2010.8.10(火)
前にお知らせした練馬区社会福祉協議会『ほっとサポートねりま』主催の「演劇でわかる成年後見制度」が、8月7日(土)に本番を迎えました。今回は積極的に広報活動を行い、当日の読売新聞東京版には結構大きく取り上げられたこともあり、練馬公民館ホールには230名ほどの観客が詰めかけました。
私自身は本番を見ることはできませんでしたが、リハーサルをじっくり見せていただきました。「ほっとサポートねりま」の職員が劇団と一緒になって作り上げた劇ということで、プレ公演の際と内容的には同じですが、改良されたところが色々とみられて、さらにバージョンアップしていました。 劇中で、記憶や判断能力が低下してきたお父さんのために、家族が成年後見制度を利用しようとして、「ほっとサポートねりま」に相談に行く場面があり、そこでは実際の職員が登場人物としても「ほっとサポートねりま」の職員となって、家族に成年後見制度について説明をしていくのですが、その内容がプロジェクターで舞台上に映し出されるので、見ている側にもポイントが理解しやすかったと思います。
ちょうど1時間程の劇なので、ストーリーもその中に納まるようにできていますから、実際の現場を知っている福祉関係の方々にとっては、こんなきれいごとでは済まないといった感想もあったかもしれませんが、制約のある中で感動的な場面もあり、制度の説明もありで、なかなかよくできていると思いました。
成年後見制度の普及推進機関となっている各地の社会福祉協議会では、制度の理解や普及のために色々な取り組みをしていることと思います。寸劇や視覚的なものを使っての説明はやっているところもあるのでしょうが、本格的な演劇でそれをわかりやすく伝えようという試みは、珍しいことでしょう。しかも職員からの提案でそれが実現したということですので、実現までにこぎつけた職員の皆さんの熱意と、その熱意に応えて舞台を作り上げた劇団関係の皆さんの努力があったからこそ、見る人の心に訴える舞台になったのだと思います。
来場してくださった方々からも、「感動的だった」、「演劇で見ると、成年後見制度について理解しやすかった」という声が多く聞かれたようです。
「ほっとサポートねりま」では、演劇の前後に弁護士や司法書士による『相談会』も開催していました。