最近読んだ本 『さよならドビュッシー』と『おやすみラフマニノフ』

2012.1.16(月)

 第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里の『さよならドビュッシー』とその続編ともいえる『おやすみラフマニノフ』を続けて読みました。『さよならドビュッシー』は自宅の火事で大やけどをおった音大生遥が、天才ピアニストで音大の先生である岬洋介の特訓を受けてピアノコンクールでの優勝をめざす物語。その中でさらに殺人が起こり、岬洋介が探偵のような推理を展開する。そして結構意外な結末。
 全身大やけどで最初はピアノを数分しか集中して弾けなかった主人公が、いくら特訓を重ねたからといっても、いきなりコンクールに出場というのはどうなのか…とは思いましたが、登場する曲の表現が結構表情豊かで細かく、その曲を知っている人ならイメージしながら読めるのではないかと感じました。
 『おやすみラフマニノフ』のほうは、岬洋介が講師を務める音大でチェロの名器が盗まれた事件を軸に、選抜された学生によるオーケストラの成長物語が展開され、最後は盗難事件がやはり岬洋介の推理によって解決するというもの。
 こちらもオーケストラで演奏される曲の表現に『さよなら〜』同様の工夫が凝らされています。ピアノはソロ演奏が多いのに対し、オーケストラは個々の演奏者が集まってハーモニーを聴かせるものなので、いかに他者とのコミュニケーションを図るかが大事。個々の技量が高くないと集まってもいいものはできないし、かと言って個々のレベルが高くても必ずしもそれだけではいい音楽はできないので、そのあたりのメンバーの成長の過程が私としては面白いと思いました。また、音楽を通じて他の演奏家と深い付き合いができる小説の登場人物たちに、なんとなく嫉妬心にも似た感情を覚えました。

 この2冊、『さよならドビュッシー』のほうが意外性があってミステリーっぽいかなと思いましたが、『おやすみラフマニノフ』は青春物語として楽しめた気がします。

新年のご挨拶

2012.1.8(日)

 新年になって初めてのブログです。

 昨年は色々なことがありました。大変な思いをして、それでも毎日一生懸命に生きている方々がたくさんいらっしゃることと思います。
そういうたくさんの方々のことを想いながら、今年は誰にとっても良い1年になることを願っています。

 たまにしか更新されないサイトを根気強く訪れてくださった方には感謝の言葉もありません。
そして、今年はもう少し頻繁に書き込みできるように努力したいと思っています。
 このブログにたまたまたどり着いた方、これも何かのご縁です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  お正月の食べ過ぎと運動不足で体が重くなった気がします。体と頭を動かさないと!!

 

地域福祉おたすけ隊のお出かけ企画

2011.12.19(月)
 ここでも何度か紹介している『地域福祉おたすけ隊』のお出かけ企画ですが、12月は国立劇場へ歌舞伎鑑賞に行ってきました。
 どこへお出かけするかの企画会議の際に、最初は両国界隈が候補に挙がり、ガイドマップを見て検討していたところ、大相撲時津風部屋の近くに吉良邸跡があるのを発見。吉良上野介とくれば、この時期「忠臣蔵」でしょうと話が発展したそうで、私が会議に遅れて参加したときには、12月のお出かけは歌舞伎の
「忠臣蔵」を観に行こう、ということに決定していました。
 個人的には歌舞伎を観たことがなく、なんとなく“高級”なイメージがあったのですが、座席の場所によっては思ったよりも高くないということで、昼食代も含めて6000円で行かれることになりました。
 お出かけ企画を始めたころは、出掛けた先の昼食も、なるべくお金がかからないようにと考えていました。もちろん安くておいしいが一番なのですが、スタッフが500円程度のうどんやカレーを頼んでいる横で、参加者の皆さんは豪華なお食事を召し上がっているという場面が何度もありましたので、せっかくのお出かけの機会だから、安いよりもおいしく楽しく食べられる、ということを重視したほうがいいのかなと思うようになりました。
 普段はお一人だったり、なかなか外食もできないという方が多いので、皆さんで一緒に食べる食事は、それだけでもおいしいという声が聞こえてきます。
 それと同じで、歌舞伎もひとりではなかなか劇場に足を運ぶことが難しいので、連れて行ってもらえるなら…という方が多かったようです。スタッフの中には歌舞伎に詳しい人もいますが、私同様今回が初体験という人もいて、中には「実は冥土の土産にと思って…」とぼそっとつぶやいたスタッフもおりました。

 今回のプログラムは『元禄忠臣蔵 五幕十二場』真山青果作 前十編のうち『江戸城の刃傷』『御浜御殿綱豊卿』『大石最後の一日』が上演されました。言葉が難しいこともあって、事前に内容等の知識をちゃんと得ていなかったためにわかりにくい部分も多かったのですが、それでも伝わってくるものはあって、『歌舞伎』の世界のほんのさわりですが、垣間見ることができたように思います。

 ちなみに徳川豊綱卿と大内内蔵助役は人間国宝に認定された中村吉衛門さんでした。

 もうひとつ余談ですが、最後の場面で隣からいきなり「大播磨!(おおはりま)」と掛け声がかかってびっくり。それまで拍手もしないで見ていた学生風の若い男性が発した掛け声だったので、“おお、この人はツウなのか”と認識を新たにしました。そういえばその若者は、プログラムのほかに売店で売っている台本も持っていました。そういう若いファンもいると思うと、歌舞伎界の将来も明るいかもしれないですね。

 

 

 

 
 

来年の抱負

2011.12.9(金)

 12月に入り、色々なところで忘年会が開かれていることと思います。
先日私が参加した忘年会は、介護事業所が貸し出しているちょっとした空間とキッチンをお借りしての鍋パーティーでした。しかも参加者の中にうどん打ちの『師匠(?)』がいて、準備段階に参加できる人は、その人の指導で手打ちうどんを作るという、手作り感いっぱいの楽しい会でした。 

 その中で参加者がひとりずつ挨拶代わりに一言述べる場面がありました。
ただの挨拶では面白くないし、みんな何を話していいか困るだろうと考えた幹事さんは、一言述べるテーマを予め考えて「クジ」をつくっておいてくれました。みんなは「クジ」を引いて当たったテーマに添って話をすることになったのです。
 そこで私が引き当てたテーマは…… “来年こそやってみたいこと”
「う〜ん、来年こそかぁ。毎年 今年こそはと考えることは色々あって、旅行もしたいし、お芝居も色々観たい、家の中ももっと片付けないといけないし…」と頭をよぎったのですが、結局はそれらを全てまとめて、「そのときにやりたいと思ったことはとにかくやってみる」というなんだか具体的でない答えにたどりつきました。

 今までもどちらかというと自分の人生はいつ終わるかわからないから、その時々を精一杯生きたいという気持ち(いつもいつもそんなに頑張って肩肘張ってるわけではないですが…)はありましたが、年齢を重ねて『人生の終わり』がより現実味をおびてくると、明日はないかもしれないという気持ちは強くなります。
 だから、今までは面白そうだから観たいなと思った舞台やコンサートも結構チケットは高いし、時間もなかなかないし、と諦めたことが多かったのですが、これからは、自分の感性で“観たい”とか“聴きたい”と思ったものは、お金も時間も少し無理をしてでも、思い切って行ってみる。行きたいと思ったところがあったら、行ってみる。仕事についてもできることは先送りにしないで、その時にきちんとやっておくことを
心がけたいと思います。

 ただ、今までも割とその時々の気持ちに流されて過ごしてきたら、色々と計画性のない、行き当たりばったりの人生になってしまったかもしれない…と思うところもあって、なかなか難しいというのが本音です。

 まあ、毎年同じようなことは考えているので、本当に「来年こそは!」ですね。

親族の戸籍の入手は大変?

