小さな思い遣り
2020年5月25日(月)
自宅マンションの階段を8階まで歩いて上る途中、ちょうど足が重くなり、息がハアハアと上がってくる頃、目の前がパッと明るくなり、思わず笑顔に。ある家の玄関先に置かれた鉢植えのアマリリスの大輪の花は、私の「もうひと頑張り」の原動力になっています。
この家には90歳の男性が独りで住んでおられます。以前はご夫婦二人暮らしでしたが、奥様が施設に入られて、現在は独り暮らし。最近では外出には念のために杖を使っていらっしゃいますが、お元気で頭もしっかりしていらっしゃる、ダンディでステキな方です。
この方は、私が日頃から階段を上り下りしているのをご存じなので、普段はベランダで育てている鉢植えを、花が咲くと、見えるようにと玄関先に出してくださるのです。なんて優しい心遣いでしょう。花を見るたびにその方のお顔を思い浮かべて、ありがとうございますと心の中で呟きながら、あと少しの階段を上っています。