闘いから共存へ(5)涙の出ない悲しみ

2018年5月27日(日)

 視神経脊髄炎と合併しやすい病気のひとつに『シェーグレン症候群』というものがあります。これも自分の免疫機能が自分自身を攻撃してしまう自己免疫疾患のひとつで、膠原病の一種です。主な症状としては目や口、鼻腔内の乾燥が挙げられます。

 私が視神経脊髄炎で最初に入院した際に、シェーグレン症候群の疑いもあるということで、涙や唾液の量を調べる検査をしました。その結果では、ドライアイ、ドライマウスの傾向はあるけれど、敢えて『シェーグレン症候群』との診断名をつける必要もないのでは、と医師に言われました。既に視神経脊髄炎の診断がついてステロイドを服用しているので、シェーグレンの場合も治療法は同じことだし、視神経脊髄炎で特定疾病の助成も受けているので、病名を付ける意味がないとのこと。 …ということで、シェーグレン症候群との病名はついていませんが、目が乾いて涙が出にくくなっていますし、口も乾きやすいのは確かです。ただでさえ年齢的にも潤いが失われているのですが、特に涙に関しては、視神経脊髄炎になった頃から本当に出なくなっていました。以前は映画やドラマを見て感動して涙腺崩壊ということがありましたし、本を読んでいて、思わず涙が溢れて電車の中で困ったことも多々あります。それが、病気をしてからは大きく感動すること自体が少なくなったような気がして、なんて私は冷たい人間なんだろうと悲しく感じていました。最近ではウルウルする程度はあるのですが、涙がこぼれるまでには至りません。

 涙を流して泣くという行為には精神の自浄作用があるような気がします。涙を流して思い切り泣くことによって、「あーすっきりした」という感覚は誰しも経験があるでしょう。悲しいことやうれしいことがあっても泣くことができないのは、それ自体が悲しいことなんだと寂しく感じていました。

 そんな折、私にとって思いがけない出来事があり、うれしいのと悲しいのが一緒くたになった、魂を揺さぶられるような感情が沸き起こりました。その時も涙はあまり出ませんでしたが、心の中では確かに泣いていました。言葉どおり、心が震える感覚でした、そして呆然とする中でも「あっ私にもこんな感情が残っていたんだ」と、そのことに自分で感動。これからも、涙は出なくても心の感受性は鈍らないようにしたいものです。

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