2011.11.28(月)

 成年後見制度を利用しようとする場合、制度の利用が必要になったご本人に、後見人等を付けてくださいと家庭裁判所に申請することを申立て(もうしたて)と言い、申請する人は申立人となります。

 申立てに必要な添付書類にご本人の戸籍謄本と住民票があります。ご本人に親族がいる場合は親族が申立人になる場合が多いのですが、ご本人は自分で戸籍類を取りに行ける状況にないことがほとんどです。
 同居している親や子どもでしたら、本人確認書類を持参して窓口に行けば入手可能ですが、直系血族がいなくて甥姪やいとこが申立人になって、ご本人の戸籍類を入手しようとする場合。「本人の自筆による委任状を持ってきてください」と言われて戸籍を入手できなくて困ったという話をよく聞きます。

 「成年後見の申立てに必要なんです。本人が委任状が書けないから成年後見制度を利用しようと思っているのに…」と説明しても、なかなか理解してもらえないことが多いようです。または、「それでは裁判所に出すという証明を持ってきてください」と言われた方もいます。

 それについて、先日練馬区光が丘の区民出張所の担当の方に、話を伺ってみました。
練馬区の場合も親、子、配偶者であれば問題なく戸籍を請求できますし、弁護士や司法書士の専門家も職務上の請求であれば入手が可能です。(行政書士や社会福祉士は成年後見制度の申請については代理で行うことはできません。あくまで申立人の相談に応じ、お手伝いをすることはできます。)
 それ以外の人はたとえ甥姪やいとこといった親族であっても、あくまで本人や配偶者、子どもといった請求権のある人の委任を受けたというかたちでないと入手できないそうです。他に親族がいなくてご本人が委任状を書ける状態でないから成年後見制度が必要になっているのに…と思いますが、原則はそうなっているとのこと。ただ、練馬区ではご本人が委任状を書けない場合は、『書写不能の証明』という書類を出して、どうして委任状を書けないかということと、戸籍の請求に関して迷惑はかけません。ということを明確にしたうえで、代理人が委任状を書いて請求するということで申請に応じているとのことです。

 それでなければ、成年後見の申立てに必要ということを証明するために、家庭裁判所に提出する申立て書類(記入したもの)を持ってきてくださいとも言われました。

 本人でない者が戸籍を入手する場合、あまり簡単に取れてしまうのも不安ですが、親でも子でもない親族がご本人のために申立てをしようとするのに、必要な書類がなかなか入手できないのでは、大変さばかりを感じて、それならそんなに面倒なことはしたくないと思ってしまうのではないかな、と危惧します。

 

今年も 「演劇で知る 成年後見制度と消費者トラブル」

2011.11.25(金)

 前回書き込みをしてから、いつの間にか4か月も過ぎてしまいました。何度も書かなくちゃと思いながら、書きたいことも色々あったのですが、結局そのまま今日まできてしまいました。ほぼ毎日関わっていた仕事が一段落したこともあり、これからは本当にもっとまめに、気軽に書いていきたいと思っています。

 練馬区社会福祉協議会の権利擁護センター『ほっとサポートねりま』は練馬区の成年後見制度推進機関となっており、成年後見制度の啓発普及活動も行っています。昨年は「演劇で知る成年後見制度」ということで、劇団「響王(ひびきんぐ)」とともに脚本から作り上げた演劇を上演したことはこのコラムにも書きました。

 その『ほっとサポートねりま』が今年は練馬区消費生活センターとの協働で、「認知症になっても 悪質商法にあっても 安心して暮らすために」という少々長いタイトルの演劇を、昨年と同じ「響王」の協力を得て上演し、その後には高齢者の消費トラブルと成年後見制度についての解説もするというイベントを開催しました。

 今回の演劇は、高齢者だけでなく家族みんなが悪質商法に引っかかってしまうという内容で、これでもかというぐらいに今問題となっている悪質商法が出てきます。布団の訪問販売、家の点検やリフォーム詐欺、一か所に集められて周りのさくらに煽られて高額商品を契約してしまう、いわゆるSF(催眠)商法、念の入った投資商法等々、わかりやすく少々誇張されていますが、とても巧妙だということがよくわかります。一人暮らしでさびしい思いをしている高齢者の方が、訪問してやさしく話を聴いてくれる業者に心を許してしまうことも、わかるような気がしてしまいます。

 家族がいても地理的に遠かったり、働き盛りの世代では忙しかったりで、なかなか親の様子を見に行くことは難しい場合もあるかと思います。家族が電話すると変わりなく応対していたので大丈夫だと思っていたら、実は悪質商法に引っかかっていたとか、家の中が散らかって金銭管理も難しくなっていたとか、そのような話をこのところ何件か続けて見聞きしました。親御さんにしてみれば、子ども達には迷惑をかけたくないという気持ちが強いのだと思います。訪問できる距離ならば、時々様子を見に行くとか、遠隔地であれば、借家であれば大家さんにお願いしておくとか、地域の民生委員さんや地域包括支援センター(行政)と連絡をとっておくとか、何かしら周りの社会資源とつながりを持っておくと、いざというときに慌てないですむかもしれないですね。

 とにかく、「響王」の演劇は楽しくて笑いながらも心にジンとくるものもあって、とてもよかったです。
後半の消費者トラブルと成年後見制度についての解説もわかりやすくて、困ったときには「消費生活センター」や「ほっとサポートねりま」に相談すればいいんだなということも、皆さんに認識していただけたのではないかと思います。

 

 

劇団「ふぁんハウス」の元気になるお芝居

2011.7.24(日)

 購読している新聞の折り込みチラシに、ある劇団の公演についてのお知らせが入っていました。そのチラシは地域の販売所で手作りしたと思われる素朴なものでしたが、「門出食堂」というタイトルの公演の案内とともに、「団長の独り言」という劇団ふぁんハウス代表平野恒雄さんの文章が紹介されていました。
 そこには公演にむけての稽古の様子や、今回の公演にかける想いが綴られており、それまでの経緯はよくわからないながらも、その劇団が障害を持った方もともに活動しているということ、今回の震災で稽古ができなかったときもあったけれど、こういうときだからこそ『元気』や『勇気』、『夢』や『希望』をテーマにした今回のお芝居が必要になる!との想いでやってきた、ということが伝わってきました。
なんとなく気になって、そのチラシをとってはおいたのですが、しばらくは日々の雑事に追われて、劇団について調べることもせず、公演のことを忘れていました。
 「門出食堂」の公演は7/22(金)〜24(日)。中日である昨日、「そういえば、昨日から始まっているんだな」と急に思い出し、観に行くなら今日か明日…と考えているうちにも時間が過ぎ、昼食を食べている間も少し迷っていたのですが、「行かれるなら行くしかない」と決断し、「ちょっと行ってくるね」と家族に声をかけながら、支度もそこそこに家を出ました。そこは決めたら早い私です!!

 公演の場所は赤坂区民センター。開場時間の13時半にはそこに到着して、当日券で入場していました。
 障害がある方も出演しているということもあって、車いすの方やガイドヘルパーを伴った視覚障害の方の姿も多く見られました。

 新宿の街はずれにある「門出食堂」に集う、年齢や置かれている環境も様々な人々の『夢』と『挫折』を描きながら、平凡な日常がどんなに大切かということを思い出させてくれる、そして最後は『希望』へとつながる内容。
 こうやって書いてしまうと、ありふれた「人情芝居」という感じですが、その中にも「アルコール依存症」やリストラ、若年性認知症の母親の介護、人生の途中で障害を抱えることになってしまった等々、それぞれが今の社会で問題になっている困難を抱えているというところも、観る側が自分を重ね合わせて共感を覚えるところなのかもしれません。
 笑っているうちにホロッと泣けて、最後には希望が持てるという、観ていて元気になれるお芝居でした。ぎりぎりまで迷って、それでも思い切って観に行ってよかった!
歳だからと『夢』をあきらめることはないし、追い求めていればいつかは叶うもの…というより自分で叶えるものだというメッセージが伝わってきて、先日の「なでしこジャパン」のことも思い起こされ、勇気をもらいました。
 
 もうひとつ、この舞台の音楽は、舞台袖で生の電子ピアノを演奏していて、それがまたとてもよかったです。演奏者は視覚障害の方のようでした。

 
 やっぱり気になるものは自分の目で見て、耳で聴いて、実際に確かめないと!
一期一会の言葉どおり、一つひとつの出会いを大事にしたいとあらためて思いました。
ある程度の年齢になってくると、『この次』はもうないかもしれないですから。 

 

 

 

頑張ってるミュージシャン

2011.5.4(祝・水)

 前回音楽についてということで書きましたが、今回も音楽関係で……。

  私ぐらいの年代になると、学生時代の同窓会が「卒業何周年」ということで開催されることが多くなるようです。私の場合もこの5年間ぐらいで、中学、高校の同窓会、大学の部活の同期会が開かれて、それこそ卒業以来という人とも再会する機会がありました。その中で、小中学校時代の友達と高校3年のときのクラスメイトにずっと音楽活動を続けている人がいることがわかり、同窓会をきっかけに彼らのライブに顔を出すようになりました。

