酒井行政書士事務所

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酒井玲子の日々

2009.09.15(火)
    「 酒井玲子の日々」を訪れてくださってありがとうございます。
 どうやってここにたどり着かれたかはわかりませんが、これも何かのご縁です。
 酒井玲子ってどんな人間なの?? と興味を持っていただけたら、時々のぞいてみて
 ください。
  私自身は、一期一会を大事にしたいと思いながら日々生活していますので、
 そんな酒井玲子のつぶやき、出会った人々、読んだ本の感想、
 失敗談(たくさんあって困るだろうなぁ)、もちろん仕事のうえで参考になるようなことも
 色々と徒然なるままに書いてみたいと思っています。
  



ゆうこさんの「障がい者理解」のミニ講座

2018年9月24日(月)

 9月3日(月)のオレンジカフェアリスでは、障がい当事者である浦尾裕子さん(ゆうこさん)による「障がい者理解について」のミニ講座がありました。ゆうこさんは生まれつきの骨の障害で、手足、背中、腰と全身の関節が変形したり軟骨がつぶれていて、40代の女性ですが、身長が小学三年生の平均ぐらいしかありません。背骨のゆがみや目の病気もあるそうです。それでも自分でどこでも動けるし、何でも食べられるということで、障害手帳の等級は一番低いものになっているとのことでした。

 今回はゆうこさんが日頃生活する中で、障がいがあって辛いと感じていること、障がいがある人とどう接したらいいの、どんな配慮をしたらいいの、といったことについて、色々な例を挙げたり、お手製の道具を使ったりして、とてもわかりやすくお話をしてくださいました。

 講座の内容については、ゆうこさんご自身のブログで公開されているので、ぜひそちらをご覧ください。

https://blogs.yahoo.co.jp/yupiko0120/18649587.html

  私自身が心に残ったのは、障がいがある人といっても一人ひとり皆違う。どんな人でも「されたらうれしいこと」「されたらいやなこと」は共通だから、どんな障がいや病気があっても、対等なひとりの大人同士として、敬意をもって接することができればいいのではないか、ということでした。
 障がい者というレッテルを貼って、自分とは違う特別な人として見るのではなく、ひとりの人間として、この人はどんな人なんだろうと関心をもって誠実に対等に受け止めてくれる人と一緒にいたらうれしいというゆうこさんの言葉には、自分の人に対する接し方をあらためて振り返る機会をいただきました。

 障がいや認知症は、自分や身近な家族の誰でも、いつでもなる可能性があるし、なったということだけで不幸になるわけではない。いつ誰が当事者になっても孤独にならないですむ環境、どんな人も地域で安心して生活できる社会を作ることがこれからの課題ではないか、という締めくくりは、まさにオレンジカフェアリスの目指すところと同じだなと心強く感じました。

 普段は長い間座っていることが難しい参加者の方もいらっしゃいますが、ゆうこさんのお話は、皆さんが時に頷き、時に笑いも起こり、とても真剣に聞いておられたのがとても印象的でした。

  講座終了後には聴いた方にアンケートをお願いして、感想や質問を書いていただきました。それを持ち帰ったゆうこさんは感想をまとめ、質問に対しては一つひとつ丁寧に回答を書いたものを10日もたたないうちに送ってくださいました。今回は大人対象なのでパソコンで打ったものですが、学生さん対象の講座では、質問してくれた人みんなに手書きで返事を書いているそうです。そのようなゆうこさんの姿勢は見習わなくては。

 ゆうこさん、本当にありがとうございました!

 



成年後見人講習会の講師

2018年9月4日(火)

 私が理事を務めるNPO法人成年後見推進ネットこれからと同じように、練馬区で成年後見制度に関わる活動をしている「NPO法人成年後見のぞみ会」が、主に市民後見人(社会貢献型後見人)を目指す方や成年後見制度について学びたい方向けの講習会を開催しています。

 社会貢献型後見人については、練馬区では練馬区社会福祉協議会が養成研修を行っていますが、研修は平日開催なので、そこには参加できない方を想定して土曜日の開催とし、基礎編2日、応用編2日の計4日間の研修です。
 講習内容は認知症や障害の理解をはじめ、介護保険や生活保護、年金等の制度についてということで、練馬区の行政の現場で仕事をしている職員や各分野の専門家が講師となっています。

 その応用編の1日目、後見受任後の実際の業務を学ぶという部分で、「在宅の方の後見活動」という内容で1時間弱お話しする機会をいただきました。実際にどのような活動をしているかを話してほしいというリクエストだったので、私が法定後見と任意後見を受任している事例を1件ずつ挙げてお話させていただきました。

 成年後見人としての基本的な考え方は施設等に入所している方も在宅の方も基本的に変わらないこと。つまり、ご本人の意思を尊重し、心身の状態や生活状況に配慮した支援をするのが大事であること。そのような支援をするためには、ご本人の性格や成育歴、嗜好、趣味等々ご本人のことについて知ることが必要になることをお伝えしました。

 そのうえで、在宅の方で特に気をつけたほうがよいと思われることを、下記の四つにまとめてみました。

@ご本人の周りの他の支援者とのコミュニケーションを密にして情報共有する

A生活環境を整える(転倒防止、温度管理、服薬管理、栄養状態、郵便物、不要なものがないか等)

B緊急時の連絡体制を決めておく

C今後の住処について考えておく

 緊急時のことについては、医療同意や延命治療をどうするかというところにも関わるので、難しい問題です。成年後見人等に入院時や手術の同意を求められても、後見人にはその権限がありません、と主張するしかないのですが、実際の場面では、身寄りがなければ後見人の同意がないと入院できませんと言われて、形式上署名するということもあるようです。
 延命治療をどうするかということについても、ご本人にしか決めることができないことなのに、ご本人が意思を表明することが難しい場合は、後見人に判断を求められることもあるのが現実です。

 そういった問題に対応するためには、可能な限りご本人がお元気なうちに、ご本人の意思を確認しておくことが大切になります。そして、できればそれを他の関係者と共有し、書面に残しておくことがよいと考えています。
 NPO法人成年後見推進ネットこれからでは、エンディングノートの機能を持ち、高齢期を自分の希望どおりに過ごすために必要な情報も書き込める『これからノート』を作成していますが、そこにも「私の療養に関する事前指示書」という書類を付けて、チェック方式で書き込めるようにしています。

 一般的に在宅の方の後見活動で気をつけることをお話しした後には、私が後見人となっている在宅の方について、財産管理と生活の支援として実際にはどのようなことをしているかをお伝えしました。一般の方が実際の後見活動について知る機会はあまりないと思うので、あくまでも一つの事例であるということをご理解いただいたうえで、可能な範囲で聴いていただきました。

 限られた時間の中で、伝えたいことが参加者に伝わるようにと準備はしたつもりでしたが、言いたかったことが抜けてしまったりと、またまた反省材料がたくさん残りましたので、次につなげていきたいと思っています。

 私がお話ししたのは午後でしたが、同じ日の午前中に弁護士の土肥尚子先生から「成年後見制度〜関連する法律・制度」についての講義があったので、私も聴かせていただきましたが、とても勉強になりました。

 「のぞみ会」の皆様には貴重な機会を作っていただいたことに感謝するとともに、これからも練馬区で同様の理念を持って活動するNPO同士として協力しながら、練馬区での成年後見制度の情報提供や利用促進に努めて行けたらと考えています。



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