2011.5.1(日)
いきなり「音楽について」なんてタイトルになってしまいましたが、私自身は幼い頃にお決まりのピアノを習っていたぐらいで、クラシックに特に詳しいわけでもなく、カラオケも苦手、いまどきの歌(…こういう表現をする時点で古臭いですね…)にもついていけない…。あまり音楽とは縁のない生活をしています。それでも「音楽の力」というものを感じることがあります。
今朝たまたまテレビ朝日の「題名のない音楽会」を見ていたら、「東日本大震災復興応援 〜今、音楽にできること」いうことで、色々なゲストが演奏や歌で今の日本を元気づけようとしていました。
ゲストのひとりである さだまさし さんは、阪神淡路大震災のときに家族を亡くした男の子が聴いて元気づけられたというエピソードを披露し、「道化師のソネット」を歌っていました。さださんの曲の中では、もともと私の好きな曲のひとつなのですが、今の状況の中で聴くと、あらためて心に沁みる歌だなと思いました。
もう1曲、レナード・バーンスタイン作曲による「キャンディード」というオペラのエンディングに参加者全員で歌うという「僕らの畑を耕そう」は、初めて聴いたと思いますが、力強いメロディーにのせた歌詞を見て、すごく印象に残りましたので、番組のホームページにあった解説を載せちゃいます。
「題名のない音楽会」ホームページ 楽曲紹介より抜粋−
レナード・バーンスタイン作曲のオペラ「キャンディード」のエンディングを飾る曲です。
数々の苦難にあい、すっかり変わってしまった恋人に再会した主人公が「君は愚かだったし 僕もそうだった。でも 僕らは家を建て 森を拓く そして 僕らの畑を耕すんだ。
だからこそ力を合わせて、何かできることをやろう」と歌います。
オペラの出演者全員で歌うこの歌の歌詞には、新たな門出への思いがあふれています。
とても今の日本人にふさわしい曲だと思いませんか? オペラ自体の内容はほとんど知らないのですが、少なくとも私自身にとっては力を与えてくれるように感じました。
被災した方々や地域のために、音楽がすぐには役に立たないかもしれないけれど、時間がたって状況が変わってきたときに、その時々で音楽が必要とされる場面は必ずあるし、その時に必要とされる音楽を届けることが大事、というようなことをさださんはお話ししていました。 疲れたり頑なになった心が音楽によって動かされて癒されたり、思い切りなくことができたり、明日への力をもらえたり、そういう力が音楽にはあるのではないかと思います。
困難な状況にある方々の心に素敵な音楽が届きますように。