 

 そんな二人を紹介させていただきたいと思います。それぞれにホームページをお持ちなので、プロフィールや活動の詳細はそちらを確認してみてください。

 ☆山石敬之さん (高校3年のときのクラスメイト) 
  http://www10.big.jp/~t-town/Y'sFactory/   

 彼に言わせると「高校時代のことはよく覚えてないんだよね」ということで、クラスの幹事をがっかりさせていましたが、高校1年の終わり頃に開催されたクラス対抗の合唱コンクールの課題曲を作詞作曲し、クラス会では私たちのリクエストでミニライブを行って、その時の曲を披露してくれる一幕もありました。
 最初はどんな音楽をやっているのかもわからないままにライブハウスを訪れたので、行ってみて場違いな雰囲気だったらどうしようかとドキドキしましたが、周りのお客さんはそんなに若すぎることもなく(失礼!)、違和感なくその場を楽しむことができました。歌った曲もとても心に響くものが多く、ピアノは元々うまい人だと思っていましたが、その指の動きと力強いタッチにはびっくり。彼のCDを買って帰って家でもずっと聴いていたら、しばらくは頭の中で彼の曲が響き続けていました。それからは地方も含めて年に15本前後のライブのうち、3,4回はお邪魔している状況です。

 ☆JILL(ジル)さん (バンド PERSONZのボーカル)
   http://personz.syncl.jp/?page=6&p=diarylist

  小中学校が一緒で、幼ななじみの感覚。そんなに親しかったというわけではないのですが、その頃から色白でとてもかわいい女の子でした。それこそ同窓会のときに音楽活動をしていることを聞きました。PERSONZは結構メジャーなバンドであるにもかかわらず、私はそれまで知りませんでした。何人かの同窓生は、やはり同窓会をきっかけにすでにライブを訪れていたようなのですが、私は最近になって行くようになりました。私と同じ年齢で現役ロッカー。舞台では飛んだり跳ねたり回ったり。「イェーイ」の世界はいつもこちらが元気を貰えます。年々声の音域が高くなるとも言ってました。素晴らしい!!

 何より二人ともずっと現役を続けていることがスゴイと思います。ひとつのことを追求することはなかなか難しい、特にミュージシャンの世界は浮き沈みが激しいだろうし、ファンの心をずっと捉えて離さないためには、常に努力が求められると思います。二人とも結構自制した生活をして、健康管理にも気を遣っている様子。さすがにプロだなと感じます。

 この時期にどうしてこの二人のことを話題にしたかということですが……
  3.11の震災後、ちょうど二人ともライブを控えていて、PERSONZは東北ライブを延期したようですが、山石さんは4.8の渋谷での誕生日ライブについて、被災した方々が困難な生活をしていて、東京も節電の動きが強い中、ライブを行ってもいいのだろうかと悩んだそうです。当時の日々の気持ちの揺れや世の中の動きに対する感想等をホームページの掲示板に綴っており、悩んだ末に4.8のライブはやるという決心をしたということだったので、それならますます応援しなくては、と私も参加しました。
 いつもよりもトーク少なめで、それぞれの曲に想いがこもっていることが伝わってくる、それでいてその場にいる人たちが元気をもらえるような、その空間にいられてよかったなと思えるライブでした。震災後に今の状況を思って創った曲(樹形図)も披露されました。いつもなら彼の誕生日ということで、ケーキやプレゼント等お祝いムードがあふれているのですが、その代わりに被災地への義援金の募金箱が置かれていました。また、帰りにはライブに参加した人への山石さんからのお土産ということで、自身の選曲によるCDがプレゼントされました。ライブの最後はそのCDにも入っている、サイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」が流れ、あらためてこの曲の持つ力を感じたような気がします。山石さんも、「明日に架ける橋を最後に流したら、みんな持ってかれちゃう気もしたけど、こういうときだから仕方ないよね」と話していました。

 PERSONZのライブは4.17にやはり渋谷のライブハウスで行われ、招待客という扱いをしてもらった我々の仲間は、2階最前列の椅子席から舞台を見ることができましたが、1階席のお客さんは最初から最後まで総立ちのノリノリ。こちらもJILLがトークで震災について心を痛めていることを伝え、舞台にはなんと福島からのお客さんとして、ヒーロー「ダルライザー」が登場。被災地への応援を呼び掛けました。そしてこちらでも物品販売の隣に義援金の募金箱が置かれ、募金した人にはかわいいカンバッチを配っていました。

 

 サザンオールスターズの桑田さんを中心にしたミュージシャンが応援ソングを歌ったり、東北に縁のある歌手が被災地へ行って歌ったり、ジャニーズ事務所も大々的に義援金を集めたり、ミュージシャンとして被災した方や地方への支援をしている人はたくさんいます。みんな自分のできることで困難を抱えている人を元気にしたい、笑顔になってほしいという気持ちで活動をしているのだと思います。

 前回も書きましたが、音楽やその他の芸術・文化というものは、被災した方にとってすぐには役に立たないかもしれませんが、必ず音楽や芸術の力が必要になるときがあると思います。そういうときにミュージシャンは力を発揮し、それによって元気をもらった方々からミュージシャンも逆に色々な力をもらって、よりよい音楽、芸術が生まれるような気がします。

 何も芸のない私は、そういう面でも役に立たないと思うと淋しいし申し訳ない気持ちでいっぱいですが、頑張っているミュージシャンを応援することで、間接的に被災地の方々の力に少しでもなれたらいいなと思っているところです。

音楽について

2011.5.1(日)

 いきなり「音楽について」なんてタイトルになってしまいましたが、私自身は幼い頃にお決まりのピアノを習っていたぐらいで、クラシックに特に詳しいわけでもなく、カラオケも苦手、いまどきの歌(…こういう表現をする時点で古臭いですね…)にもついていけない…。あまり音楽とは縁のない生活をしています。それでも「音楽の力」というものを感じることがあります。

 今朝たまたまテレビ朝日の「題名のない音楽会」を見ていたら、「東日本大震災復興応援 〜今、音楽にできること」いうことで、色々なゲストが演奏や歌で今の日本を元気づけようとしていました。

 ゲストのひとりである さだまさし さんは、阪神淡路大震災のときに家族を亡くした男の子が聴いて元気づけられたというエピソードを披露し、「道化師のソネット」を歌っていました。さださんの曲の中では、もともと私の好きな曲のひとつなのですが、今の状況の中で聴くと、あらためて心に沁みる歌だなと思いました。

 もう1曲、レナード・バーンスタイン作曲による「キャンディード」というオペラのエンディングに参加者全員で歌うという「僕らの畑を耕そう」は、初めて聴いたと思いますが、力強いメロディーにのせた歌詞を見て、すごく印象に残りましたので、番組のホームページにあった解説を載せちゃいます。

 「題名のない音楽会」ホームページ 楽曲紹介より抜粋−
 レナード・バーンスタイン作曲のオペラ「キャンディード」のエンディングを飾る曲です。
数々の苦難にあい、すっかり変わってしまった恋人に再会した主人公が「君は愚かだったし 僕もそうだった。でも 僕らは家を建て 森を拓く そして 僕らの畑を耕すんだ。
だからこそ力を合わせて、何かできることをやろう」と歌います。
オペラの出演者全員で歌うこの歌の歌詞には、新たな門出への思いがあふれています。

  とても今の日本人にふさわしい曲だと思いませんか? オペラ自体の内容はほとんど知らないのですが、少なくとも私自身にとっては力を与えてくれるように感じました。

  被災した方々や地域のために、音楽がすぐには役に立たないかもしれないけれど、時間がたって状況が変わってきたときに、その時々で音楽が必要とされる場面は必ずあるし、その時に必要とされる音楽を届けることが大事、というようなことをさださんはお話ししていました。
 疲れたり頑なになった心が音楽によって動かされて癒されたり、思い切りなくことができたり、明日への力をもらえたり、そういう力が音楽にはあるのではないかと思います。

 困難な状況にある方々の心に素敵な音楽が届きますように。

  

 

思うこと(何か書かなくちゃ)

2011.4.12(火)

 東北地方太平洋沖地震から1カ月が過ぎました。ここにも何か書かなくてはと思いつつ、考えがまとまらず、結局何も書き込めないまま今日になってしまいました。

 あの地震の後から、テレビでは津波に襲われた被災地の惨状が伝えられ、避難所で暮らす方たちの生活が映し出されています。しばらくしてからは、大変な中でも助け合いながら前向きに進もうとする被災者の姿や、子どもたちが辛さを胸にしまって明るく日々を過ごしている映像が流れて、見ている私も感情が揺すぶられ、涙腺が緩くなってしまったようです。

 今も家族をすべて失った高校3年生の女の子が「もう泣かない」と決めて、明るく生きようとしている姿を取材した特集をやっていました。「自分が色々な人に勇気づけられたように、自分も誰かを勇気づけられる人になりたい」と笑顔で話している姿に、どうしてそんなに強くいられるのだろうと胸が熱くなりました。

 自分も何かやらなくてはいけないのじゃないか、何ができるのだろうと焦るばかりの日々ですが、現地で役に立つ技術や資格があるわけではなく、体を使って働くほど若さや体力もなく、エンターテイメントや音楽で元気づけることもできない。結局は被災した方やその地域のことを思って、時間が過ぎても忘れることなく考えながら、まずは自分の場所で毎日を大切に生きることしかできないのだろうと思います。あらためて命の大切さとはかなさを感じながら。

 やはりうまく言葉にできない、自分の表現力の乏しさに悲しくなります。

ピンピンコロリは本当に理想?

