2009.10.6(火)
私は日本社会福祉士会の会員でもあるので、社会福祉士会で行っている成年後見人養成講座を受けてきました。8月1日から先日10月4日まで、土日を使った5日間の講座です。制度の理念や制度に関わる法律、支援対象者の理解といった講義の間に申立書や家庭裁判所への報告書の書き方といった実務をグループワークで学びました。講座を修了して認定されると、家庭裁判所の名簿に成年後見人候補者として載せられることとなります。
講座の始まる前には事前課題がいくつか出され、途中でも宿題が出たり、結構大変でした。グループワークでは成年被後見人となる方をどのように支援したらいいかということで、メンバーそれぞれが自分の普段の仕事の観点から意見を出して、「そういう見方、考え方もあるんだな」と色々な気付きがありました。
行政書士としては書類の書き方や財産管理の面に重点を置きがちですが、たとえ判断能力が十分でないとしても、ご本人がその人らしく生活するにはどうしたらいいのかという、いわゆる身上監護の面を大事にして活動することを期待され、実際にもそういう支援ができるように考えるのが社会福祉士なのだろうなと思います。
私個人としても、財産管理と身上監護の両方のバランスがとれた成年後見というものを考えていきたいと思います。また、成年後見人の活動は、基本的には個人での活動になりますが、常に属している団体や家庭裁判所、周りの支援者とのつながりを大事にして、迷ったり悩んだりしたときには相談しながらやっていくことが大事なのだろうと感じました。