難民についてのお話

2026年9月23日(水・祝)

 光が丘のオレンジカフェアリスで、8月30日(月)に東京つくろいファンド事務局長の大沢優真さんから、日本の難民の実情と支援についてのお話を伺いました。

 稲葉剛さんが代表理事を務める東京つくろいファンドは、家を失った人に一時的な住まいを提供して生活を建て直す「ハウジング・ファースト」に基づく支援を行っている団体で、大澤さんは、そのスタッフとして日々外国人、特に「仮放免」と言われる立場の人々の支援に奔走しています。

 大澤さんを紹介してくださったのは、アリスに参加している方です。その方が、室谷明津子さんの著書「ルポ 支援という生き方」を貸してくださって、読んだことをきっかけに、ちょうどこの著書の出版記念イベントが練馬区内で開催されるというのを知って、参加してきました。室谷さんと批評家・随筆家の若松英輔さんの対談を軸に、東京つくろいファンドのメンバーの活動の紹介もありました。そこで大澤さんにもご挨拶させていただき、あらためてアリスでのお話をお願いする事ができました。

 日本での難民認定率が低いというのは知っていましたが、祖国で迫害を受けて逃げてきた人等が難民認定申請をしても却下され、在留資格が切れても本国に帰ることができずに、出入国在留管理庁(入管)に収容された。しかし、病気等の事情で、一時的に入管の外で生活することが許されることを「仮放免」ということは、この本で初めて知りました。

 しかも、仮放免者は働いて収入を得ることを禁止され、かといって生活保護を利用することもできない。健康保険制度にも入れないので、病院に行くと10割か、場合によっては2倍もの高額な費用を請求されるとか、それではどうやって生活しろというのだろう、と知れば知るほど人の尊厳を蔑ろにするやり方に憤りを感じます。
 一方、入管の収容施設も閉鎖的空間で、陰湿ないじめや差別、暴行がまん延しているそうで、仮放免の人たちは、「あそこにだけは戻りたくない」と言っているとの記述もありました。

 アリスでは限られた時間の中で、実際に大澤さんが支援した方の例をいくつか紹介してくださいました。家賃が払えなくてホームレス生活になったり、病気になっても医者にかかることができずに亡くなってしまう方がいたり、そのような例はごく一部で、もっともっと伝えたいことがあるという大澤さんの熱い想いが伝わってきました。

 私たちに何ができるのか、という点については、まずこのような仮放免者の実態を知ろうとすることが第一歩で、難民についての本を読んだり、映画を観て、その上映会を開催したり、自分のできることから行動を起こすことが大切ではないか、と話を締めくくられました。

 私も、難民について少しだけ知ることができたので、今後はもっとこの問題に関心を持っていきたいと感じました。

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