2011.2.15(火)

 先日2月11日に成年後見推進ネット「これから」というNPO法人が主催する『わたしの死生観』というシンポジウムに参加しました。

 父親の独居生活を姉妹3人で支えているケアマネージャー、特養入所者を本人や家族の希望で在宅での看取りに切り替えた相談員、訪問看護の現場で日々奮闘する訪問看護ステーションの所長それぞれによる実践報告の後、それを受けて川村内科クリニック院長の川村直先生から「死について語りましょう」ということでお話しがありました。

 3人の報告はそれぞれとても貴重なお話しでしたが、内容を書いていると長くなるので、今回は省略させていただきます。

 川村先生のお話しの中で「目からウロコ」だったのが、「ピンピンコロリ」は本当に理想なのだろうか?ということです。最期までピンピン元気で、あるときコロリと逝きたい、といういわゆる「ピンピンコロリ」ですが、ちょっと考えると理想的な死に方のように思えますが、この状態で亡くなった場合、本人は何も準備ができずに逝ってしまうわけですから、心残りもあるでしょうし、残された人にとっても心の準備がない中で、喪失感は計り知れないものがあるわけです。
 現代の日本では、平均寿命が延びたこともあり、健康で生きられる時間よりも障害を持ちながら生きなくてはいけない期間のほうが、より長くなっていく現実があります。そしてかなりの数の人ががんによって死んでいくということを認識しないといけない、と川村先生は断言されていました。がんに罹っても、痛みのケア(いわゆる緩和ケア)がきちっとできていれば、自分の最期について考え、準備をすることができるとも。

 ……なるほど、そうだな。私自身も「ピンピンコロリ」と逝けたらいいなぁと漠然と考えていましたし、人間いつ死ぬかわからないから、いつ死んでもいいように毎日を生きたい、なんて頭では思っていましたけれど、実際は雑事に追われて慌ただしく毎日が過ぎていくだけ……今のままでは悔いばかりが残ってしまいそうな気がします。せめて自分の死期がわかれば、それなりの準備をすることができるかもしれません。そのためにも、がん等の重篤な病気に罹ったら、きちんと告知を受けたいと思います。

 

防災講演会

2011.2.6(日)

 時々このコラムでもその活動を紹介している「地域福祉おたすけ隊」と「光が丘地区住民組織連合協議会」が主催する防災講演会が開かれました。今回は『防災のための知識と地域のたすけあい』をテーマに、財団法人市民防災研究所理事の池上三喜子氏が自身の体験や各地の事例を紹介しながら、わかりやすく具体的にお話ししてくださいました。

 火災は警報機を付けたり、火の元に注意するということで火災自身を防ぐことが可能ですが、地震等の災害は発生を防ぐことは難しいので、いかに災害が起こった後の被害を少なくすることができるか、という『減災』の観点が大事というお話しに、なるほどそうだな、と納得。
 災害後の助け合いには、日頃の地域のつながりや訓練が大事ということも、わかってはいてもなかなか実践できないものですが、あらためて地域のたすけあいの重要性が実感できました。

 最初に見た映像の中で、震災を経験した人が「今地震が起こって、では皆さん助け合いましょう、といってすぐにできますか?」と問いかけていたのが印象的でした。

 私も日頃の準備が大事ということはわかっていても、実はなかなか実行できないでいるのですが、身近なところからやらなくては、と思いました。非常用リュックは用意しているのですが、中身を点検してみないと……。

 また、被災地等に支援に行く場合の心得や、女性の視点から防災を考えるというお話しも出て、とても参考になりました。

今年の葉山の海

2011.1.30

 今年も行ってきました。葉山の海。
今回はあまり予定を立てずに、なんとなく鎌倉に行ってみようかと思い立ち、横須賀線の鎌倉駅へ降り立ち、歩いて佐助稲荷へ。鎌倉に着いた頃から雲行きが怪しくなり、佐助稲荷で手を合わせていると白いものがチラホラ!? あんなに晴れていたのに! 山の中の祠で見上げると雪が……とても神秘的な気持ちになりました。そのまま山を登って銭洗弁天へ下り、小銭をざるに入れて洗い清めてきました。少しはご利益があるといいのですが……。

 鎌倉駅に戻る途中、素敵な紅茶専門店を見つけました。一度は通り過ぎたものの、なんとなく気になって、思わずドアを開けていました。季節の紅茶とスコーンのセットを頼んで、ゆっくり温かな紅茶を味わうと、体も心もぽかぽかになり、幸せな気分で鎌倉駅へ。

 いつもは京急の新逗子駅からバスに乗るのですが、今回はJRの逗子駅からバスでいよいよ葉山の海へ。黒い雲が山のほうを覆っていて、せっかくここまで来たのに太陽が見られないかと心配したのですが、ちょうど太陽のあるところは雲が切れていて、海岸に出たときも、みるみる白くけぶって、あられのような雪が降り出した砂浜の向こうに太陽が沈む姿が見られるという、なかなか珍しい光景を目の当たりにしました。

 携帯のカメラでその様子を撮ってみたのですが、なかなかそれではあの神秘的な光景は伝わらないので、今回は写真は載せませんが、今年は何か変わったことが起こるかもしれない、なんて予感さえする海でした。それにしても寒かった!!

トレイルランニング初挑戦

2010.9.26(日)

 昨日、今日と信州菅平高原で開かれた「菅平スカイライントレイルランレース&アウトドアミーティング」というイベントに参加してきました。『トレイルラン(ニング)』というのは、本当に簡単に言うと山の中を走るということです。

 大学時代に野外生活や登山等、自然の中で過ごした仲間の中で、ご夫婦でランニングをしている人がいます。彼らが本格的トレイルランに挑戦するのを応援がてら、せっかくだから「ビギナーコース(5キロ)」に参加しようと、やはり同じ仲間が呼びかけてくれました。実は私は「トレイルラン」についてよく知らなくて「高原程度のところをランニングするのかな」なんて軽く考えていたので、それなら「菅平へ行けるだけでもいいなぁ」と、呼びかけに応じて参加を決めました。前泊して友人たちと旧交を温められるのも魅力だったし……。

 普段は運動らしい運動をする機会はないので、2年前から近所の体育館のトレーニング室に、時間が取れるときには行くようにしているのですが、このところはそれもままならず、マンションや駅の階段を利用したり、寝る前にストレッチをしたりといった程度のことしかできなくて、それでも、5qなら何とかなるかと思っていたのですが、現地へ行ってみると、コース距離がどの種目でも伸びていて、5qのはずが7qになったとのこと。「そんなぁ!」と言いたい気分でしたが、無理せず完走を目指そうと開き直りました。

 ビギナーコースは前半が普通の道路と山道の登り坂が続き、途中からは稜線に出て、後半は登山道を下るという感じ。
 スタートしてすぐに心臓が苦しくなり、足も前へ出なくて、「最初からこれではマズイ!」と思いながら前を見ると、他の人も列になって歩いているので、「それでもいいんだ」と少し安心。必死の山登りの後の下りは、結構調子よく……というより、足が勝手に前に出て行く感じでした。

