劇団「ふぁんハウス」の元気になるお芝居

2011.7.24(日)

 購読している新聞の折り込みチラシに、ある劇団の公演についてのお知らせが入っていました。そのチラシは地域の販売所で手作りしたと思われる素朴なものでしたが、「門出食堂」というタイトルの公演の案内とともに、「団長の独り言」という劇団ふぁんハウス代表平野恒雄さんの文章が紹介されていました。
 そこには公演にむけての稽古の様子や、今回の公演にかける想いが綴られており、それまでの経緯はよくわからないながらも、その劇団が障害を持った方もともに活動しているということ、今回の震災で稽古ができなかったときもあったけれど、こういうときだからこそ『元気』や『勇気』、『夢』や『希望』をテーマにした今回のお芝居が必要になる!との想いでやってきた、ということが伝わってきました。
なんとなく気になって、そのチラシをとってはおいたのですが、しばらくは日々の雑事に追われて、劇団について調べることもせず、公演のことを忘れていました。
 「門出食堂」の公演は7/22(金)〜24(日)。中日である昨日、「そういえば、昨日から始まっているんだな」と急に思い出し、観に行くなら今日か明日…と考えているうちにも時間が過ぎ、昼食を食べている間も少し迷っていたのですが、「行かれるなら行くしかない」と決断し、「ちょっと行ってくるね」と家族に声をかけながら、支度もそこそこに家を出ました。そこは決めたら早い私です!!

 公演の場所は赤坂区民センター。開場時間の13時半にはそこに到着して、当日券で入場していました。
 障害がある方も出演しているということもあって、車いすの方やガイドヘルパーを伴った視覚障害の方の姿も多く見られました。

 新宿の街はずれにある「門出食堂」に集う、年齢や置かれている環境も様々な人々の『夢』と『挫折』を描きながら、平凡な日常がどんなに大切かということを思い出させてくれる、そして最後は『希望』へとつながる内容。
 こうやって書いてしまうと、ありふれた「人情芝居」という感じですが、その中にも「アルコール依存症」やリストラ、若年性認知症の母親の介護、人生の途中で障害を抱えることになってしまった等々、それぞれが今の社会で問題になっている困難を抱えているというところも、観る側が自分を重ね合わせて共感を覚えるところなのかもしれません。
 笑っているうちにホロッと泣けて、最後には希望が持てるという、観ていて元気になれるお芝居でした。ぎりぎりまで迷って、それでも思い切って観に行ってよかった!
歳だからと『夢』をあきらめることはないし、追い求めていればいつかは叶うもの…というより自分で叶えるものだというメッセージが伝わってきて、先日の「なでしこジャパン」のことも思い起こされ、勇気をもらいました。
 
 もうひとつ、この舞台の音楽は、舞台袖で生の電子ピアノを演奏していて、それがまたとてもよかったです。演奏者は視覚障害の方のようでした。

 
 やっぱり気になるものは自分の目で見て、耳で聴いて、実際に確かめないと!
一期一会の言葉どおり、一つひとつの出会いを大事にしたいとあらためて思いました。
ある程度の年齢になってくると、『この次』はもうないかもしれないですから。