2010.4.16(金)
光が丘内の他の団地で、民生委員さんを中心に高齢の居住者の集まりを定期的にもっているところがあります。その中の希望者で光が丘近くにある介護付き有料老人ホームを見学するツアーがあるということで、便乗させていただきました。
ちょうど見学の日は施設内で若い女性の音楽家によるアルパ・フルート・ピアノのコンサートが催されており、まずはそれを聴いてから、職員に案内していただいて施設内を見学しました。
もともと医師が創設した施設なので、敷地内に診療所が併設され、入居時は自立していないと入れませんが、その後介護が必要になった場合には、医師や看護師の意見と、本人の同意によってケアセンターに移ることができることになっています。認知症の方も、身体的にお元気であれば、その人に合った接し方で、なるべく普通に生活できるように心がけているとのことでした。
施設自体は設立から25年経っているそうなので、真新しくはありませんが、内部も清潔感があって落ち着いた雰囲気です。入口を入るとロビーから桜の木のあるお庭が見えて、光が丘公園もすぐ近くにあるので、お散歩するにはちょうどよい環境です。
気になるのは費用のことです。入居一時金が、年齢と部屋の広さによって異なりますが3200万円〜4500万円前後で、それとは別に管理費と食費等で月々20万円弱かかるとか。持家を処分して入る場合は一時金がなんとかなっても、年金だけで毎月の費用をやりくりするのは結構大変だろうなと思います。ただ、食事も吟味した食材を使用し、味も高齢者施設によくある薄味ではなく、おいしさを追求しているそうですし、医療体制も整っているので、入居できたら快適かもしれません。特に高齢の親を抱える子どもの身としては、親が近くのこのような施設に入っていたら、安心できるでしょう。
いずれにしても、老後をどのように過ごすかということは、元気なうちにこのような施設に入るのか、最後まで住み慣れた家で過ごしたいのかということも含めて、ある程度の年齢になったら自分で考えて、家族にも希望を伝えておくほうがいいのだろうなと思います。ともすると子どもの都合で親が振り回される可能生がなくもないですし、もちろん、子どもは親にとって良かれと思ってすることが多いのだと思いますが、それが本当にご本人にとってうれしいことなのか、ということを、よく考えてみる必要があるのかもしれません。
当日開催されたコンサートには、入居者だけでなく、家族や入居者のお友達等100人以上が聴きに来ていて、普段は食堂として使われている会場は満員の盛況でした。 アルパというのは南米の民族楽器でハープのような形をしていますが、とても魅力的な響きで、クラシックからJ-POPまで、幅広いレパートリーの曲を楽しむことができました。
内部の居室や診療所、入浴場までみせていただきましたが、なかなか貴重な機会だったと思います。この施設では食事の試食や体験入居もできるそうですし、見学は随時受け付けているとのことです。施設への入居を考える場合は、見学だけでなく、一度体験入居をしてみるほうがいいのでしょうね。