 なんとかゴールすると、結果は『1時間3分40秒』 ビギナーコースの中では総合38位(女性では8位)。初トレイルにしては結果は上出来…でしょうか。ビギナーコースに参加した応援部隊の仲間3人は、ほぼ同じぐらいのタイムで、みな無事にゴールしました。本命の40キロコースに参加した同級生は6時間弱でゴール、その奥さんは15キロ(実質19キロ)を3時間台で走破。やはり日頃鍛えている人は偉大だと感じさせてくれました。

 私のトレイルラン初挑戦は、体は疲れたけれど、菅平の自然からエネルギーをもらえたので、「これからまた頑張ろう」と、元気になりました。

 今回のイベントについて興味のある方は下記のURLをご覧ください。

 http://www.sugadaira-trail.jp/index.html

 

 

  

多摩全生園

2010.9.20(祝・月)

 東村山市にハンセン病の療養所である「多摩全生園」があります。現在でも広い敷地内に住居があり、生活している方々がいらっしゃいますが、敷地内は自由に通り抜けることもでき、グラウンドは草野球のお父さんや子どもたちが使用しています。桜の大木もあって、春にはお花見もできます。

 私は近くの施設に時々行くことがあり、全生園はとても良いお散歩コースになっています。昨日も車いすを押してお散歩に行って、少し時間があったので、敷地の一角にある「国立ハンセン病資料館」を訪れてみました。その存在は知っていながら、なかなか入る機会がなかったのですが、せっかくなので思いきって足を踏み入れてみました。平成5年に「高松宮記念ハンセン病資料館」として開館したものが、平成19年に現在の「国立ハンセン病資料館」として再開館したそうです。

 新館が増築されたということで、中はきれいで常設展示は「らい病」と言われて忌み嫌われた病気の歴史、療養所の様子とその中での生活、療養所の今と患者のこれから等が写真や実物の道具等によって生々しく伝わってきました。
小学生用の説明書きが備えられていたり、映像による証言等も多く、わかりやすく説明する努力がなされているようでした。

 ちょうど9月25日(土)〜12月26日(日)には

 「全生病院」を歩く −写された20世紀前半の療養所−  という秋季企画展が予定されているようです。 http://www.hansen-dis.jp/ をご参照ください。

  資料館のパンフレットから「ハンセン病とは」との解説を抜粋してみます。

  ハンセン病はらい菌による経過の慢性な感染症です。
 感染しても発病するとは限らず、今では発症自体がまれです。
 また万が一発症しても急激に症状が進むことはありません。
 初期症状は皮疹と知覚麻痺です。
 治療薬がない時代には変形を起こしたり、治っても重い後遺症を残すことがありました。
 そのため、主に外見が大きな理由となって社会から嫌われてきました。
 現在では有効な治療薬が開発され、早期発見と早期治療により
 後遺症を残さずに治るようになりました。

  かつては間違った情報や偏見によって、患者本人だけでなく家族みんなが人としての尊厳や権利を奪われて、人生そのものが絶望と深い悲しみに包まれてしまったという事実を、これからの世代にも少しでも伝えていかれたらと感じました。

 

自分らしい生き方を(任意後見制度)

2010.8.12(木)

 成年後見制度は、判断能力が衰えてしまってから利用する法定後見と、判断能力がしっかりしているうちに、いざというときのために自分で契約を結んでおく任意後見と、大きく二つに分かれています。

 法定後見制度については、ご本人はすでに判断能力が衰えているわけですから、施設との契約を結ばなくてはいけないとか、相続手続きのために、不動産の処分が必要というように、どちらかというと家族や周りの人が必要に迫られて利用を考える場合が多いようです。しかも、後見人等になる人を決めるのは、最終的には家庭裁判所です。
 一方、任意後見契約は自分がしっかりしているうちに、自分が判断能力が衰えたときにお世話になる人と、やってもらいたいことを自分で決めることができます。そのため、任意後見人になってもらいたい人に、自分の希望をしっかりと伝えておくことができます。施設に入りたいのか、ずっと在宅で過ごしたいのか、病気になったらどうするのか等々……。

 前に団地内の住民の皆さんの集まりで「成年後見制度について」ということで、主に「法定後見制度の概要と、相談窓口」のお話をさせていただきました。そのときにも、高齢の方が多くいらっしゃいましたが、皆さましっかりしていて、法定後見のお話よりも、これからのご自分のことを今のうちに考えて備えておくという趣旨の「任意後見」のご案内をしたほうがよかったのではないかと思いました。
 また、日々のご相談を受ける中でも、最近は「任意後見」について知りたい、という方が多くなっていることを感じます。平均寿命が延びている現在、自分の老後(いつからを老後というのかも疑問ですが……)は自分でプロデュースしたい、家族に迷惑をかけないように準備しておきたいとお考えになる方が多くなっているようです。

 私もこれからは「任意後見契約」について、皆さまに有益な情報をご提供できるように、もっと研究を重ねたいと思っています。

「演劇でわかる成年後見制度」(その2)

2010.8.10(火)

 前にお知らせした練馬区社会福祉協議会『ほっとサポートねりま』主催の「演劇でわかる成年後見制度」が、8月7日(土)に本番を迎えました。今回は積極的に広報活動を行い、当日の読売新聞東京版には結構大きく取り上げられたこともあり、練馬公民館ホールには230名ほどの観客が詰めかけました。

 私自身は本番を見ることはできませんでしたが、リハーサルをじっくり見せていただきました。「ほっとサポートねりま」の職員が劇団と一緒になって作り上げた劇ということで、プレ公演の際と内容的には同じですが、改良されたところが色々とみられて、さらにバージョンアップしていました。
 劇中で、記憶や判断能力が低下してきたお父さんのために、家族が成年後見制度を利用しようとして、「ほっとサポートねりま」に相談に行く場面があり、そこでは実際の職員が登場人物としても「ほっとサポートねりま」の職員となって、家族に成年後見制度について説明をしていくのですが、その内容がプロジェクターで舞台上に映し出されるので、見ている側にもポイントが理解しやすかったと思います。

 

 ちょうど1時間程の劇なので、ストーリーもその中に納まるようにできていますから、実際の現場を知っている福祉関係の方々にとっては、こんなきれいごとでは済まないといった感想もあったかもしれませんが、制約のある中で感動的な場面もあり、制度の説明もありで、なかなかよくできていると思いました。

 成年後見制度の普及推進機関となっている各地の社会福祉協議会では、制度の理解や普及のために色々な取り組みをしていることと思います。寸劇や視覚的なものを使っての説明はやっているところもあるのでしょうが、本格的な演劇でそれをわかりやすく伝えようという試みは、珍しいことでしょう。しかも職員からの提案でそれが実現したということですので、実現までにこぎつけた職員の皆さんの熱意と、その熱意に応えて舞台を作り上げた劇団関係の皆さんの努力があったからこそ、見る人の心に訴える舞台になったのだと思います。

 来場してくださった方々からも、「感動的だった」、「演劇で見ると、成年後見制度について理解しやすかった」という声が多く聞かれたようです。

  「ほっとサポートねりま」では、演劇の前後に弁護士や司法書士による『相談会』も開催していました。

地域福祉おたすけ隊(ランチクルーズ)

2010.7.19(月)

 前に地域福祉おたすけ隊のお出かけのことについて書きましたが、今回はお出かけ企画で「シンフォニー号に乗ってランチクルーズ」に行ってきたご報告です。

 7月12日(月)は朝から風が強い雨模様で、参加予定の皆さんも心配されているだろうなと思ったのですが、30名程の申し込み者のうち当日キャンセルの方はほとんどいらっしゃらなくて、まずは一安心。おなじみとなった目印の赤いバンダナを身につけた一団は、大江戸線汐留駅からゆりかもめに乗り換えて、日の出桟橋を目指しました。雨はそんなにひどくはなりませんでしたが、シンフォニー号に乗り込む頃にも降り続き、いつもの航路では揺れがひどそうとのことで、東京湾内の安全コースを周遊することになりました。

 4〜5人ずつのテーブルについた皆さんは、船のスタッフの説明を聴きながら、おしゃべりとおいしいランチを堪能していました。
 せっかくなので、メニューをご紹介しましょう。


