後遺症との闘い(5)血漿吸着治療
2017年4月17日(月)
病気が発症して最初に入院してから1年以上過ぎ、今度は後遺症の緩和を目指して血漿吸着療法を試みるための入院をすることになりました。入院後しばらくはその時の体や病気の状況を調べる検査等があって、実際に血漿吸着が始まったのは1週間後。
血漿交換を行う機器がある専用の部屋に行き、ベッドに寝ながら片方の腕から血液を抜くための針を刺し、反対の腕には戻すための針を刺します。私はこれまで元気な時は採血の際に針を刺しにくいと言われたことはあまりなかったのですが、今回は普通の採血よりもたくさん血液を抜くために、より太い針をきちんと血管に入れなくてはいけないそうで、何度もやり直しということがありました。腕からうまくラインをとれない場合は、首や足首等に針を刺す場合もあると聞き、そうなったら嫌だなぁと思っていましたが、医師が苦労はしたものの、なんとか腕からラインを確保することができました。後は自分の血液が片方の腕から取り出されてポンプによって循環し、血漿と血球を分離してからフィルターにかけられ、血漿中の炎症を起こす元となる物質を取り除いたうえで、体にとって有効な成分が再び反対の腕から体内に戻されるということの繰り返しです。
1度にどれぐらいの血液を循環させたのかは覚えていませんが、私の場合は1回の血漿吸着に2時間程度かかりました。その間は音楽を聴いたり、テレビやDVDを見ることもできたので、2度目からは見たいDVDを家族に持ってきてもらって治療中に見ていました。確か家にあったハリーポッターシリーズと三谷幸喜脚本演出の舞台「12人のやさしい日本人」だったと記憶しています。治療時間にちょうど見終わるくらいで、普段ゆっくり見られないDVDを見ることができる良い機会でした。 治療は針を刺すときに少し痛みを感じるぐらいで、特に苦痛もなく終わり、終わった後も体調に大きな変化はありませんでした。