1578907808638.jpg「これからノート」の中でも特に重要だと考えている「もしものときの自分の意思」のうちの延命についての自分の希望を皆さんに考えてもらおうと、その材料とするために、「これから」のメンバ―で寸劇をやることにしました。

 母が同居している息子の嫁に、自分はもし終末期になっても、余計な延命治1578907817923.jpg療はしないで、家で静かに逝きたい、という希望を伝えていたのですが、いざ実際にそういう場面になったときに、今までずっと遠くに離れて住んでいた娘がやってきて、「なんでお母さんを病院に入れて延命治療をしないのか」と強く主張し、医師も結局娘の意見には従わざるを得なかったため、母は病院で管につながれてしばらく生かされた後に亡くなった。というシナリオと、同じ設定で、母が自分の終末期についての希望を書面に遺していたので、娘もそれを見て母の希望を知り、家族みんなで母が自宅で静かに亡くなるのを見守った、というシナリオの2パターンを演じました。

 1578907796768.jpg両方の場合を続けて演じて15分程度のもので、やるほうも素人ばかりであまり準備もできなかったので、セリフは飛ぶしアドリブは出るし・・・と、中々思っていたとおりにはいきませんでしたが、その割には皆さんの評判は良かったようです。その素人っぽさが逆に良かったのかもしれないですし、設定を単純にしてわかりやすくしたところも、受け入れられた要因かもしれません。

 その後のグループでの話し合いには、ボランティアスタッフとして参加してくれた日本社会事業大学と東京福祉大学の学生さんも加わって、終末期の医療や介護を中心に、活発な意見交換が行われました。

 今回の連続講座を通じて、地域の高齢者の方たちが、子ども…というより孫に近い世代の若者と話をすることが、とても楽しそうでよい刺激になることを感じました。一方、福祉を志す若い学生さんにとっても、普段はあまり接する機会のない、地域の元気な高齢者がどんなことを考えているのか、ということを知る良い機会になったのだろうと思います。

 思いつきでやってみた「これから劇場」(?)ですが、やる側も結構楽しめて、しかも今回ダメだった点をなんとか改善したいと考えている自分がいたりして…。今回だけで終わりではもったいないと思っているところです。

2020年新年のご挨拶

2020年1月2日(木)

 明けましておめでとうございます。

本年も皆さまが健康で笑顔でいられることを願っています。

 令和元年となった昨年は、“想いは通じる”を実感した年でした。自分がやりたいと強く願った事については、ちょっと無理かなと思っても、できるだけのことをやっていると、自ずと道が拓けて実現できるという経験が重なりました。

 春に開催したドキュメンタリー映画「さなぎ〜学校に行きたくない〜」の上映会は、以前から光が丘で開催できないかと考えていましたが、多くの方の協力によって実現することができました。
 成年後見制度の利用が必要と思われる方が、なかなか後見制度に結び付かなかったときも、必要な人が制度を利用できないのはおかしい、何とかならないだろうか、と強く思い、考えられる手を色々と尽くした結果、最終的には区長申立に至りました。この時も、本当にうれしかったです。
 また、NPO成年後見推進ネットこれからの講演会の講師をお願いしたいと思っていた先生方にも、たまたま伝手があって、そこを通じてお願いすることができたり、お医者様については全く伝手はなく、個人の連絡先もわからない中、たまたま私の高校の先輩だったということが判明し、厚かましくも著書に記されていた勤務先の病院にいきなり理事長と私でお手紙を書いてお願いしたところ、快く講師を引き受けていただけたということもありました。
 詳細はまたブログに書きたいと思っています。

 本年も『自分にできることはとにかくやってみること』を旨として、そのうえで、ワクワクする気持ちを大事にしながら、公私ともに充実した1年になるように努めたいと思っています。

 そして、想いの実現には、周りの色々な方の協力や支援によるところが大きいということも実感していますので、そういった方々への感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。

 皆さまの『想い』もきっと通じるものと信じています。

2020年が皆さまにとって良い年となりますように!