    〜ウィークディスペシャル〜

    〈オードブル〉
    夏野菜の煮込みと白身魚のマリネ

    〈メインディッシュ〉
    ブランドポークの低温ロティーワサビ風味のソース

    〈デザート〉
    白桃のコンポート ヨーグルトソース
    季節のシャーベット盛り合わせ

    パン

    コーヒー または 紅茶

   
  なかなかヘルシーでおいしいお料理でした。
特にパンは自然な甘みがあって、おたすけ隊某代表は6回お代わりしたそうですexclamation×2

  食事が終わるころ「本日お誕生日のお客様がいらっしゃいます。お連れ様のリクエストでバースデーケーキをご用意しました」とのアナウンスが。見ると若いカップルの男性が、女性のためにサプライズで用意していたようで、びっくりした女の子はうれし涙を流していました。周り中のお客さんが拍手でお祝いする中、「いくつになったの?」との質問が……。女の子は嫌な顔もせずに「21歳になりました」と、はにかんで答えてくれました。かつての女の子たちは、自分の21歳の頃を思い出してかどうかわかりませんが、皆さん笑顔で若い二人を祝福していました。

 食事を終えると、思い思いにデッキに出てみたり、窓から外を眺めたりとゆったり時間を過ごし、最後に参加者皆さんで記念撮影をして、今回のお出かけ企画も無事終了となりました。

 天候が心配されましたが、雨は降ったものの、そんなに船が揺れることもなく、皆さんお元気で帰途に着かれました。聞くところによると、最年少の男性スタッフは船酔いで、その日は夜まで食欲がなかったとか……。お疲れさまでした。参加してくださった方々のほうがよほどお元気だったかもしれません。

 

演劇でわかる成年後見制度

2010.7.8(木)

 練馬区社会福祉協議会の中に「ほっとサポートねりま」という部署があります。そこは練馬区の成年後見制度推進機関となっており、成年後見制度についての相談を受けたり、制度の周知・普及活動、後見人のサポート等をしています。

 「ほっとサポートねりま」では、8月に成年後見制度を演劇にして、皆さんにわかりやすく解説するイベントを行います。
 題して 演劇でわかる成年後見制度 『ある成年後見の物語』 〜アネモネ〜

 私はこの演劇のプレ公演を見る機会がありましたが、プロの劇団による物語は、高齢の方の身近な場面を取り上げて、どんな場合に成年後見制度が必要になるのか、ご本人はどんな気持ちなのか、周りの家族はどのようにかかわるのかといったことを、わかりやすく、そして自然に見せてくれる舞台でした。
 今回はプレ公演を見た観客の意見を取り入れて、さらに進化しているものと思われます。

 お近くで興味のある方はぜひ見にいらしてください。

  成年後見制度の演劇公演
  演劇でわかる成年後見制度『ある成年後見の物語』〜アネモネ〜

  場所:練馬公民館ホール
  日時:平成22年8月7日(土) 17時開場  17時半開演

 

 *詳細は下記のサイトをご参照ください。

 http://www.neri-shakyo.com/modules/news/article.php?storyid=309

 

母の引越し

2010.6.17(木)

 私事ですが、ひとり暮らしをしている私の実母が光が丘内の近くの団地に引越ししてきました。

 長年住み慣れた新宿から江戸川区の団地に移ったときには、両親と私、父方の祖母の4人家族でしたが、そこから私が結婚して出て行き、祖母が亡くなり、2年前には父も他界して、75歳になる母がひとりで暮らしていました。年齢相応に膝が痛いとか、新しいことは覚えにくいといったことはありますが、特に体に悪いところがあるわけではなく、なんとかひとりでやっていたのですが、やはり今後のことを考えると、今のうちに娘の近くに来たほうがお互いに安心だろうということで決心したようです。

 実は父が亡くなって割合すぐのときにも、そのような話が出たのですが、その時は母は引越しのことを考えただけで「大変だ」という思いが強く、夜眠れないとか食欲がなくなるという状態が続いて、結局軽いうつ状態にまでなってしまいました。
 そのため、メンタルクリニックに通ってお薬を飲み、引越しもいったん白紙に戻すことにしたら、うつ状態は改善されました。

 その過程で、あまりに食欲がないので、どこか身体的に悪いところがあるのではないかと、色々と検査をしたら、本当に初期の胃がんがみつかるというおまけが付きました。結局、内視鏡で焼き切るという手術をして、事なきを得ましたが……。

 「引越しといっても、今はある程度お金を出せば、荷造りも業者がやってくれるから、そんなに心配しなくても大丈夫よ」といくら娘が言っても、やはり高齢になってから、ひとりで荷物を片づけて、大移動しないといけないということは、私たちが考える以上に大変なことなのだろうなと、つくづく感じました。

 そんなことがあったので、しばらくは元の家に住み続けるのかなと思っていたところ、昨年末あたりに、また「今度こそ、光が丘にいいところがあったら引越しを考えようかな」と母から話が出たので、今度は本格的に物件探しをしたところ、たまたまいいお部屋が売りに出ていたので、購入することになり、あれよあれよという間に引越しということになったのです。

 今回も母は「大丈夫かしら」と心配そうではありましたが、なんとか引越しにこぎつけ、無事光が丘の住人となったのでした。母が光が丘での生活に、早くなじむことができたらいいなと思いながら、 行政や金融機関の手続きに同行したり、買い物の場所を案内したりしています。

備えあれば憂いなしの「任意後見」

2010.5.31(月)

 今年度よりNPO法人成年後見推進ネット「これから」の会員になりました。

 その「これから」の春の会員の集い、ということで、昨日、任意後見を受任して活動している社会福祉士を講師にお迎えして「あなたのための任意後見」と題した講演会が開かれ、お話を聴いてきました。

 講師の方とは個人的にも面識があったので、どんなお話をされるのか楽しみにしていたのですが、実際に任意後見受任者として活動していらっしゃるので、その実践を通じて感じたこと、制度の理念だけでは片づけられない現実の難しさ等も含めたお話は、わかりやすくて説得力もあり、とてもおもしろかったです。

 講師の方が強調されたのは、自分が信頼できる任意後見受任者を見つけることが一番大事だというところです。

 私が特に印象に残ったのは、実際に活動するうえでは、制度だけ作ってすばらしい理念があっても、それを実現するだけの環境がまだ整っていないことを実感しているということと、契約を結んだご本人に感想を聞いたところ、今後のことについて安心できたので、契約をしてよかったし、受任者が専門職であれば、組織として不正防止の体制も整っているし、苦情申し立てもできるので、契約したいと思うだろうとの返事が返ってきたというところでした。

  講演会には行政で関係のお仕事をしている方や、病院関係者、議員さんも参加されていて、皆さんの意識の高さに感激しました。

 「これから」では任意後見や法定後見について、講演会を含めた勉強の機会を引き続き作っていく予定なので、私もまだまだ学んでいかないといけないと思いました。それと同時に、ただ話を聴いたり本を読んで身につける知識だけでなく、やはり実際に活動していくことでしか学べないことがたくさんあるのだろうということも感じています。

地域福祉おたすけ隊

 2010.5.11(火)

 「地域福祉おたすけ隊」ってどんな人たちなのでしょう? 何を助けてくれるの?

 もともとは平成16年に練馬区が地域福祉の課題把握のために区内13か所で開催した、住民による地区座談会(地域福祉を考える会)から生まれ、その後も活動を継続している7か所のうちのひとつで、光が丘・高松・旭町・土支田地区のグループです。

 地域で顔の見える関係を作り、来るべき災害に備えましょう ということを主な目的として、実際には防災に関する講演会を企画したり、家具転倒防止器具の取り付けができない方のために取り付けを行ったり、ひとりではなかなか外出できない高齢者のために「お出かけ企画」を実行したり、地道に活動を続けてきました。

 私は前の仕事の関係で「おたすけ隊」の定例会にオブザーバーとして参加していましたが、職場を離れてから、最近メンバーとして参加するようになりました。

 その「おたすけ隊」の「大江戸線に乗って楽しもうシリーズNo.12 〜築地市場・朝日新聞社見学〜」が昨日5月10日に行われました。

 当初の定員は、朝日新聞社の見学定員の関係で40名だったのですが、参加希望者がとても多く、結局60名近くが集まりました。これでも泣く泣くお断りした方もいらしたそうです。

  一緒に行くスタッフは10名で、参加者を10名前後のグループに分けて担当を決めて責任を持つかたちにしましたが、これだけの人数の、しかも健脚ではない高齢の方と一緒に外出するのは不安もありました。ただ、皆さん自分のことは自分で責任を持つということが基本ですということはご了解いただいているので、築地へ着いても、昼食は各自自由にというかたちにしました。それでも結局はスタッフお勧めのお寿司屋さんで、30名以上がランチを堪能しました。

