NPOこれから 任意後見報告会
2019年3月17日(日)
私が理事を務めるNPO法人成年後見推進ネットこれから は3月9日(土)に第12回定時総会を開催し、全ての議案が承認されて無事終了しました。
また、総会に先立ち、「これから」が法人として任意後見を受任した方について、担当スタッフによる報告会を行いました。題して「Aさんとの2年4か月、そして死後事務を終えて」
Aさんは80代後半の男性で、世話をしてくれる身近な親族がいない方です。このAさんの具体的な状況や、「これから」が任意後見契約と委任事務契約を結ぶことになった経緯、実際に行った事務の内容や、お亡くなりになった後の死後事務について、進行役の問いかけに応じるかたちで話を進めました。
「これから」が法人として任意後見を引き受けることには、複数の人が関わることができ、法人内で相談しながら対応できるというメリットがありました。さらに、お引き受けして感じたこととして、行政とのかかわりが大切であること、本人意思実現のために延命措置、遺言、死後事務について事前に取り決めておくことが重要であることが挙げられました。
担当者の「Aさんご本人の持っている力に引っ張られるようにして支援させていただいたような気がします」との言葉と、「最初はどのように接して良いかわからなかったけれど、じっくりお話を聴いて、どうしたらご本人の気持ちに寄り添えるかを考え続けたら、次第にご本人からもっと早く来てほしいと言われるようになった嬉しさは忘れられません」との感想が強く印象に残りました。
「これから」が法人としてAさんと関わらせていただいたことで得られた経験はとても大きく、それを今後の活動に活かしていくためには、「これから」という小さなNPOにしかできない強みをあらためて自覚し、それを活かした支援ができるように体制を整えていくことが大切だと感じました。
報告会に参加してくださった50名近い方からは、具体的な話を聴くことができてとても参考になりました、との声が多く聞かれました。