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

事務所開設10周年

2019.7

 先日知り合いの方から突然胡蝶蘭が届きました胡蝶蘭リサイズ.jpg

誕生日でもないし、なんだろう?と思ったら、『10周年おめでとう!』のメッセージが! そういえば行政書士登録をして事務所を開いてから10年が過ぎたのです。自分でも忘れていることを覚えていてくださったことに感動するとともに、うれしいサプライズに 感謝の気持ちでいっぱいになりました。 

 そして、今まで支えてくださった皆さまにも心から感謝申し上げるとともに、これからもしっかり仕事していかないといけないなと身の引き締まる思いです。

 現状としては今は社会福祉士として成年後見関係の業務がメインとなっています。被後見人等となった方々が安心して暮らせるように日々奮闘(?)しているところです。

 練馬区が来年度からの地域福祉計画(練馬区地域福祉・福祉のまちづくり総合計画)を策定するにあたり、推進委員会が意見を述べることになっていますが、その中の権利擁護部会員になりました。
 私はNPO法人成年後見推進ネットこれからの理事でもあるので、練馬区で活動する成年後見関係のNPO法人の代表という立場での参加です。ぱあとなあ東京の代表としては別の社会福祉士の方が参加しています。小さなNPO法人が活動する中で感じていることを、少しでも発信できたらと考えています。

間に合った遺言書〜後日談〜

2019年12月3日(火)

 前回は、唯一の相続人であるお兄様が認知症になられた方が公正証書を作成して、お兄様のお子さんたちに遺産を残したという例を載せました。その遺言書には財産とは別に祭祀の承継についても書いておきました。私はご本人のご主人が生きていらっしゃるときからお手伝いしていたので、ご主人が亡くなられた際には葬儀の手配や火葬、納骨までお付き合いさせていただきました。その時には奥様は事前に「主人に万が一のことがあったら、ここに連絡してください」と連絡したい人や葬儀社についてもきちんと決めていらっしゃいました。お墓も群馬県で遠くはあるのですが、ご主人がそこがいいと決めて購入されたところがあって、ご主人のご両親もそこに眠っておられるので、ご主人はそちらに納骨されました。そして、永代供養の手続きもされていました。

 そういった経緯があるので、私はてっきりご本人もご主人と一緒のお墓に入る希望をお持ちだと思っていました。そして、遺言書にも「夫と一緒の○○に納骨してほしい。時々はお参りに来てもらえると嬉しい」といった文言を入れておいたのです。

 ところが、遺言書を作成してほどなくご本人が話をすることができなくなった時に、姪御さんから連絡があり、叔母が「実家のお墓に入れてもらうことはできるかしら?」と言ったのだけれど、何か聞いていますか?と言われたので、「えっ! そんな話は聞いていません」とびっくり! だって、遺言書を作成する際には、公証人が内容についてご本人の前で読み上げて「これでいいですか?」と確認し、ご本人は「大丈夫です」とお答えになっていたのですから。
 しかも、姪御さんからその話を聞いた時にはご本人はもう意識がはっきりせず、話もできない状態だったので、確認しようもありません。ただ、姪御さんがご本人からその話を聞いたときに、「実家のお墓に入ってもいいよ」と答えたら、安心したようだったとのこと。さらに葬儀についても、ご主人の時には団地の集会所で関係する方をお呼びして行ったのですが、姪御さんたちは、そういう形式的なものには違和感があるので、自分達親族だけでこじんまりとやりたい、というご希望をお持ちでした。私としては、遺された方のお気持ちが大事だと思ったので、姪御さんたちの望まれる葬儀、納骨をされればよいと思いますとお伝えしました。

 結局ご葬儀は行わず、直葬のような形で火葬炉の前でお別れをする形になりました。参列したのも姪御さん二人とその娘さん、そしてご本人のケアマネ、長くかかわってきた介護事業所の責任者、そして私という顔ぶれでした。その後、実家のお墓に無事納骨を済ませました、とのご連絡を姪御さんからいただいて、これで良かったのだろうなと安どしました。

 結果的には色々なことが無事終わりましたが、遺言書を作成するときには、財産だけでなくて、祭祀承継その他についても、当たり前のことなのですが、きちんとご本人に確認しないといけないな、と深く反省しました。思い込みは怖いです。