 朝日新聞社の見学は40名に限定されていたので、見学できない方が出てがっかりされるかなと心配していたのですが、別に「築地本願寺と聖路加タワーの展望室」コースを急きょ設定したところ、そちらのコースを希望した方も結構いらしたため、無事二手に分かれて見学することができました。

 私は築地本願寺コースに同行しましたが、一緒に行った方は「ひとりだとどうしても引きこもりがちになってしまうし、散歩もなかなか長時間は歩けないけれど、こういう機会があると、皆さんと一緒に結構たくさん歩いてしまうからいいのよね」とおっしゃっていました。

 この「お出かけ企画」始めた頃は参加者よりもスタッフのほうが多いのでは、という感じでしたが、回を重ねるに従って参加者が増え、このところは企画を発表したとたんに申し込みが入って、情報誌等で公に広報する頃には、すでに満員に近いという状況になってきました。
 ただ、一度参加してくださった方がまた次も申し込むというかたちが増え、そうすると人数の関係で、なかなか新しい方に参加していただけないということになり、スタッフとしてもジレンマに陥りそうです。

 それでも、この会の目的のひとつである『地域で顔の見える関係を作る』というところは、着実に達成されつつあるのではないかと思います。

 次回の「お出かけ企画」は、なんと豪華!! 「クルーザーに乗ってランチを食べてみませんか?」ということで、7月12日(月)にシンフォニー号でのランチを計画しています。昨日、この企画を発表した時点で、すでに多数の方が申し込みされたそうなので、きっとこれもすぐに満員となることでしょう。

有料老人ホームの見学

2010.4.16(金)

 光が丘内の他の団地で、民生委員さんを中心に高齢の居住者の集まりを定期的にもっているところがあります。その中の希望者で光が丘近くにある介護付き有料老人ホームを見学するツアーがあるということで、便乗させていただきました。

 ちょうど見学の日は施設内で若い女性の音楽家によるアルパ・フルート・ピアノのコンサートが催されており、まずはそれを聴いてから、職員に案内していただいて施設内を見学しました。

 もともと医師が創設した施設なので、敷地内に診療所が併設され、入居時は自立していないと入れませんが、その後介護が必要になった場合には、医師や看護師の意見と、本人の同意によってケアセンターに移ることができることになっています。認知症の方も、身体的にお元気であれば、その人に合った接し方で、なるべく普通に生活できるように心がけているとのことでした。

 施設自体は設立から25年経っているそうなので、真新しくはありませんが、内部も清潔感があって落ち着いた雰囲気です。入口を入るとロビーから桜の木のあるお庭が見えて、光が丘公園もすぐ近くにあるので、お散歩するにはちょうどよい環境です。

 気になるのは費用のことです。入居一時金が、年齢と部屋の広さによって異なりますが3200万円〜4500万円前後で、それとは別に管理費と食費等で月々20万円弱かかるとか。持家を処分して入る場合は一時金がなんとかなっても、年金だけで毎月の費用をやりくりするのは結構大変だろうなと思います。ただ、食事も吟味した食材を使用し、味も高齢者施設によくある薄味ではなく、おいしさを追求しているそうですし、医療体制も整っているので、入居できたら快適かもしれません。特に高齢の親を抱える子どもの身としては、親が近くのこのような施設に入っていたら、安心できるでしょう。

  いずれにしても、老後をどのように過ごすかということは、元気なうちにこのような施設に入るのか、最後まで住み慣れた家で過ごしたいのかということも含めて、ある程度の年齢になったら自分で考えて、家族にも希望を伝えておくほうがいいのだろうなと思います。ともすると子どもの都合で親が振り回される可能生がなくもないですし、もちろん、子どもは親にとって良かれと思ってすることが多いのだと思いますが、それが本当にご本人にとってうれしいことなのか、ということを、よく考えてみる必要があるのかもしれません。

 当日開催されたコンサートには、入居者だけでなく、家族や入居者のお友達等100人以上が聴きに来ていて、普段は食堂として使われている会場は満員の盛況でした。
 アルパというのは南米の民族楽器でハープのような形をしていますが、とても魅力的な響きで、クラシックからJ-POPまで、幅広いレパートリーの曲を楽しむことができました。

 内部の居室や診療所、入浴場までみせていただきましたが、なかなか貴重な機会だったと思います。この施設では食事の試食や体験入居もできるそうですし、見学は随時受け付けているとのことです。施設への入居を考える場合は、見学だけでなく、一度体験入居をしてみるほうがいいのでしょうね。

祖母のお友達は102歳

2010.3.30(火)

   きょうは私の祖母の女学校時代からのお友達に会いに、青梅線の羽村にある特別養護老人ホームを訪ねました。春休みで家にいた娘も一緒です。 

 私の祖母はもう10年ほど前に亡くなりましたが、その祖母には女学校時代から仲の良かったお友達が二人いました。学年は違っても寄宿舎で一緒だったそうです。

 私はずっと祖母と一緒に暮らしていましたが、よくそのお二人は我家にも遊びにこられていました。そのうちお一人は何年か前にお亡くなりになりましたが、もう一人のお友達が102歳で特別養護老人ホームで暮らしていらっしゃいます。

 私の祖母はきちっとした人で、私は孫として可愛がってもらいましたが、しつけには厳しい面もありました。それに対してお友達は全く違うタイプで、ちゃきちゃきしていながらおおらかな方です。今考えると、違うタイプだからこそ、祖母にとっては心の拠り所になるかけがえのないお友達だったのだろうと思えます。
 若いころからずっとお着物を素敵に着こなしていらして、80代になってから絵を始めたり、意欲的で楽しい方なので、私も子どもの頃から大好きな祖母のお友達でした。

 ただ、ご家族には恵まれず、ご主人を早くに亡くし、息子さん、お嫁さんも次々と亡くなられてしまったので、結局お一人でずっと郊外の特養に入っていらっしゃいます。

 私はその方が99歳になったお誕生日の頃から、1年に1回はお顔を見に行くようになりました。100歳のお誕生日はまだお元気で、私のことも覚えていてくださっていました。 でも、さすがに年齢とともに記憶があいまいになり、きょうは言葉もなかなか出てこない感じでした。ご本人もそんな自分のことをふがいなく思っている様子が伝わってきます。

 実は私の娘は小さい頃からバイオリンを習い始め、ちょうど祖母の喜寿のお祝いのときに、始めたばかりのバイオリンを披露したことがあります。なので、今度大学生になります、ということで、バイオリンを抱えて一緒に行き、ご本人の前で演奏を聴いていただきました。 こういうときにバイオリンはいいですね。どこへでも持って行って、すぐに弾くことができます。娘のことは多分わかっておられなかったと思いますが、目をつぶって、手を合わせて聴いてくださいました。

 帰りがけも、とても名残惜しそうにエレベーターの前で見送ってくださいました。こちらも「また来ますからね」と言いながら、施設を後にしました。

 この方、関係者は遠縁の方ぐらいしかいらっしゃらないようですが、訪ねてくるお客様は多いそうで、施設の職員も「先生か何かしてらしたのかと思いました」と話していました。きっとお人柄なのだろうと思います。私もまた機会を見つけてお顔を見に行きたいと思っています。

 一緒に行って心のこもった演奏をしてくれた娘にもありがとう!

