団地のサロン「ぎんなんの会」

2012.7.24(火)

 先日私の住んでいる団地で月に1回開催されているサロン「ぎんなんの会」で「人生の最終章を考える 知って安心遺言書の書き方とエンディングノートの活用法」と題して1時間程度のお話をさせていただきました。

 毎回参加者は10人から20人といったところですが、今回も15名が集まってくださいました。自分の人生を物語にたとえて、その締めくくりは自分でどうするか、考えておきましょうというお話から、遺言書の種類と書き方、遺言書を作ったほうがいい場合、そして、正式な遺言書を作る準備段階として「エンディングノート」を書いておくと、いざというときにご家族や周りの方にあなたの意思が伝わりますよ、という内容になりました。

 お話の後には、参加した皆さんから、ご自分の経験や疑問点を出していただき、率直な意見交換ができました。中でも、少し前にお父様を亡くされた方がお話ししてくださったことが、とても印象に残りました。

 お父様は「日本尊厳死協会」の会員になっておられて、いわゆるリビングウィル(尊厳死の宣言書)を作成されていたそうです。そして、いざご病気になって延命治療をどうするかという段階になったときに、医師から「どうしますか?」と聞かれたご家族は、そのリビングウィルがあったために、「それが本人の意思ですから」ということで、医師の「本当にいいんですね」という問いかけにも揺らぐことなく、ご本人の意思を尊重する選択ができたということでした。
 確かに事前に本人が「万が一のときにも延命治療はしないで、自然のままにしてほしい」と話していたのを聞いていたとしても、いざ弱っている本人を前にしたら「できるだけのことはしてください」と医師にお願いしたくなるのは心情として当たり前だと思います。そういうときに、きちんと形になったものがあると、それを拠り所として、医師にも本人の希望を伝え、結果として本人の意思が尊重されることになります。
 その方の体験談を伺って、リビングウィルの必要性をあらためて実感しました。

 いずれにしても、地域の皆さまに遺言や相続についてのお話をする機会をいただけて、とてもありがたく思いました。もし皆さまのご要望があって、次の機会があれば、成年後見についてもお話できたらと思っています。