 ちなみにその娘は、この春から大学の看護学科に進みます。

「相続・遺言」に関する無料相談会

2010.3.9(火)

 東京都行政書士会練馬支部では区内の高齢者センターや区民センター、敬老館等で「相続と遺言」に関する講演と無料の個別相談会を開催しています。

 昨日は東大泉敬老館で行われ、日頃敬老館を利用している方を中心に参加してくださいました。講演の後の個別相談に残ってくださった方も、現在抱えている心配事について相談されたり、ご自分で書いた遺言書を持参して、「これで大丈夫か確認してほしい」という方もいらして、皆さん、ご自分のもしものときのことや、残されたご家族のことをしっかり考えていらっしゃるなということをあらためて感じました。

 次回は3月19日(金)午後2時から練馬区役所19階会議室にて、講演と相談会を開催する予定です。
そして、次回は私が最初にお話しをする役目を仰せつかりました。何をどのようにお話ししたら皆さんに理解していただけるか。わざわざおいでくださる方に、聞いてよかったと言っていただけるように、いま一生懸命に考えているところです。

成年後見制度の普及には(その2)

2010.2.15(月)

 昨日の続きになりますが、成年後見制度が一気に広まっていかない理由のひとつとして、家庭裁判所に申し込み(申し立て)をしないといけないという点もあるのかもしれません。裁判所というと、なんとなく刑事事件のイメージがあって、そういうところにお世話になるのはちょっと…と躊躇される方も多いようです。

 昨日観た啓発ビデオの最後に弁護士が、「成年後見制度を、よりよく生きるための道具のひとつとして利用すると考えれば、一歩前に踏み出せるのではないか」とお話されていましたが、そのとおりだと思います。

 家庭裁判所も成年後見制度を利用してもらうために、相談窓口を設けていますし、後見人になった後でも、わからないことや不安に感じることがあれば、電話ででも相談に応じてくれます。この制度を必要とする方がなるべく多く利用することによって、制度自体がもっと使い勝手の良いものになっていくことでしょう。

成年後見制度の普及には

2010.2.14(日) St. Valentine's Day

 練馬区社会福祉協議会の権利擁護センター「ほっとサポートねりま」主催による講演会 『成年後見制度〜それぞれの幸福』に参加してきました。

 (財)シニアルネサンス財団事務局長 河合和(かわい やまと)氏による「成年後見制度の理念と現状」というタイトルの講演と啓発ビデオの上映がありました。
 講演では、成年後見制度を理解するためのキーポイントを七つ挙げて、制度の理念や仕組み、介護保険との関係、なぜこの制度が必要なのかといった点について簡潔にわかりやすく説明がありました。

 その中で、本来後見制度を利用すべき人は500万人はいるはずなのに、実際には17万人程度しか利用していないという現状も示されました。制度の利用が進まない一因として、行政が措置として福祉的支援を行っていた時代から、せっかく自分でサービスを選んで契約するという仕組みに変わったにもかかわらず、サービスを使う側の我々市民に、自分の意思で選んで利用するという意識がなかなか浸透していかない点があるというお話しに、なるほどそうだなと納得するところがありました。
 ただ、たくさんあるサービスの中から自分に合ったものを選ぶためには、制度やサービスについての情報がまず必要になるので、そういう情報を必要な方にお知らせするのも私の役割なのではないかと感じました。また、各地域の社会福祉協議会では「ほっとサポートねりま」のように成年後見制度についての勉強会を開いたり、利用についての相談にも応じていますので、疑問のある場合は一度相談してみられるといいのではないかと思います。ただ、そのような機関での対応にも限界がありますので、もっときめ細かい情報がほしい、実際に利用するまでサポートしてほしいという方はぜひ一度当事務所にご相談ください。何がご本人や家族にとっていいのかという視点で、ご一緒に考えていきたいと思っています。

  講演会の最後に観たビデオの中に、ご主人を亡くしてひとり暮らしになり、悪徳商法にひっかかってしまうお年寄りが、後から気付いた息子に問い詰められる場面がありました。お母さんを軽い認知症と診断した医師が「一番辛いのはご本人なんですよ」と息子に対して言っていたのが印象に残りました。余計なものを買ってしまったとか、片付けができない、といった行為にばかり注目してしまいがちですが、ご本人のとまどい、気持ちに想いを寄せることが大事なのだということを忘れてはいけないと思いました。

  帰りがけに新宿へ出て、TOPSのチョコレートケーキをお土産に買って帰りました。ちょっとだけバレンタインデーの気分?

冬の葉山

2010.01.30(土)

HAYAMA20103.jpg  ここ何年か、この時期に冬の葉山の海に会いに行くのが恒例となっています。夏の湘南は海水浴客で賑わっていて、たどり着くのも一苦労というイメージがあるので、あまり好きではないのですが、冬の葉山の海は静かで、何十年経っても変わらずにいてくれます。あと何十年もきっとこのまま変わらないのだろうな、という感じがして、毎年ここで夕陽が沈むところを眺めて、1年分の元気をもらって帰ってきます。

 昨年は江ノ島へ行って、しらす丼を食べてから葉山へ行きました。鎌倉を経由したこともあります。あの辺りには見るところがたくさんあって、何度行ってもあきません。

 

HAYAMA20101.jpg

 今年は風もあまりなく、お天気も良かったので、比較的暖かでした。
ちょうど5時前後に日没を迎えますが、だんだんに夕陽が落ちていき、

最後はあっという間に太陽が水平線に隠れてしまいます。

 そうすると、今までみえなかった富士山がシルエットとなって浮かび上がるのですが、それがまたいいんです。

HAYAMA20102.jpgHAYAMA20104.jpg

 ちょっと見難いですけれど、

 シルエットの富士(右側)です。

 

 

 さて、この自然の美しさや波の音に元気をもらったので、また今年1年頑張ろうっと!

練馬で身近な「貧困」を考える 地域市民講座

2010.01.27(水)

 練馬区社会福祉協議会 練馬ボランティア・市民活動センターが主催する地域市民講座に参加してきました。今回のテーマは“練馬で身近な「貧困」を考える”です。新宿で路上生活者の支援をしている「スープの会」代表 後藤浩二さん、路上生活者緊急一時保護センター練馬寮の指導員 鈴木健一さん、婦人保護施設いずみ寮の施設長 横田千代子さん、国際協力団体「シャプラニール=市民による海外協力の会」前ダッカ事務所長 藤岡恵美子さんがシンポジストとしてそれぞれの活動について話をして、そこから見えてくる「貧困」の実態や地域とのかかわり、抱えている問題点等にも言及してくださいました。

 今回の講演会は定員が100名のところ、120人もの参加希望者があったと聞きました。それだけ「貧困」問題に対する関心が高まっているのでしょう。そして、面白いと思ったのは、今回は単なる講演会だけに終わらずに、講演会を聴いた人が希望すれば、それぞれの団体や施設で活動を体験できるプログラムが用意されている点です。話を聞いて興味を持った人が、では実際にはどのようにボランティアや地域の人がかかわっているのか、というところを自らが活動に参加することによって実際に体験できるプログラムは、「ボランティアとして関わってみたいけれど、いきなり1人で参加するのは心細い」という人でも、安心して参加できるものだと思います。
そのうえ体験した後、別途日にちを設けて、振り返りをすることになっているそうです。

 そこまで丁寧にフォローしてくれる講座はなかなかないだろうと思います。

 この講演会の中で私が印象に残ったことは、様々な困難を抱えて路上生活をしている人も、婦人保護施設に入っている人も、海外で貧しい生活をしている人も、みな「仕事をしたい」という気持ちが強いということです。自分が社会の中で役に立っているという実感を得るためにも、仕事をしたいと考えている人が多いということ。そして、たとえ地域での生活に踏み出せたとしても、地域の中で孤立しがちでは生き難いんだなということです。地域の人や施設が関わることによって、「あなたは1人ではないんだよ」というメッセージを繰り返し伝えていくことは、とても大事なのだなと感じました。

ボランティアコーディネーション力検定

2010.1.9(土)

  昨年12月に日本ボランティア・コーディネーター協会(JVCA)が主催する『ボランティアコーディネーション力検定(3級)』の試験を受けたのですが、無事合格の通知と認定カードが届きました。

 JVCAの定義するボランティアコーディネーション力とは、以下のとおりです。

『ボランティア活動を理解し意義を認め、その活動のプロセスで多様な人や組織が対等な関係でつながり、新たな力を生み出せるように調整することで、一人ひとりが市民社会づくりに参加することを可能にする力』

 価値観が多様化する現代社会の中では、このようなコーディネーション力が求められる場面が多くなると考え、ボランティアコーディネーションの重要性を多くの人に知ってもらうとともに、
その力を身に付けた人が地域社会の中で力を発揮できるようにするために、検定というシステムを開発したそうです。

 3級はその一番基礎となるもので、1日の事前研修+試験によって、ボランティアコーディネーションに関する基礎的知識の理解度を審査し、協会が定めた合格基準に達した人を合格者としています。

 この事前研修でボランティアについての理解や市民社会とボランティアコーディネーションといった基礎的なことを体系的に学べるので、その点はとてもよかったです。

 自分のこれまでやってきた仕事を振り返ることができたので、これをまた、今後の地域の中での活動に活かしていきたいと思います。

 「ボランティアコーディネーション力検定」については以下のJVCAのホームページをご覧ください。  http://www.jvca2001.org/modules/pico/jigyo/kentei.html